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■まえがき
ここ数年、ゴールデンウィーク信仰なる怪しげな宗教が蔓延する仕事についているため、ツーリングに出掛ける機会がまったくなくなっていた。
だが、今年は何の因果か四日ほど連続して休めることが発覚、これまで行こうとして果たせなかった「紀州」、西国強襲ツーリングに通過しただけだった「四国」のどちらかに行こうと思いついた。
日程を計算してみると、四国行の場合はどうみても滞在時間が不足する。このため消去法で紀州行とした。
紀伊半島といえば、林道もさることながら熊野権現をはじめとする古代からの聖地でもある。ホラーに限らずライトノベルでも、このあたりの古き神々や物の怪を扱った作品は根強い人気があり、取材もしてくれば後々便利であろう。GW中にも仕事をお願いしている先生方にも申し訳が立つというものだ。(自己正当化である)
行き先が決まったところでアプローチ手段を考える。一般的な発想としては高速を使った自走であろう。
が、なんといっても高速料金は高い。おまけに燃料、消しゴムのように減っていくタイヤ(オフロードに振ったタイヤを履いているとこういう目にあう)などなど余計なコストがかかる。
一方目先の変わった選択として、東京→那智勝浦まで運行されている長距離フェリーという手もある。所要時間約13時間、運賃バイク込みで14300円(最安の場合)。北海道航路に比べて割高感があるが、よく考えると自走より安い。このあたりは車種によって変わってくるのだが。
これまで一度も長距離フェリーに乗ったことがないので、空席があったら(なにせGW期間中である)フェリー利用ということを暫定的に決め、webサイトで情報を収集すると……2日に一便しか運行していない。しかも奇数日夕刻東京発である。
このため5月2日に仕事があることから、残念ながら利用は不可能になった。しくしく。(この東京−勝浦−高知航路、今年9月末で廃止となる模様)
仕方ないので、自走することに決める。いくらかでもアプローチを短縮するため、伊勢湾横断フェリーを利用することにする。あとは成り行きだ。
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