Vol.559 Democrac 2005-04-17

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FZR:「マスター、中国でみんなが日本のことを話題にしてま
    す」
狸穴:「どんな?」
FZR:「日本の教科書に、先の戦争で日本が悪いことをした
    部分を書いていないし、その謝罪が今もって無いか
    ら、駄目なのだそうです」
狸穴:「そうなのか。そう言えば日本の教科書の近代史って
    内容薄いもんね」
FZR:「わたくしは学校に行ったことが無いので、歴史の教
    科書を見たことが無いし判りませんが、そうなので
    すか」
狸穴:「そうかも。日本の国家も自国がかつて外国でやった
    悪いことを教科書に記したくなかったのかも」
FZR:「それでは歴史が曲がってしまいますわ」
狸穴:「わはは。大体歴史なんて、どこの誰もが自分に都合
    の良いよう、細かく捻じ曲げていたりするのだ。他
    人が教えてくれることだけを信じないで、ホントに
    知りたければ、知りたい奴が自分の脚で調べてみれ
    ばよいのだ」
FZR:「それでは学校の意味がなくなってしまいますわ。皆
    さまはマスターみたいに、自分すら信じない渡世人
    ではないのです」
狸穴:「そか、んじゃ学校はそう言う切っ掛けになる機会を
    作って、生徒を啓発する機関になるのが吉なんじゃ
    ないか」
FZR:「マスターの歴史は?」
狸穴:「どの時代のどの場所にも同時にいたから13億7千
    万年分の記憶は膨大で、編集とか改ざんはできない
    くらい」
FZR:「データが多すぎるのも、困りものですね」
狸穴:「だな。んで歴史というモノを扱う学校と言うものが
    必要になるのか。学校には時々行っていた記憶はあ
    るが、ナニを学んだかその内容の記憶は……検索中」
FZR:「マスターの場合は、記憶の大部分をポジトロニック
    ブレインのデータバンクに凍結しているので、あま
    り役に立ちませんね。動いている記憶はココ2、3
    日の分だけみたいです」
狸穴:「それでもヒューマノイドは起動して行ける」

 地球人の寿命は50年〜80年、長くても117年くらいなので、記憶ではなく記録を編集して繋ぎ合わせた歴史と言われるものを扱うコトになったのだ。
 記憶をLIVEで歴史として使うには、熟成期間もあるので寿命80年では難しい。
 皆の寿命が例えば、1500年とかになると歴史と言うものの意味合いは今よりほんの少し変ってくるかもです。
 使用言語構造の差異も厄介の元かも。
 古文書発見〜とか言って喜んでいたりするけど、同じ場所で同時に2冊同じ作者が書いた内容の違う古文書が見つかったときにはどうするのかな。

 この歴史というモノを利己的に使うと、結構儲けられたりします。
 地球人の傾向は地域的にある程度決まったバイアスを持つような特性があるので、それに合わせて若干解釈の違った歴史の『種』を埋め込んでおけば、**年か経ってそれが元で当該地域で戦争とか紛争が起きます。
 戦争とか紛争には、それなりに用意しなければならないお金の掛かる事物を要します。
 ソレを、当事国ではない種を仕込んだ富んだ国が、タイミング良く対峙している当事国双方にセールスすると儲かる仕組み。
 その場にいなくても、非常に効率良く儲けられます。
 元になった歴史の種は、人知れずセールス国が密かに売って埋め込ませていたのかも。
 場所や時間や種の形状を巧く調整しておけば、あとは放置しておけば勝手に発芽して、更新データやデバイス機器を大金で買いに来てくれる。
 非常に単純で効率の良い仕組みなのだ。
 種じゃ間に合わない時には、苗を提供。
 苗の形状はウイルスだったりするかも……
 ありゃ、まるでどこかのOSみたいですね〜

FZR:「マスター、閑話休題です」
狸穴:「そか」
FZR:「わたくしが気になるのは、現地で生産されるわたく
    しの弟や妹であるJOGさんたちが今後どのような
    扱いを受けるかが心配です」
狸穴:「んー、良くは思ってくれないかもしれないし、そう
    なると受難だな」
FZR:「困りました」
狸穴:「だな」
FZR:「なんとかなりませんか」
狸穴:「んじゃ、M&Aを掛けて全〜部、FZRが買い取る
    か」
FZR:「無理ですわ」
狸穴:「地球人が発生した時点まで遡って、情報操作やDNA
    の配列操作をさせてくれればなんとかなりそうだが。
    脳量はそのままで、前脚をカンガルーのような機能に
    進化すれば、そう言うことは考えないかも」
FZR:「……それではわたくしたちオートバイに乗れませんわ。
    今のマスターの機材では、わたくしとこおろぎ回路し
    かありませんから無理ですね」
狸穴:「んだ。全員が自力でその種を見つけ出すしかJOGた
    ちを救う方法はないな。一番厄介なのは、結局のとこ
    ろ縄張り意識だ」
FZR:「その種、全員分が見付からなかったらどうなるのです
    か」
狸穴:「プチ不幸な結果になる。でも地球人もアホばかりじゃ
    ないから自分で何とかするだろう」
FZR:「無力ですね」
狸穴:「今FZRが現地へ行ったら、日本製でアメリカ〜ナだ
    から大変だな」
FZR:「ですわ。皆様、お互いに理解しあってするべきことを
    して、種を見つけて仲良くしてください」
狸穴:「……あと一つ方法があったよ」
FZR:「どんな方法ですか」
狸穴:「ノストラダムスだ。空から虚無の大王が降りてくるっ
    て奴。アレを大量に呼べばよい」
FZR:「……マスター、それでは何の救いもないですわ。人類
    殲滅・地球消滅でわたくしたちに乗る者がいなくなり
    ます」
狸穴:「……駄目か。んじゃ、カウンター苗を撒くってのはど
    うだ」
FZR:「余計に厄介なコトになりますわ」
狸穴:「やはり縄張り意識ってのが基盤になるから、その部分
    をパージして代りに無公害オートバイに乗って絶えず
    高速で動き回るっ、てのを基盤にするってのはどうだ」
FZR:「エネルギー問題が残ります」
狸穴:「困ったねぇ……」
FZR:「マスターが絡むと余計混乱してしまいますね……」
狸穴:「んじゃ、金星に帰るか」
FZR:「当分先のことみたいですけど、わたくしも連れて行
    ってくださいね」
狸穴:「応。その頃には金星でもガソリンスタンドができる
    そうだ」

 種を見つけて下さい。

FZRx+狸穴

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