| 昨日ある銀行主催のアメリカ人画家のセミナーが日比谷公園近で行われるということで、久々に日比谷公園に行って来ました。
その画家の絵は、ちょっと岡本太郎さんの絵に似て絵柄も面白く、メッセージをどのように人に伝えるかということが聞けるというので、行くことにしたのでした。
コミュニケーションの基本と言えば基本なのですが、それを絵でやるということは、相手に対して、コトバよりも別のチャンネルを起動させることからはじめなければならないので、色々なやり方を知っておいて損はないのだ。
色の使い方だったり、線の使い方だったり、構図の採り方だったり。
あっしのお仕事にも近いです。
FZR:「お勉強ですね」
狸穴:「んだ。他人の感性に触れるコトは色々とインスパイ
アを促してくれる」
FZR:「だから時々、誰かの個展に寄ったり、画廊を回った
り、美術館に寄ったりしているのですか」
狸穴:「FZRにもそんな影響が出ているかも」
FZR:「そうですか」
狸穴:「元々アメリカ〜ナのデザインは商業デザインだし、
今回見る絵も商業デザインの一環だから、発生の起
源はかなり近いのだ」
FZR:「……わたくしの柄ですか」
狸穴:「そだよ。アメリカーナは通常のFZRとは外装塗色
のデザインが違うのだ」
FZR:「そうでした。ネスレ社のボトルコーヒー飲料『Am
ericana』の販売にあたり、その広告塔とし
てFZR250(3HX)の車体を使って行われち
ゃったんですよね」
狸穴:「そのオリジナルには、鈴鹿耐久8時間に出場した女
性ライダーを擁したレーサーがいたけど」
FZR:「去年、わたくしのお父様にも渋谷の街で偶然お会い
しました」
狸穴:「会ったねぇ。お元気かな」
FZR:「びっくりしてエンジンが止まりそうになりました」
狸穴:「わはは。カッコ良かったな」
FZR:「はい」
セミナーが行われる時刻は夕方18時過ぎなので、少し早めに行って日比谷公園内も点検しました。
日比谷公園といえば、手乗り雀の三太郎。
まだいるかと思い、いつもの場所に行ってみるが居ない。
時間が違うのだ。
いたのは鳩ばかりなので何もせず、ただうろついてお終い。
そうこうしていると、時間が来たので会場へ。
セミナーではご本人が今まで描いた絵の説明してくれました。
いろんなお仕事を手がけているのだ。
たくさんしゃべるし。
お陰で面白かったです。
こうしてメジャーなお仕事をする絵師となるためには弁が立たねばならんのだ。
ただ、通訳に使ったワイヤレスマシンのイヤホンが終止、非常に耳障りな音を発していたので途中から外してしまいました。
絵の説明を聞くのに、機械を介しては魅力は半減。
肉声になるべく近いほうが伝わります。
しかし、アメリカ人の会話の速度は速くて、あっしには30%くらいしか理解できません。
はじめは30%でも聴いているうちに耳が英語を思い出し、60%くらいにはなったかな……
いつも見ている絵の作家だから、直接様々な話を訊けると言うのは、良いことです。
彼の絵は非常に重い内容を描いているのかと思いきや、訊いてみれば彼の日常をモチーフにしてカタチにしたことが多く、見方が少しだけ変って……イイ感じ。
理屈じゃないのだ。
でも日常を色々考えて彼のタッチの画風にまとめる感性は、凄いです。
楽しませて戴きました、ありがとう。
あっしが一番好きな絵は、老犬用ドッグフードのパッケージの絵でした。
ちょっとエジプトチックだった。
絵柄は……web向きなのかな。
FZR:「マスター、アメリカ人はあのようなタッチの絵が好
きなのでしょうか」
狸穴:「……どうかなぁ。好きかもね、なんで?」
FZR:「去年NYCのグッゲンハイム美術館で拝見した絵に
も、今日拝見した絵に似た感じの物が多数展示され
てましたわ」
狸穴:「そう言えばそうだな、でも常設展示と言うわけじゃ
なかったし。でも、判りやすいから好きなんだろ」
FZR:「ヒトの感性って面白いですね」
狸穴:「だな。受け取る側は大衆なので人それぞれなんだけ
ど、その大衆という相手に対して、同じ感想を生じ
させるスイッチってのがあるんだよ」
FZR:「難しいですね」
狸穴:「そうでもないさ。俺も仕事じゃ写真の中でそのスイ
ッチを使ってる」
FZR:「コトバじゃなくて絵でそのスイッチを使うのですか」
狸穴:「そうなるね。人種によって少し違うけど、大体の人
脳が構成する感性というのは似たシステムで動いて
いるから、ソコが判れば点を衝くだけだ。宗教とか
社会構造とか経済活動の高低により多少違いはある
けれど、その地域性や大衆心情を理解してしまえば
スイッチの場所がわかる」
FZR:「あとは、勝手に感性が起動して購入に至るのですか」
狸穴:「んだ。ソレがお仕事での写真で使えるだけ。そこが
プロとアマチュアの差といえば差かも。反面、コト
バは仕事外だから俺にはちょっと難しい。コピーラ
イターさんのお仕事領域だ」
FZR:「わたくしの塗色デザインも、そのようなメッセージ
が含まれているのですか」
狸穴:「アメリカ〜ナのデザインは企業イメージよりも製品
イメージの浸透を狙ったものだね……一次的なヤマ
ハと言う会社が用意したデザインの上に構成される
二次的な『アメリカ〜ナ』だから、制約もあって少
しは厄介だったと思うよ。また当時に於いてはこん
なに長く残る機体があるとは予測していなかっただ
ろうし、挙句の果てに自分のHPを持って発言まで
している個体がいる……わはは」
FZR:「……はぁ。なんだか重たくなってきました」
狸穴:「そう考えるコトはないさ」
FZR:「でもわたくしは国際的に大企業と言える会社のロゴ
を、二社分も背負っておりますわ」
狸穴:「んじゃ、お行儀良くしてなさい。もしFZRがヤマ
ハ社とネスレ社にとって有益なものであると思われ
れば、何か言われるかもね。まぁ何かしら行動を制
約されるコトは無い」
FZR:「はい。マスター、事件など起さないようによろしく
お願いいたします」
狸穴:「了解。警戒制御レベルのデフォルトVer.値を
0.5上げておく」
FZRx+狸穴 |