Vol.556 風速 2005-04-08

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 FZRと狸穴がいる関東南部では、桜の時期に時々強い風が吹きます。
 所用により、海岸を調べに行ったのでした。
 渡世の風よりは暖かいのですが、遮蔽物の無いところでコレを横から受けたりすると、結構大変なのでした。
 停車時に横から喰らうと、倒れそうになります。
 ある程度速度が乗っていないと……風は意外と強いです。
 雀も羽毛がボサボサに捲れて上手く飛べません。

FZR:「マスター、すごい風ですね」
狸穴:「だな。普段は何等かの遮蔽物がある所を走っている
    けど、何も無い所だと風って凄い力だねぇ」
FZR:「面白いですわ。リアだけ流れて真直ぐ走っているの
    に、わたくしは斜めになって走ってます」
狸穴:「……操縦している方は、風速が一定じゃないので補
    正に結構大変なんだが」
FZR:「わたくしを倒さないように、頑張ってください」
狸穴:「ヘイ」(汗

 先の方で走っていたスクーターが、吹き飛ばされて転んでました。
 すぐに起き上がって、無事そうだったのでそのまま抜いた。

FZR:「波乗りしているみたいですね」
狸穴:「わはは。……だな」

 風向きが変わり、前から吹かれるとFZRの車速は一気に15km/hほど落ちます。
 車体も軽いので影響大。
 横から吹くと車体一台分ほど、流されます。
 で、なんとか走りやすい方法は無いものか……
 ニーグリップと踵の絞りを強めて、上半身はより風に逆らわず、柳のように揺ら揺らさせると風の影響は半減しました。
 こりゃ面白い。
 斜めになりながら走っていたFZRも半分くらいの角度に収まり、時々拭く強い横風にも対応できるようになりました。
 逆に上半身を一定の角度に固定し、過半身とFZRを風に流させてもそれなりに走れることを確認。
 でも、風が急に弱まったりするとリアが流されている角度か通常時に戻ろうとするので大変。
 どちらが良いかというと……前者の方が安全な感じです。
 両方混用すると良いのかな。
 普段は人車一体をセオリーとして走るオートバイですが、強風下ではこのへんがちょっと違うようです。
 一番駄目なのは、強い風が吹いたときに減速しながら、手でハンドルにしがみ付いて、ニーグリップを解除してステップから脚を外してしまうこと。
 やってみたらコケそうになった。

FZR:「マスター、風って何で起きるのですか」
狸穴:「へ?」
FZR:「……風です」
狸穴:「FZRが轟々とたくさん、空気を吸い込み過ぎてん
    じゃないか」
FZR:「わたくしはそんなに多くの空気を必要としておりま
    せん」
狸穴:「気圧の差が激しかったり、気温の差が大きかったり
    すると高いほうから低いほうへ流れようとするみた
    いだから、その大気の動きが風なんじゃないか?」
FZR:「いつもはわたくしが動くから風が起きるのかと思っ
    てましたが、空気も動いているんですね」
狸穴:「面白いだろ」
FZR:「はい」

 帰りに、追い風に乗ってみたら40km/hくらいで無風状態。
 周りの空気とシンクロした感じ。
 実際にはFZRのほうが、大気よりは早い速度で動いているんですけどね。

FZR:「停まっているみたいです。エンジンも楽です」
狸穴:「だろ。コレが追い風ってやつだ。風切り音が無いの
    でエンジンやチェーンの音が良く聞こえる」
FZR:「燃費良いかも」
狸穴:「楽だね〜」

 すぐにまた、どっと横風に吹かれました。
 地形により風向きは変るので、風はいつも同じ方向に吹いているわけじゃないのだ。
 こんな日に、ロケでカポックやレフ板を多用していたら……さぞ大変なコトになったかも。
 実質、スタッフやモデルさんにも危険が及ぶので無理ですね。
 そんな風の中で、8×10インチのフィルムを使う大判カメラを頑丈な三脚で構えて、海を撮っているヒトがいました。
 ご苦労さまです。

FZRx+狸穴

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