Vol.555 GSX−R 2005-04-04

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 先日のVTR250の整備に続き、カフエ嬢のGSX−R250も前パッドの交換とリアチェーン+スプロケットの交換、フォークオイルとエンジンオイルの交換の課題が控えていたのでした。
 ご本人がやってみたいと言うので、基本的には、あっしは見てる&最終チェックだけ。手は出しません。
 判断が付かないことが起きた場合には、あっしが分解チェックいたします。
 カフエのご自宅にもガレイジがあり、お父さんの工具の使用許可を得ております。
 お父さんも趣味でオートバイを弄るのだ。
 走行22000kmでもピカピカな、銀ホーネット600が1台おりました。

狸 穴:「GSX−Rよりキレイだねぇ」
カフエ:「パパは冬になると磨くだけで、ほどんど乗らないの
     よ。たまにタイヤとか外してなんかしてるかな」
狸 穴:「長く乗ってるの?」
カフエ:「私が生まれる前の学生の頃からずっと乗ってるみた
     い。周りは学生運動とかはじまりそうだってのに毎
     日地元の友達とバイクですっ飛んでたって」
狸 穴:「カミナリ族か……」
カフエ:「私、カミナリにはご縁があるみたい」
狸 穴:「ははは。イナズマね」
カフエ:「狸穴さんはそのへんの世代、知ってる?」
狸 穴:「いるよ、何人か。ナントカ憲兵と名乗っていたの
     とか、青山界隈で陸王転がしていたのとか。この
     二人は今でも乗ってる」
カフエ:「……普通じゃないでしょ」
狸 穴:「普通じゃなさそうだな」

 で、なにから始めるか。
 やることは決まっているようなので、ご自身で考えていただきます。

カフエ:「前からにする。フォークを外す時にはブレーキも
     外すんだよね」
狸 穴:「んだ。ホイールも外すコトになる。フォークは付
     けたままでも出来ないことなさそうだけど、外し
     た方がやりやすい」
カフエ:「じゃ、フォークからだね」
狸 穴:「正解です。フォークを外すにはなにを外すかな」
カフエ:「前の車輪とフェンダー? とカウル……」
狸 穴:「そうです。カウルはそのままでもできるだろ」
カフエ:「ハンドルやコレ(トップブリッジ)も外さないと」
狸 穴:「んじゃ、外しましょう。その前にブレーキホース
     や配線やクラッチワイヤーがどこを通っているか
     を、デジカメで撮るとか、絵に描いておいた方が
     良いかも」
カフエ:「……面倒だねぇ」
狸 穴:「オートバイ屋さんに頼んだほうが安いだろ」
カフエ:「でも、それだと判らないままでしょ」
狸 穴:「んだ」
カフエ:「ところでたらうさん、何で教えてくれるの? も
     しかして、わたしのことが好きなの?」
狸穴:「わはは!そりゃいいや、でも違うのだ。そろそろ、
    タダ乗ってるだけじゃつまらななかろうと思ってね。
    さわりだけ教えておけばイナズマたちの会話にも入
    って行けるだろ」
カフエ:「なんだ〜野郎どもはオートバイの話になると、す
     ぐ難しい話になるからつまらなくなる」
狸 穴:「でも、コレでフォークオイルの交換とかチェーン
     の交換とかを自分でやれば彼らを追い抜ける」
カフエ:「……かなぁ」
狸 穴:「奴らの話を訊いていると、まだそのへんまでは自
     分でやったことがない奴しか、いないみたいよ。
     たぶん知識だけだ」
カフエ:「ホント?」
狸 穴:「そう感じた。多くの男性ライダーはそうだと思う。
     それに俺が皆の前から突然いなくなっても、ちゆ
     と二人で知恵を出し合えば大丈夫かも」
カフエ:「そろそろ死ぬの?」
狸 穴:「残念ながら13億7千万年生きていても、死ねな
     いのだ。時々石になったりしている」
カフエ:「石になったら、オートバイ乗れないねぇ」
狸 穴:「皆とも話が出来ない」

 ということで、ホイールやキャリパーの取付を緩めるだけ緩めて、車体の下にジャッキを掛けてフロントタイヤを僅かに浮かせて、アンダーブラケットのフォークをクランプしている部分も緩めて。
 ネジが固いです。
 でも緩めば手で回せる。
 ネジは左に回すと緩みます。(ヤマハの右ハンドルミラーは逆ネジです)
 ネジはビニールの袋に部位の名前を書いて分けて、それを適当な箱に入れパーツトレイ代わりにします。
 コレでなくならないのだ。
 トップブリッジとハンドル周りを緩めます。
 ステムナットはそのまま。前ホイールが外れました。
 フェンダーを外すのにすこしてこずりましたが、1時間半でなんとか左フォークが外せました。
 GSX−Rはパンタジャッキだとあまり安定しませんので、ジャッキが抜けないように要注意です。
 サイドスタンドも短いねぇ。

狸 穴:「ところで、なんで古いGSX−Rに乗ったの? 
     新車と言う選択肢もあったろう」
カフエ:「イナズマといっしょにバイク屋を何軒か回って、
     奴が『コレでいい』と言うことでコレにした」
狸 穴:「なるほど」
カフエ:「なんで?」
狸 穴:「……珍しいなと思っただけ」
カフエ:「だって、何が良いことなのか判らなかったし、今
     でも判ってないし。でもこのバイクで良かったと
     思ってるよ」
狸 穴:「それでイイのだ」
カフエ:「女でGSX−Rって、変?」
狸 穴:「全く変ではございません。グラストラッカーとか
     TR250やスクーターを選択しなかったから、
     ちょっと聞いてみただけ」
カフエ:「ソレがイイの?」
狸 穴:「イイって訳じゃない。色とかそう言うので選べば
     3年前はそうなったかな、と言う感じ」
カフエ:「コレ、ちょっと重いけど高速道路で楽だし。ちょ
     っとだけ大人っぽい」
GSX-R:[……重くてすみませんね]
カフエ:「え、たらうさんなにか言った?」
狸 穴:「なにも言っておりません。ブレーキも今風のより
     しっかりしているしね」

 バネは危ないので、キャップを外すのはあっしがやります。
 その間に右のフォークも外していただく。
 前輪がないのであまり大きくゆすると倒れるかもしれないので、今回だけ右側はあっしがボルトを緩めました。
 一応安全のためガレージにあったロープを借りて、天井の鉄骨の梁に通して軽く吊り上げておきます。
 GSX−R、首吊りみたい。
 ハンドルはウエスを巻いて、カウルやタンクに引っ掛けて放置。ちょっと車体に傷は付くが、我慢だ。
 2本とも口が開いたので、古いオイルを廃油処理箱に出していただきます。

狸 穴:「んじゃ、逆さにしてスコスコやってオイルを出し
     てください」
カフエ:「うわードロドロ。汚れてたねぇ」
狸 穴:「床に垂らすと拭いても落ちないよ」
カフエ:「くさ〜最低」

 廃油をちょっと指先で揉んでみたけど、こりゃ……一度も換えていなかったかも。水分喰らってるね。
 1分ほど揉んでいると指先がピリピリ、かすかに痛んできた。
 フォークオイルは、すっかり違うものに変質しております。

狸 穴:「こりゃ、酷い」
カフエ:「そんなに酷い?」
狸 穴:「熟成15年物って感じ」
カフエ:「換えたらよくなるかな」
狸 穴:「凄く変わりそう。ABSOだし」
カフエ:「私に判るかな」
狸 穴:「確実に判ること請け合い」
カフエ:「それにしても臭いね」
狸 穴:「まぁ、こんなもんだろ」
カフエ:「オートバイ屋って、毎日これやってるの?」
狸 穴:「んだ。誰のか知らない血のついているオートバイ
     を引き上げたり大変なのだ。犬の糞を踏んだかも
     知れないタイヤも素手で触る」
カフエ:「……尊敬するよ」
狸 穴:「それが判ったら、これからは多少高くても文句言
     ったりするなよ。お礼代くらい払う積りで」
カフエ:「はい」

 フォークを逆さ吊りにしてウエスを入れたビニール袋を履かせ、暫時放置。
 キャリパーピストンには軽くABSO−FRIENDを塗布しておきました。こうしておけば汚れが浮いてあとで楽だろう。
 古いパッドには剥離が始まっておりました。
 んで休憩。

カフエ:「お茶にするね。おいなりさん、たくさん作ってあ
     る。いま食べる?」
狸 穴:「ありがと。いただきます。その前に手を洗おう」
カフエ:「コレで触れたら食中毒だね。落ちるかなぁ」

 あっしが作るおいなりさんの2/3くらいの具入りのおいなりさん、生姜が効いていて美味しく戴きました。
 ありがとう。

カフエ:「あのフォークって、分解できるんでしょ」
狸 穴:「出来るよ。でも機械が要るし、バラすとオイルシ
     ールも新しいのが要る」
カフエ:「どっちもないの?」
狸 穴:「今はないね」
カフエ:「まだ換えなくて大丈夫?」
狸 穴:「洩れていなかったから、まだ大丈夫でしょ」
カフエ:「ハンドルの所、少し難しかったね」
狸 穴:「でもなんとか外せたじゃん」
カフエ:「……付けられるかなぁ」
狸 穴:「外せたんだから付けられるでしょう……」
カフエ:「たろうさんのFZR、ブレーキのホース換わって
     るよね」
狸 穴:「へい。ステンレスメッシュのホースに換わってお
     ります」
カフエ:「本に書いてあったけど、アレもそろそろ換えたほ
     うが良いの?」
狸 穴:「換えたほうが良いかも。あとで見るよ。それより
     も、そろそろ中の液を換えたほうが良い」
カフエ:「ホースは高い?」
狸 穴:「大昔は高かったけど、今は皆が換えるから安くな
     った」
カフエ:「カッコ良いね」
狸 穴:「ステンレス・フィッティングのやつを買うと長持
     ちも良い」
カフエ:「ステンレス・フィッティングってなに?」
狸 穴:「ホースの両端をとめる部分。アルミで出来ている
     のもあるけれど、ステンレスのほうが割れないか
     ら強いかな」
カフエ:「私のGSX−R用ってあるの?」
狸 穴:「あるよ、たぶん。無ければ作ればよい」
カフエ:「へぇ。あんなものも作れるんだ」
狸 穴:「作れなきゃ、売ってないでしょ」
カフエ:「何でもあるんだね。ナップスかな」
狸 穴:「ライコにもあるし、ちょっと気の利いたオートバ
     イショップなら、そのオートバイや取り回し方に
     合わせて長さも揃えて、その場で作ってくれる」
カフエ:「たろうさん、できる?」
狸 穴:「部品さえあればできる。でも出来上がったものを
     買った方が安いかな」
カフエ:「ふーん」

 30分ほど経ったので、フォークオイルを入れます。
 
カフエ:「このまま入れていいの」
狸 穴:「フォークを一番、縮めた状態でゆっくり入れる」
カフエ:「ゆっくりね」
狸 穴:「少しフォークを斜めにして入れると楽」
カフエ:「どれだけ入れるの?」
狸 穴:「マニュアルどおり適量」(マニュアルに書いてあ
     った油面の数値は忘れてしまったです)

 大体の量を入れてから、一度中の空気を抜くために何度かゆっくりストロークさせます。
 ホントにゆっくり。
 5回くらい。
 で、もう一度油面を整えて終了。(10ミリ上げた)
 バネは入っていたときと同じ上下で入れます。
 ワッシャーやカラーも入れて、キャップを〆ておしまい。
 一度キャップを入れる行程に挑戦していただきましたが、無理でした。
 重たい車体を支えているのだ、250ccのオートバイでも結構固いです。
 体重が軽いのでカラーを12ミリほど切った。
 フォーク全体をウエスで拭いてから、手も洗って車体に戻します。
 インナーチューブに若干の錆点を発見していたので、軽くその部分だけやすった。
 ダストシールとオイルシールの間に、ABSO−FRIENDを少量塗布。
 ABSO−FRIENDはシール剤のゴムの活性化を促すから、コレでオイルシールの寿命はまだ先かな。

カフエ:「フォーク、重いね」
狸 穴:「頑張れ」
カフエ:「左ハンドルのコード、どっち通っていたかな……」
狸 穴:「さっき撮った写真にない?」
カフエ:「見てみる」

 配線やケーブルは入っていた場所に通しましょう。
 でないとハンドルを切った時に、引っ掛かったり潰れたり折れたりします。
 危険です。

カフエ:「判ったよ。反対だ」
狸 穴:「撮っておいて良かった」
カフエ:「うん」

 ハンドル回りは手が入りにくいので、あっしがやってしまいました。

狸 穴:「んじゃ、この位置でアンダーブラケットのフォー
     ク・クランプをしっかり〆てください」
カフエ:「きつく?」
狸 穴:「トルクレンチというモノを持ってきたので、それ
     を使います」
カフエ:「トルクレンチ?」
狸 穴:「充分な締め付けトルクが得られたら教えてくれる
     便利な道具なのだ」
カフエ:「これ、どうやるの?」
狸 穴:「メモリに数字が書いてあるだろ、その数値をマニ
     ュアルで確認して、ダイヤルで指定数値に合わせ
     て使うのだ。だからマニュアルを買っておいて正
     解」
カフエ:「ちゆの時はマニュアル買わなかったよね」
狸 穴:「自分でオートバイの面倒をみるなら、いつか買っ
     た方が良いね」
カフエ:「何回か読んでみたけど、全然判んない」
狸 穴:「実際にこうして使ってみれば判るよ」

 アンダーブラケットのクランプ位置の締め付けトルクが書いてありました。
 トルクレンチのダイヤあるをその数値に合わせてロックして、〆ます。

カフエ:「あ、カチって少し動いた」
狸 穴:「それでこのネジは必要なトルクが掛かった、とい
     うことなのだ」
カフエ:「あとから緩まない?」
狸 穴:「たぶん緩まないでしょう。でも時々見て、点検す
     るように」
カフエ:「ねぇ、この表に色んな所の数値が書いてあるけど、
     ネジって全部違うの?」
狸 穴:「んだ。使われている場所やボルトの太さによって
     全部違うのだ」
カフエ:「ひえ〜、大変ね」
狸 穴:「緩んじゃ困るし、締め過ぎも良くない」
カフエ:「これだから機械は嫌だ」
狸 穴:「んなこと言うなよ。ココが基本なのだ」

 とりあえずアンダーブラケットの部分と、ホイールアクスルの部分と、フェンダーの取り付け部をトルクレンチを使って〆ていただきました。
 ホイールを入れるときは、重いのであっしが手伝いました。
(他も全部、あっしの手トルクで済ませた)

カフエ:「次はパッドだね」
狸 穴:「んだ。コレでもうジャッキを外してかまわないです」
カフエ:「倒れない?」
狸 穴:「心配ならば、いじった所を指差し確認してください」

 いろいろ確認しております。
 ジャッキを下げます。
 大丈夫でした。

カフエ:「元通り」
狸 穴:「良かったねぇ」

 キャリパーからパッドを外します。
 パッドのカバーを外してパッドピンを抜いて……固着しているので一度軽くキャリパーをフォークに取り付けてから……ありゃ、キャリパーをみると、ピストンが全部出てしまい、パッドがくっ付いております。
 これじゃ、ディスクを挟めないのでキャリパーを固定できんな。

狸 穴:「ブレーキレバー、握った?」
カフエ:「うん」
狸 穴:「だめだよ。ピストン全部出きってる」
カフエ:「え……大変なの?」
狸 穴:「大変」

 左右のキャリパーを確認してみたら、両方とも出ておりました。
 でも片側だけ極端に出ている訳じゃないので、このキャリパー、まだ生きているみたいです。
 とりあえず、ピストンkitは無いし新しいパーツはパッドしかないから、揉んで使います。
 左側だけあっしがやります。
 それを見て、同じようにカフエは右側にトライ。
 先に塗っておいたABSO−FRIENDが効いていたので、少しウエスでピストン側面を擦ると、汚れはすぐに落ちました。
 同様に他のピストンも全て汚れを落とします。
 で、一度ピストンを全て押し込み、レバーを適量握ってピストンを出したり押し込んだり……コレを5回ほど繰り返します。
 最後にもう一度、剥がれて来たピストンの汚れをきれいなウエスで拭いて、ピストンを押し込み、古いパッドが入っていた順に新しいパッド組んでおしまい。
 反対側のキャリパーの作業が始まる前にキャリパーを車体に戻します。
 で、反対側。

狸 穴:「んじゃ、やってください」
カフエ:「カバーが固くて外れないけど」
狸 穴:「どのように入っているか良く見て、ドライバーを
     使って外して」

 色々トライしてちょっと傷だらけになったが、なんとか外れました。

カフエ:「うぇ……汚い」
狸 穴:「大事なブレーキがこれじゃ、危ないねぇ」
カフエ:「この黒いのみなん汚れ?」
狸 穴:「ほとんどは自分のパッドのカス」
カフエ:「こんなに汚れるの?」
狸 穴:「洗車するとホイールが汚れてるだろ、アレもほと
     んどこれと同じカス」

 こちらのキャリパーの方が痛みが酷いみたいで、片方のピストンが多く出ています。
 こりゃ、揉んでも駄目かも……
 やってみるしかないか。

狸 穴:「ピンを抜いてパッドを外します」
カフエ:「抜けない」
狸 穴:「固まってるからね……軽く叩いてみたら?」

 なんとかパッドも抜けました。

カフエ:「手、真っ黒だ」
GSX-R:[……すみませんね、マスター]
狸 穴:「洗うしかないです。あとでお父さんのホーネット
     のキャリパーをご覧あれ、キレイなもんだ」
カフエ:「……そこまで磨いていたのね」
狸 穴:「身近に良い手本がいるじゃん」
カフエ:「なにも教えてくれない」
狸 穴:「訊かないからじゃない?頑固娘だから」
カフエ:「……そかも」
狸 穴:「んじゃ、ピストン磨きましょ」

 丁寧に磨いております。

カフエ:「ちょっとガタガタ動くね」
狸 穴:「今より2ミリくらい押し込んでおくか」
カフエ:「全部?」
狸 穴:「全部。固いが指でゆっくり押し込めば戻ると思う」

 一つは斜めに入ってしまっているので下がりません。あとのは握力が全然足りないので戻りません。
 間違えるとフルードが噴出しそうなので、ココだけあっしがやりました。
 やはり右側の方が、傷んでいる。
 2回ほど揉むと浮いた汚れが出て来ます。
 何度か汚れを拭取りながら、FRIENDを塗りなおして揉んでいると、動きも回復してきました。
 大丈夫かな。

カフエ:「そのオイル、便利だね」
狸 穴:「だろ。ホントはフォークやリア・ショックアブソ
     ーバの、出入りしているところのシールに使うの
     だ」
カフエ:「もうパッド付けていい?」
狸 穴:「ピンも磨いて、ベトベトになったキャリパーもキ
     レイにしてから、余分なオイルをふき取って。ピ
     ストンを全部押し込んでパッドをつける」
カフエ:「あの入れ難そうにしていた、板みたいな金属、な
     に?」
狸 穴:「あれでパッドを抑えてガタつかないようにしてい
     る、バネみたいなものだ」
カフエ:「入るかな」
狸 穴:「やってみたら?」

 ピンも次回には交換かな。
 パッドを組み込むのに四苦八苦して、なんとか交換完了。
 ちょっとパッドがどのくらいの力で押し付けられているのか、知っていただくために、開いたパッドの間に指を入れて、自分でゆっくりレバーを操作していただきます。
 反対側も全開で開いているから大丈夫かな。

狸穴:「指が潰れるからレバーの操作は、ゆっくりだよ」

 2回ほどゆっくり動かしてみました。

カフエ:「痛い!!」
狸 穴:「凄い力だろ〜」
カフエ:「凄い、痛いよ」
狸 穴:「それだけ、ブレーキはいつも頑張っていると言う
     ことです」
カフエ:「ちょっとレバーを握っただけで、すごい力だね」
狸 穴:「それだけ強くパッドをディスクに押し付けないと、
     効かないのでした」
カフエ:「痛かった〜」
狸 穴:「脚で踏むリアのほうはもっと凄いかも。んじゃ、
     トルクレンチを使って既定のトルクで、キャリパ
     ー取り付けボルトを締めましょう」
カフエ:「はい」

 なんとか、今日の前側分は終わりました。

カフエ:「疲れた。腰が痛い」
GSX-R:「お疲れさまです、カフエ」
カフエ:「……あんた?」
GSX-R:「はい。GSX−Rと申します」
カフエ:「たろうさん……」
F Z R:「おめでとうございます。わたくしたちとお話がで
     きる回路、できましたね」
狸 穴:「出来たね〜。これから色々言い分を聞いてもらう
     ように>GSX−R」
GSX-R:「はい。狸穴氏」
カフエ:「あんた、女? 男?」
GSX-R:「どちらが宜しいでしょうか。どちらも往けますが」
カフエ:「男」
GSX-R:「了解しました。自分は男性と設定いたします」
狸 穴:「んじゃ、疲れたということで、時間もすでに7時
     間経っているし、今日はこのへんにするか」

 まだ良く話せないようですが、これから少しづつオートバイの気持ちを理解してゆくでしょう〜
 まぁ、こんなもんなのだ。
 自分で面倒を見だすと、お話が通じるようになります。
 GSX−Rは漢回路を持っていたようです。
 エンジンオイルとチェーン交換はまた後日。
 疲れたら休むことも、大事なのでした。

 手を洗って、早速試乗です。

狸 穴:「前ブレーキ、効くかどうか確認して」
カフエ:「あれ? スカスカだ……」
GSX-R:「何回かポンプしてください。パッドがまだ引っ込
     んだまま適正位置に来ておりません」
カフエ:「ふーん」

 数回ポンプしたら、レバーの押し始めが元の位置に来ました。

カフエ:「固くなったよ」
GSX-R:「パッドが馴染むまでブレーキは良く効きませんの
     で、ゆっくりお願いします」
カフエ:「ハイ。んじゃ、一周してくるね」

 では、行ってらっしゃい〜
 戻ってきたら、フォークの違いも判ったようで良かった。
 コレで接地感が得られたのだ。
 ブレーキホースも耐用時間が来ているようなので、そのうち交換です。

カフエ+GSX−R FZRx+狸穴

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