| 時々寄らせていただいている都内のカフエで、時々ご一緒するVTR250にお乗りのちゆさん(vol.241)からカフエの娘経由で伝言をいただいた。
ち ゆ:「そろそろ春も近いのでVTRを、永眠する前に冬
眠から覚ましたい」
とのことらしい。
FZR:「ちゆさんですね。わたくしのデータバンクにVTR
250さんと共にパターンとして記載されておりま
すわ」
狸穴:「冬眠していたんだって」
FZR:「と言うか、去年から一度もVTRさんを見かけてお
りません」
狸穴:「だよな。んで、俺の時間をクレとのことらしい」
VTRの現状は、2003年の冬から乗っていないとか。
一体……どうしたんだろうねぇ。
それでは一度子細を見てみよ〜ということで、カフエにて待ち合わせ。
このカフエにも最近は、近所のスタジヲを使う仕事が無いので寄っていなかった。
半年ぶりくらいかな。
どちらかと言うとココは隠れ家だから、近くにいても毎回は行かないのだ。
FZR:「ココも久しぶりですね。そういえば店長さんが代っ
たとか」
狸穴:「らしいね。今はオートバイに乗らない人が店長だ」
FZR:「前の『カフエの娘』と呼ばれていた店長さんはどう
なさったのですか」
狸穴:「元気らしいよ、今は店のオーナーさんになったのだ。
今日はオートバイで来るってさ。俺も会うの久しぶ
り」
FZR:「確か、わたくしと同じような250ccI/L4エ
ンジンのGSX−R250R/黒だったような」
狸穴:「今も変わっていないって」
FZR:「そうですか……わたくしのことを覚えておいででし
ょうか」
狸穴:「大丈夫。まずそれを聞いてきた。10万キロ超えた
と言ったら驚いていた」
FZR:「良く走りますものね」
狸穴:「カフエの娘のGSX−Rも28000キロ超えたそ
うだ」
FZR:「頑張ってますね。冬でも乗っているのかしら」
狸穴:「週に2回は乗っているらしい」
FZR:「上出来です」
久々にカフエに入って頼んだコーヒーは、娘の味とは違っていた。
淹れる人間が代れば、味も変わるのだ。
……なんだか少し硬くて粉っぽい。
ローストしてから時間が経っているのか、豆の渋皮を全部取っていないのかなぁ。
40分ほど経つと娘がGSX−Rでやってきた。
カフエ:「ひさしぶりだね〜狸穴さん。寒〜い」
狸 穴:「抱っこして暖気してやろか。少し痩せたねぇ」
カフエ:「また、そんな気ないくせに。私はいつでもOKだ
よ」
狸 穴:「わはは。そいつは良かった。でも暖かそうなの着
てる」
カフエ:「これ良いよ、ゴールドウインの。ココのアンダー
も凄い暖かい」
狸 穴:「らしいね。発熱する素材なんでしょ?」
カフエ:「そう。コレなかったら冬にバイクなんて絶対乗れ
ない」
狸 穴:「そんなに暖かいのか」
カフエ:「たろうさんも着たら? やめられなくなること請
け合い。胸元から手、入れて触ってもいいよ」
狸 穴:「アホ。んじゃ、来年の冬には仕入れるか」
カフエ:「お薦め。んで、ちゆはまだ着てないの?」
狸 穴:「まだみたい」
カフエ:「ごめんね、呼んでおいて。本人遅刻かぁ」
狸 穴:「まだ寝てたりして」
カフエ:「電話、掛けてみるね」
電話で呼び出し。
なかなか出ません。
まだ寝てるのかなぁ。
寝ていたら帰ろう。
と、思ったら出ました。
カフエ:「出際にVTRを掃除していたら遅くなったって」
狸 穴:「そか。んじゃ、あと1時間くらいかな」
カフエ:「ううん、すぐ近くだって」
3分もしたら来ました。
大きなマスクと曇ったゴーグルをつけて。
……花粉症か。
ち ゆ:「すびばせん〜遅ればした」
カフエ:「アンタ……なにやってんのよ! 3時間も待って
たんだから」
ち ゆ:「……すびばせん」
カフエ:「どうでもいいから、鼻かんでらっしゃい!!」
ち ゆ:「はひ。ばびあださんお久しぶりです。ぞうだんじ
でやってぐださい」
狸 穴:「へい。……ヒデェな」
トイレへ消えて行きました。
当世、花粉症に皆やられているのだ。
……食い物のせいかな。
娘は大丈夫そう。
狸 穴:「そっちは花粉、大丈夫なの?」
カフエ:「私は大丈夫。去年の11月から注射打ち続けてい
る」
狸 穴:「……大変だねぇ、人間は」
カフエ:「花粉症、平気なのはヒューマノイドのたろうさん
とFZRxくらいだね」
狸 穴:「わはは、そのとおり」
といって、久々に自分の店のコーヒーを一口飲んで、
カフエ:「げぇ、粉っぽい……かな」
狸 穴:「チョット」
カフエ:「ごめん。すぐ淹れ換える」
といって、カウンターの中へ行きました。
缶中の豆を見て片方だけ柳眉を上げて、店長さんにチョットだけガミガミやってます。
先ほどの缶は奥にしまって、違う缶から豆を出して……
やはり何か違ってたのか?
口の中に入るものは、チョット違っても敏感にすぐバレるから大変だねぇ……
なにやらデカイ容器にコーヒーを落として、それを火に掛けなおして。サジですくって味見して……
カフエ:「今いるお客さん常連だけだから、全部換えさせた。
時々講習しないとダメかも」
狸 穴:「スタッフ?」
カフエ:「うん。少しづつ味が変わるんだわ」
狸 穴:「そりゃ、淹れる人間が変われば味も変わろう」
カフエ:「そうなんだけどね。誰かが〆ないと」
狸 穴:「……厳しいねぇ」
カフエ:「お客は少なくても、うちの一杯は高いからその分
しっかりしたの出したいのだ。うちはコレをしな
いとすぐに潰れる」
狸 穴:「お見逸れしました。確かに前の味だ」
カフエ:「でしょ。コレも花粉症の影響なのよ、皆、鼻を花
粉にやられてるから香りが判らない」
狸 穴:「なるほど」
カフエ:「プロなら花粉くらい何とかしろ、って処。父の受
け売りだけどね」
狸 穴:「ありがたく頂戴します」
カフエ:「ハイ。こちらこそ失礼いたしました」
と、ちゆが戻って来た。
ち ゆ:「すみません。もう目まで真っ赤。脳もボー」
カフエ:「人を待たせといて……さっさと話を進めなさい」
ち ゆ:「はい。VTR、2年くらい乗ってなかったんだけ
ど、これからも長く乗ろうと思って」
狸 穴:「へい。んで、ナニをしろと?」
ち ゆ:「……自分で動くように直してみたい」
狸 穴:「そりゃ、どぞ」
ち ゆ:「でも全然判らない」
狸 穴:「判らない……だよなぁ」
要するに冬眠から覚ますついでに諸整備も自分でやってみたいとのこと。
走行距離は4500キロで、屋内車庫で放置2年だからそんなに大変じゃなさそうだが、乗るだけの人には何も出来ないのが当たり前なのでした。
FZRのページは読んでいるらしく10万キロを超えたことも知っており、VTRも自分でナントカしようと。
お勤めの会社が無くなって、定期収入が無くなったのが最大の原因らしい。
問題は工具とパーツと本人のやる気かな。
手は汚れます。
足腰にも負担が掛かります。
狸 穴:「ほとんど乗ってなかったんだねぇ」
ち ゆ:「前にコケた時に狸穴さんに助けてもらってから、
しばらく乗っていたんだけれど、それから寒くな
ってあまり乗らなくなった」
カフエ:「彼氏がいなくなったからでしょ」
ち ゆ:「そんなことバラさなくても……」
カフエ:「彼氏が乗ってたから、ちゆも乗ってたんだもんね」
ち ゆ:「……ウン」
狸 穴:「まぁ、なんだ。普通だ」
ち ゆ:「FZRのページ、良く判らないんだけど読んでい
て、うちのVTRが急に可哀想になった」
狸 穴:「あのページは、そんな狙いもあるのだ。売り払わ
なかっただけマシ」
とりあえず、現車を見に行くことにした。
現場は、歩きで行っても15分くらい。
FZRには荷が積んであるので、GSX−Rに二人乗りで行って貰うことにしました。
買ったお店はスズキ屋で、自転車で行けるくらいの近所のホンダ屋は……5件かな。
この際、どこかのホンダ屋さんと仲良しになっていた方が良いかなぁ……
ちゆ家に到着。
をを。
FZR:「カフエ嬢のお店からは、ご近所だったのですね」
狸穴:「だな」
FZR:「マスター、大丈夫でしょうか」
狸穴:「なにが?」
FZR:「ちゆ様は、全く何も知らなさそうです」
狸穴:「オートバイのメカのこと?」
FZR:「はい」
狸穴:「始めは誰でも知らないのだ」
FZR:「やって見ないと、判らないということですか」
狸穴:「んだ。確かに大変なコトになるかも」
FZR:「今回の文章は膨大な量になりそうですね」
狸穴:「……なるかも。適当に端折るよ」
FZR:「VTRさんのためですし、頑張ってください」
狸穴:「はぁ」
久々にVTRを見てみると、タンクの凹みがない。
クラッチレバーは曲がったままで、左のミラーも割れたまま。
メインスイッチを入れてみるとニュートラルランプの反応もなし。ニュートラルは確認。
狸穴:「バッテリー、完全に放電しきってる」
ちゆ:「2年程前に新品に換えたんだけど、そのときに一度
エンジン掛けただけ」
狸穴:「それから一度もVTRに触っていない……」
ちゆ:「はい」
狸穴:「タンクは換えたの?」
ちゆ:「はい、あれから2回換えました」
狸穴:「走行4500kmでタンク2回交換か。鼻、赤いよ」
ちゆ:「……花粉が」
タンクの中のガスの匂いを嗅いでみると、鋭い匂いになってました。
2年以上眠っているガソリンじゃ、成分変化は酷いな。
このガスで無理矢理掛けても、その排ガスを多く吸うと危険かも。
エンジン様にも良くないな。
タンク底を持参のLEDライトで照らしてみると、ガソリンの量はあと3Lくらい。底に若干の黒い錆水を確認。揺すってみるとタンク自体の腐蝕は問題無い程度。
でもガスは入れ替えだな。
前後のタイヤもリムを踏んでみるとほとんど空気は入っていない状態。
狸穴:「タイヤの空気は抜けてるね」
ちゆ:「パンク?」
狸穴:「パンクじゃないと思うけど。自然に抜けた」
ちゆ:「タイヤの空気って自然に抜けるの? どこから??」
狸穴:「どんなタイヤも大抵の場合、その表面とか空気を入
れる所あたりから少しづつ抜けるんだよ」
ちゆ:「へぇ」
狸穴:「VTRに、一度も空気入れたことないでしょ」
ちゆ:「はい」
買ってから一度もタイヤのエア調整してもらったことが無いのだ。
コレじゃ、ちょっとブレーキ掛けたり曲がったりすれば、コケるねぇ……
ほかも点検。
ブレーキはパッドも充分に残ってます。フルード交換だけで済むかな……一応ABSO−FRIENDで揉むことにするか。
フォークオイルも……交換だな。
バッテリー、ブレーキ・フルード、エンジンオイル、クラッチレバー、左ミラー、ガソリン処分用容器を用意しなくては。
あとは工具。
キャブはクリーナーを各部から吹き込んで、パーツが来るまで放置。キャブのO/Hが必要な場合は、本人じゃ出来ないだろうから俺がやるコトになるのか?
とりあえず、キャブ以外は全部本人がやることにした。
今日はパーツと工具の買出し。
コレ等を買うことも覚えていただきます。
大体の予算は判っているので申し上げ、ちゆのクルマに分乗して行く。
GSX−RとFZRは、ちゆ家のガレージでVTRと共に待機。
ついでにカフエ嬢のGSX−Rのチェーン・スプロケットと前後パッドも途中で購入を予定。
コースは工具屋さんと、純正部品を調達するホンダ屋さんと、クリーナー類とGSX−Rのパーツを揃えるためのパーツ量販店ナップス。
出発前にwebで場所を確認&ブックマーク。
ちゆ家は無線LANが入っており、ノートパソをガレージまで持って来れるので便利。
カフエ:「ちゆのVTR、うちのGSX−Rよりキレイだった
ね」
ち ゆ:「全然乗ってないから」
カフエ:「そか。たろうさん、私マフラー換えたい。ナップ
スにあるかな」
狸 穴:「マフラー? それ換えるんだったら、その前にフ
ォークのO/Hとかリアショックアブソーバーの
清掃−給脂&調整した方が良いと思うが」
カフエ:「やっぱ、マフラー変えるとうるさい?」
狸 穴:「少しうるさいねぇ……、暖機しているとご近所か
らクレームくると思うよ、あそこだと」
カフエ:「ダメか」
ち ゆ:「……マフラー変えるとイイの?」
カフエ:「うるさくなるんだってさ」
ち ゆ:「カッコ良さそう」
狸 穴:「自分で出来るようになったら、お好きにどうぞ」
走り出してすぐに、自転車引っ掛けそうになったり信号無視するので、危険を感じたのでゴルフのハンドルは渡してもらいました。
正直、娘共々言葉を失うくらいヤバかったっす。
道も、知らないのね……
自動車の運転も半年ぶりとか。
この子は今後どうやって生きて行くのだろうか。
まぁ、道を知らなくたって生存には関係ないのか。
ハンズでは工具は高かったので、結局ナップスと金物屋で必要なものだけ買いました。
オートバイの各部名称やエンジンの種類や仕組みを激・簡単に書いた本も各自一冊づつゲット。(コレは必要でしょう……多分)
純正パーツは、新たにお邪魔したホンダ屋さんでお店の人にVTRの書類を見せてフレームナンバーを申告して必要なモノを発注。
ご近所なので、今後も宜しくと挨拶をして、パーツは2日後に歩いて受け取りに行くことにしました。
コレでパーツの買い方も買うお店も、それから将来のメンテの面倒もみてもらうことも決まったのだ。めでたし。(お店に迷惑掛けないように>ち)
バッテリーはすぐ使えるようにしてから、渡していただくコトになった。
バッテリーと細かいガスケット関係以外は、これで大体揃いました。
本当はバッテリーもナップスで揃ったのだが、コレはホンダ屋さんと仲良くなるために後日、自分で古いバッテリーを持って、取りに行っていただきます。
その際の課題として、VTRのオイル交換サイクルの推奨値を訊いて、理解してくること。
その他、買ったものは……ウエス、廃油処理箱、冬季と夏季のグローブ、各自のヘルメットのミラー・シールド、スパークプラグ、グリス、その他諸々。
で、3日後に再度集合を予定。
ちゆ、途中で花粉症再発。 カフエ:「FZRの物は何も買わなくていいの?」
狸 穴:「大丈夫。FZRは大体間に合っている」
ち ゆ:「狸穴さんの服とかは?」
狸 穴:「コレがすでに皮膚と同化しているので、まだ必要
ないのだ」
ち ゆ:「もう汚れてるよ」
狸 穴:「いいの」
ち ゆ:「髪もそろそろ切ったり染めたりしたほうが良いと
思う。ヲタみたい」
狸 穴:「だな。んじゃ、近いうちにアルパチーノみたいにメンテする」
ち ゆ:「ニコラス・ケージみたいにしなよ」
狸穴:「俺はそんなに若くないし、背も高くない」
凄い量の買い物でした。
他にも彼女たちが見たことない物体がたくさん売っており、その説明に2時間しっかり取られた。
サングラスを3回も買ったのは誰だ。
当分通うようになりそうなので、ライコ東雲店もブックマークに追加。
あっしとは買い物の内容が違うのだ。
戻ってきてからも、買ったグローブや服に興味が行って、工具は未開封。
とりあえず、服はあとから見て貰うことにして、文句を言っていたがVTRのタイヤに空気を入れることと、GSX−Rのフロントキャリパーを外すことに挑戦していただく。
買ってきた空気入れを接続するために、どうするか……
GSX−Rのほうはキャリパー取り付けボルトに合う工具はあったが、どちらに回して良いか判らない……
こりゃ、エライことです。
……開けちゃイカン蓋を開けたかも。
エアバルブのキャップに、いきなりプライヤー攻撃ですか……手で外れます。
ここでも外すためにどちらに回したら良いのか……
『の』の字の反対に回すと緩む、と言うコトを覚えていてただきます。
締める時は『の』の字のほうへ。
無理矢理逆に回すとネジは壊れる。
外したパーツは、紛失する前にパーツトレイに入れる。
キャリパーのボルトが外れない! ということで、いきなりキ〜ック!! あ……それは『の』の字の方向だ。工具が斜めに掛かり、少し舐めました。
ずっとしゃがんで作業をしてると、脚が痛い。
硬いネジを回すと手が痛い。
阿鼻叫喚……
口を動かす前にまず手を動かそう。
〜〜〜〜誰か代ってくれぇ!!
とりあえず1台づつやろう、ということでVTRのタイヤに空気を入れるところから仕切りなおし。
まずタイヤに空気が入っていない状態のVTRを押し歩きしていただきます。
車庫から出して、またすぐに入れる。
物凄い重たいです。
あっしが押しても、ホライゾンよりも重く感じた。
狸 穴:「重たいね〜」
カフエ:「一人じゃ動かない」
ち ゆ:「あたし押さない。ご飯の用意してくるね」
狸 穴:「コレが終わるまでご飯なし」
ち ゆ:「…………」
狸 穴:「……筋トレとダイエットだ」
ち ゆ:「しょうがないなぁ」
……押していただきます。
二人で押してもVTRは2メートルしか動きません。
女の子ってこんなもんなのか??
仰天。
ち ゆ:「手首が痛い。骨折れたかも」
手首をブラブラ振ってるくらいだから、骨は折れてません。
慣れてないからしょうがないけれど、頑張ってください〜
オートバイはタイヤに空気が入っていないと、ものすごく重いのだ。
ナントカ元の位置にVTRは戻りました。
んで、足踏み敷きポンプで空気を入れます。
前ホイールのエアバルブ口金にしっかりと挿し、チャックをロック。
……中々入りません。
バルブの位置が上だから、ホースの先を中々入れずらいのだ。
また30センチほどVTRを押してタイヤを回します。
バルブが下に来たらホースは簡単に挿せました。
ポンプを踏みます。
5回踏んでメーターを確認。
全然入ってません。
もっと踏みます。 カフエ:「このポンプ、壊れてるんじゃない?」
狸 穴:「んなことは無いのだ。もっと踏む」
カフエ:「疲れる」
20回くらい踏むと少しタイヤが膨らんできました。
メータの針がほんのチョットだけ上がりました。
ち ゆ:「上がってきたみたい」
狸 穴:「良かったねぇ、壊れてなくて」
ち ゆ:「今度からちゃんと空気の点検するよ」 ポンプのリズムを掴んだのか、調子よく踏み始めました。
疲れたので交代。
カフエ:「……だいぶポンプが硬くなってきたよ」
狸 穴:「入れ過ぎないようにメーター見てね」
カフエ:「どのくらいまで入れるの?」
狸 穴:「車体のどこかに書いてないかな」
探し回ります。
見つけました。
で、メータの見方が判らない……
狸 穴:「ココが1で、ココが2、ココが3……」
ち ゆ:「判った、このへんに針が来ればイイんだ」
狸 穴:「そうです。それだけこのVTRのタイヤの空気は
抜けていたのでした」
ち ゆ:「メンテナンスだね」
狸 穴:「そです」
カフエ:「ちゆ、凄いね。私メータの見方判らない」
狸 穴:「ココが1で、ココが2……」
カフエ:「判った、簡単じゃん」
規定値まで入りました。
ホースを抜いて次はリアホイールです。
口金からホースを抜く時に、ゆっくり抜いてしまったので少し抜けました。
狸 穴:「いま、しゅ〜って空気が少し抜けた」
ち ゆ:「せっかく入れたのに?」
狸 穴:「もう一度差し込んでメーター見て」
0.3キロほど足りません。
ちゆ:「げ〜」
狸穴:「このままだと足りなくてまたコケるねぇ」
ちゆ:「もー」
狸穴:「ポンプのホースを抜く時には、素早くだ」
キャップも付いた。ナントカ前輪が終了。
カフエ:「次はリアタイヤだ」
狸 穴:「やり方は同じ、前より後のタイヤのほうが少し大
きいから、ちょっと時間が掛かるかも」
カフエ:「頑張ろう」
ち ゆ:「うん」
バルブを下の方に持ってくるために、また少しVTRをバックさせます。
ち ゆ:「軽くなってる!」
狸 穴:「だいぶ違うだろ」
ち ゆ:「全然違うよ!!」
カフエ:「どれどれ」
二人して何度もVTRを押したり引いたり。
カフエ:「一人で動かせる!!」
狸 穴:「当たり前」
リアも空気を入れます。
キャップを左に回し、外してトレイに入れて……
ホースを挿して、ポンプ。
中々規定値まで入りません。
しばらくするとポンプのペダルが固くなってきた。
脚も痛いです。
カフエ:「片足立ちだと力が入らないわ」
ち ゆ:「代るよ、あたしのバイクだし」
カフエ:「固いよ」
ち ゆ:「ホントだ。メーターは?」
カフエ:「まだあと0.5キロ足りない」
ち ゆ:「脚パンパン」
膝が笑い始めてます。
ペダルをいい加減に踏んでいたので、ズレた拍子に脚が抜けた。
ちゆ:「イタ〜」
狸穴:「ちゃんと真直ぐ踏まないと」
ちゆ:「……見てるだけで口だけカヨ」
狸穴:「んだ。俺がやっちゃなんにもならん。通常工賃の30倍いただけるんだっけ」
ちゆ:「ちょっと休んでいい?」
狸穴:「どぞ。疲れたら休むのも大切」
二人揃って椅子にへたり込んでます。
ポンプがまだ新しいので、休んでいても空気は抜けません。
ポンプのピストンシャフトにCPOを数滴塗布。
2回ほどポンプしてみると軽くなりました。
30分ほど休憩してまた再開。
今日はココまでかな。
GSX−Rのキャリパー脱着は、また今度だ。
カフエ:「さっき塗ったので、軽くなったね」
狸 穴:「すべりが良くなっただけだよ」
カフエ:「これなら行けるかも」
規定値まで上がり、素早くホースを抜いて、エアバルブの所に耳を当てて空気が漏れていないことを確認して、キャップをつけて終了。
狸 穴:「動かしてみたら?」
ち ゆ:「なにコレ、軽〜」
カフエ:「どれ……ホントだ、嘘みたい」
狸 穴:「コレが本日の成果でした。お疲れさま」
カフエ:「私のGSX−Rより、ちゆのバイク全然軽い」
ち ゆ:「空気入れてる?」
カフエ:「そういえば……3ヶ月くらい入れてない」
ち ゆ:「それだよ。入れてみたら」
カフエ:「……やってみるか」
ホースを挿して測ってみたら、少し減ってました。
で、チェーンカバーのエア圧の記載どおりまで上げてみると。
カフエ:「軽いわ」
ち ゆ:「どのくらい」
カフエ:「半分くらい」
ち ゆ:「ホント?」
カフエ:「そのくらいに感じる」
狸 穴:「タイヤの空気も大事だろ」
カフエ:「私もポンプ、買おう」
狸 穴:「まぁ、買ってもいいかもね」
2台のオートバイに空気を入れるだけで3時間掛かりました。
待つのも、寒いし辛いです。
せっかくタイヤが付いているんだから、コマメに点検致しましょう〜
狸 穴:「タイヤの空気圧が狂っていると、コケたりしやす
くなるのだ」
カフエ:「なぜに」
狸 穴:「乗り物は、タイヤしか地面に接していないから、
ソコが具合悪いとコケる」
カフエ:「ちゆがよく転ぶのも?」
狸 穴:「そうだった可能性は、大」
ち ゆ:「コレでもう転ばなくなる?」
狸 穴:「……だとイイね。まぁ、永くオートバイに乗りた
いならこのくらいは知っておいた方が良いかも。
今日買ったあの本に、乗り方とか色々書いてあり
そうだ。んじゃ、今日はこのへんにして、手を洗
ってご飯を作るか」
ち ゆ:「わぁ、爪の中まで真っ黒」
カフエ:「げっ!ホントだ。食事作れないかも〜〜」
狸 穴:「んじゃ、飯も食えんな」
ことほど次第にオートバイのメンテナンスは大変なのでした。
あとでタイヤの空気圧が適正値になってからの、GSX−Rの走り方をためしてみてください。
全然違うはずです。
GSX−Rのキャリパー取り付けボルトを締めておきました。
いや、長い文章になった。
書いていて疲れました。
知らない人に何かを伝えるって、大変ですね〜
普段あっしの周りには、大体判っている人ばかりなので、ある意味で良い勉強になりました。
オートバイは動く箇所が、正確にストレスなく動くようになるだけで大きく違うのだ。
せっかくある性能を大切に。
自分で出来るようになっていれば、なお楽しくなるかも。
カフエの娘 ちゆ FZRx+狸穴 |