| 二日ほど前に、いつもあっしが漂っている都内の青山というところで、集まりがあった。
昔オートバイのクラッチの使い方を教えた元ライダーの女性コピーライターのKさんが招集を掛けてくれたのだ。
他にも6名ほど集まり、そのほとんどが15年程前の元ライダー。
現役オートバイ乗りはあっしだけなので、オートバイ乗りの集まりと言うわけではないのだ。
この中の最年少であるT氏の、単身帰国(奥さんはケニア人で子供と共にロンドン在住)とLiveDoor関係でちょっと社名が出ている◎マン・ブラザース就職? 祝いを兼ねたのでした。(外資金融業界の根幹システム担当者とか広報担当者は、3〜5年周期で会社を渡り歩くのだ)
FZRは、お酒が入る席なので本体はアジトにて待機。
こおろぎ回路を介して起動キーユニットだけの参加となりました。
15年も経てば皆それなりに落着く所に落着いておるのだ。
当時、KさんとT氏とあっしはすぐ近所に住んでいたり。
その後、皆さん変わらぬ軌道に乗っている人もいれば、波乱万丈な軌道に乗っている人もいたり。
FZR:「マスターの周りには少し変わった方が多いですね」
狸穴:「かもね。でも大筋じゃ妙な奴はいないのだ。彼らは
広報や作家として従事している」
FZR:「一番正体不明なのはマスターかも」
狸穴:「かなぁ」
FZR:「だって15年も前からお付き合いの方たちでも、現
在のマスターの職業を知らない方が多いですわ。皆
様不思議に思われてます。先日中国人の方から、あ
んたみたいなヒトはCIAじゃないのか? と言わ
れてました」
狸穴:「そか、違うんだけどね。それにヒトじゃなくてヒュ
ーマノイドだよ。皆と職域は近いところにいるけれ
ど、微妙に違えば東京とアラスカくらいの距離ある
かもね。それに基本的にはこのメンバーとは仕事を
一緒にしていない。プライベイトだから」
FZR:「そうなのですか」
狸穴:「他に人がいなくて困った時や短期の仕事なら受ける
かもしれないけれど。でもFZRのお仕事は予算が
出れば、たぶんやってくれるよ」
FZR:「では将来お仕事が大きくなってきたら、お願いする
かもしれませんね」
狸穴:「彼らは凄い所ばかりにつながっているから、単位が
大きなコトになるぞ」
FZR:「わたくしでは憑いて行けないかも」
狸穴:「まぁ、大丈夫だ。実際には彼らの下にいるスタッフ
が子細は対応してくれるだろうから」
FZR:「皆様、偉いのですね」
狸穴:「偉いって訳じゃないけれど、それなりのステイタス
は積んでいる」
FZR:「マスターとは反対ですね」
狸穴:「だな。俺は積み上げるコトはしないでいつもOS再
インストール状態だもんね」
FZR:「マスターも、少し安定したOSに入れ替えて積み上
げられたらいかがですか」
狸穴:「だな。いつかそう云うことが要求されたらそのよう
にするよ」
FZR:「……わたくしがいるうちは、そんな日は来ないよう
な気がしますわ」
狸穴:「そりゃ、残念だなぁ」
FZR:「端の方だけでも、わたくしが代りに積み上げておき
ますわ」
まぁ、彼らのお仕事のレベルはちょっとハイエンドなので、うちでは受け切れないのが現状なのでした。
皆、フリーで仕事をもっているので電話は手放せません。
会食中にもメール受発はあるし電話も掛かってきます。
多少行儀は悪いが、当世このくらい忙しくないとフリーじゃ生きて行けないのでした。
彼らが使うツールは、携帯からザウルスまで多岐に渡ります。
テーブルの上はちょっとしたOA会場状態。
コレが完全に仕事モードになると食卓の下に無線LANが構築されていたり……
時々こういう状態になる席もあるのですが、今日はそこまではなりそうもないので一安心。
この連中が面白いのは、久々に会うときでも昔の話はたまにしか出ず、ほとんど未来の話が多いのでした。
未来と言っても千年先とかではないのだが、面白いです。
FZR:「マスター、皆様当時はどのようなオートバイに乗ら
れたのですか」
狸穴:「T氏はDT125(水冷)とR1Z、T女史はSR
X600、U氏はGB250、KさんはTZR50、
UC氏はZ50J、まだ到着していないN氏はSR
X600改。こんな感じだった」
FZR:「SRXさんが多いですね」
狸穴:「はは、今とあまり変わってないね〜」
FZR:「わたくしと同じFZRはいないのですか」
狸穴:「ん〜、今日は来ていないけれどS氏がFZR400
R(3TJ)だったかな」
FZR:「もう乗られないのですか」
狸穴:「たぶん、何か特別な思い立ちがなければオートバイ
には乗らないだろうなぁ」
FZR:「残念ですね」
狸穴:「家族を持ったり、仕事が忙しかったりだしね。それ
に今あるオートバイで彼らが乗りたいなぁ〜、と思
うオートバイが非常に少ないこともある」
FZR:「程よい大きさで手間が掛からず、乗って楽しく便利
なオートバイですか」
狸穴:「それに『上等な』という部分も必要になるかも」
FZR:「確かに難しいかも」
狸穴:「年齢的にも少しカッコつけないとね」
FZR:「ココ(青山)のご近所にいらっしゃる婦人服デザイ
ナーの伯父さまは、モトモリーニ3_1/2に乗ら
れてますが」
狸穴:「だな、あのくらいの感じの、真新しさとは違う何か
を求めたオートバイが普通に売られていたら彼らも
乗るかもね」
FZR:「SRさんではだめなのですか」
狸穴:「駄目ってコトはないと思うが、求めるモノが違うみ
たい」
FZR:「モリーニのようなサイズと意匠で、手元シフトのセ
ミATにしたようなオートバイだったら面白いかも。
同一エンジンでオンロードとオフロードを兼ねてい
るとか」
狸穴:「FZRでソレ+2WDでヒッチ付けて専用トレーラ
ー曳けるようにするとか、やってみたいねぇ」
FZR:「……実験ですか」
狸穴:「わはは。こんな案はいくらでも出るのだ」
FZR:「マスター、久々にアルコールが入ってきたのでポジ
トロニック−ブレインのメタ領域に妙な歪みが発生
してますわ」
狸穴:「んじゃ、修正しといて」
FZR:「はい。面白そうなので、修正する前に先日の水素電
池パックの構造図と同じディレクトリに、ログだけ
取っておきます」
あと10年したら皆どうしているのかな。
元気で生きていてください。
FZRx+狸穴 |