Vol.543 新タイヤ 2005-02-04

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 き〜氏と一緒にビッグサイトにて開催された「国際モーターサイクル・アフターマーケット ディーラーショー」を見に行ってきました。

 オートバイ屋さんやパーツショップ向けの、社外パーツ製造メーカーやカスタムショップや商社が、『こんなのやってます』ってな内容で、こじんまりとした内容でしたが、非常に空いてありがたかったです。人混みは苦手なのだ。
 セラミックディスクプレートやHIDランプ、オイル、インジェクションのサブコンの説明を受けてもほとんど1:1なのでとても長く時間が取れました。

 で、この日の朝。FZRを起して、出発しようと思ったら……
 押してもFZRはPから動こうとしません。
 ホイールロックは全て解除しているし、ニュートラルも確認しているのだが……

狸穴:「どした? 調子悪いか」
FZR:「マスター、済みません。パンクです」
狸穴:「ありゃ……」

 リアタイヤを見てみると、空気が抜けて凹んでます。
 もう少し力を入れて押すと、引きずるように動き出しました。
 そのまま暖機しながら他も調べてみると、前タイヤの空気は大丈夫。ブレーキラインにも問題なし。カウルも外された形跡はなく爆発物を仕掛けられた反応もなし。
 前後のブレーキパッドはあと1ミリあるか無いかだな……交換時期近し。
 前後のタイヤを良く見てみると、前側はそろそろスリップサインが出て来そう。
 リアタイヤはまだ1.5ミリほど余裕があるが、このタイヤに換えてすぐにパンクしており今度で2回目だし……コレは前後交換だな。
 今までたくさん走っているし、タイヤも減るのだ。
 ちょうど良い交換時期なのかも。
 先日パソに暴れられて、今度はFZRか……
 換えるしかないのでした。
 で、現在のBT92から、去年の10月くらいにリリースされたGPR100へと変更。
 GPR100が、どんなタイヤなのかデータも全くありません。
 他に履いているオートバイも見たことが無いです。
 人気無いのかなぁ……
 以前GPR80を履いていた時の感触としては、非常に素直な良いタイヤと認識していたので、GPR100はその後継種と言うことなので扱いやすいのだろう。
 脚回りの設定も、そのまま往けるかなぁ?(だとイイなぁ)

狸穴:「んじゃ、タイヤを換えに行くか」
FZR:「はい。GPR100ですか」
狸穴:「んだ。新しいのだ」
FZR:「以前わたくしが履いたGPR80は、とても良かっ
    たですものね」
狸穴:「だな。好みとしてはやはりBT92なのだが、たま
    にはダンロップも良いだろう」

 交換はいつもお世話になっているドラスタ一之江店さんです。
 このお店はこれと言って凄くタイヤ交換の技術に特殊性がある、と言うショップではないのですが、エアバルブの代金が147円/1個で換えられるし、いつもの工場から前後共ホイールを車体から外して持ってゆける距離にあるのでした。
 問題はリアタイヤのサイズに適合するものが、GPR100であるかどうか。
 FZRにはTZR250後方排気のリア周りを移植しているので、140/60−18と言うタイヤサイズです。
 このサイズがGPR100にあるかどうかの確認はしていないのでした。
 ちゃんとありました。
 無ければここで17インチ化……と言う手もあったのですが、18インチのままで行けました。
 17インチもクイックで良いのだが、FZRは軽いしリアは18インチの方が乗りやすい走り方をしているので助かりました。

FZR:「サイズがあって良かったですね〜」
狸穴:「良かったねぇ」
FZR:「パターンはどうですか」
狸穴:「ん〜、GPR80の方がカッコ良さげ。BT92よ
    りは全然新しいパターンだけど」
FZR:「前側のタイヤは、ちょっと細身なんですね」
狸穴:「……だなぁ。BT92と比べて幅は2ミリくらい細
    いかな」
FZR:「リアは今まで経験したことのない断面形状みたいで
    すわ」
狸穴:「真中だけ減ってきたときに、新品時とあまり大きく
    変化しないようになっているのかも」
FZR:「BT92は減ってくるとリアが少し重たく感じまし
    た」
狸穴:「FZRは軽いから、タイヤのラウンド形状に関して
    は反応しやすいもんな」
FZR:「はい」

 で、タイヤを入れ替えてもらい、さっさとホイールを車体に取り付け。
 チェーンとRスプロケットを簡単に点検してみると、あと1万キロは持つ感じ。
 さすがCPOでやんす。
 AFAMのアルミスプロケットで5万キロ以上持つ。
 カ〜ニもパッドは減っているが問題なし。
 全ホイールベアリングもグリシンLGを5滴、封入グリスに混入しているので問題なし。
 アクスルシャフトにも異常や錆は全くありません。
 ホイールシールも減っておりません。
 ホイールの装着が済み、空回りさせてみるとクルクルと良く廻っております。
 良し良し。

狸穴:「終わったよ〜」
FZR:「お疲れ様です」
狸穴:「ちょっとフロントフェンダーとタイヤの隙間が大き
    くなった感じだ」
FZR:「ですね……大丈夫でしょうか」
狸穴:「BT92と比べてタイヤハイトは少し下がったが、
    サイズ表記は間違っていないので大丈夫だろう」

 で、走ってみました。
 ちょっと癖のあったBT92からの変更です。
 が、違和感ありまくり。
 ん〜、これが最新型のタイヤの特性なのか??
 なんか違う感じです。
 サスと合ってません。
 こりゃ……もう一度始めからサスの設定し直しかも。

FZR:「マスター……なんか変ですね」
狸穴:「だろ。妙にいじりすぎたタイヤって感じ」
FZR:「リーン開始時が非常にリモートコントロールな感じ
    で、タイヤとアスファルトの間に一枚紙が挟まった
    ような感じですわ。それでいてタイヤだけでグリッ
    プしようとする感じが0.3秒後に表発する感じで
    す」
狸穴:「んだ。……まだ新しいからかなぁ」
FZR:「500kmほど走ってみないと判りませんね」
狸穴:「FZRxでのこのタイヤの適正空気圧もまだ判って
    ないもんね。データ取りながらいろいろためしてみ
    よう」
FZR:「はい。現在ノーマルのFZR250の空気圧の状態
    ですので、前後共に低いのかも」
狸穴:「そんな感じだな、特にフロントは」

 20km/hくらいではなんとも形容しがたい違和感です。
 60km/hまで上げると……リーンの傾斜加速度が低い時と速い時ではトラクションの掛かり方が全く違います。
 GPR80とは明らかに違う。
 BT92とも全く違う感覚です。
 これが新型タイヤなのか??
 たしかにかつての古いタイヤ(BT07やBT17やサイロックスやアローマックス)とも違います。
 かと言って近年のBT02やD208Gとも全く違う。
 ミシュランやピレリとも違う……コンチネンタルとは全く違うねぇ。
 う〜ん、正体不明〜
 トラクションの掛け方が、毎回違う感じです。
 このタイヤを開発してくれた人や造ってくれた人たちには悪いのですが、正直言って現状では……嫌な感じです。
 跳ねたりはしないので、タイヤのハーシュは効いているのですが、トレッドパターンの斬り方によって路面をタイヤ踏面自体が掴むまでのタイミングがショックアブソーバーの反応と合っていない感じです。
 動きの悪い倒立サスや、重量級のスクータのストロークの少ないサスには合っているのかも。
 FZRの、延び側ストロークを増したサスとのタイミングは、波長が合っておりません。
 FZRはタイヤのチョイスにあまり左右されないように、タイヤが反応する前にサスペンションが反応するような作り方をしているので、リーン開始直後の一瞬、タイヤとサスペンションがお互いに見合ってしまい、その結果トラクションが抜けて路面との間に紙が一枚挟まっている感じ……なんとかサスで合わせねば。
 サスペンションとタイヤが見合っているので、厚みの不均一な湿ったダンボールを踏みながら走っているような感じです。
 ダンロップの皆さま、ごめんなさい。
 このような評価しか出来ません。
 多分……旧式なBT92のデータに合わせきった、FZRxの前後ショックアブソーバの設定が、GPR100と喧嘩しているのだと思います。
 延び側ストロークを、前後共20ミリほどイニシャルで減らしてみるか……
 油面も上げないと延び側減衰の掛かり始めが合っていない感じ。
 リアタイヤの妙な特性もフロントに影響しまい、前後違う銘柄のタイヤを入れてしまったような感じです。
 決して悪いタイヤじゃないと思うけど、脚回りの反応を異常に早めているFZRがまだこのタイヤのデータを読込んでいないのでした。
 大きく車体の設定を変える、という方法をとるならばキャスター角を1.5度ほど立て、リアを17インチ化して、スイングアームのタレ角を若干増やせば合うような感じです。
 でも、そんなに大げさなことするんだったらフレームは……スポンドンフレームしかないし……
 でもスポンドンじゃ公道には全く適していないし。
 う〜ん。困ったよ。
 ドンピシャな良い感じを探り当てるまで、しばらく悶絶しそうです。
 まぁ、まだ履いて100kmも走っていないし。
 色々合わせてゆくうちに、本当の真価を発揮してくれるでしょう〜
 フロントの踏面はもう少し広くクラウン部センター10ミリだけコード類で硬めに、コンパウンドはこのままで……と言う感じが嬉しいかも。
 これと一番近しい感触を上げると、大昔に横浜タイヤで造っていたスピードライン2と言うタイヤがそのまま進化した感じです。
 タイヤ自体が路面を掴もうとする感じも、フロントのフリーステアの動きをタイヤが無理矢理邪魔している、傾斜角が変更されるたびに粗悪品のステアリングダンパーが一瞬だけ効いている感じです。
 ……何が嫌なのかなぁ。
 ステム位置に対してフォーク位置のオフセットを、もう少し大きくとった方が良いのかな?
 ドノーマルのような脚回りを好むタイヤなのかな?
 このような状態になったコトは今までありませんでした。
 不思議ですね〜タイヤって。
 接地感も半分になった感じ。
 面白いです。

 まぁ、コレから色々な走り方をして、ぶっ飛ばない程度にためしてみます。
 このタイヤ自体が路面を掴もうとする感じ、浮砂やオイルを深いバンク時に踏んで滑ってみた時に、どう反応するのか? が楽しみです。
 今はまだ波長が合っていないサスとタイヤだけれど、これを巧く合わせることが出来たら非常に良い組み合わせになるかも。
 ……タイヤに合わせ、走り方も変えないと。

狸穴:「タイヤに車体が負けていると言う感触はないよな」
FZR:「はい。充分わたくしの対応範囲のタイヤですが、わ
    たくしの脚回りの反応速度のほうが速すぎるかもし
    れません」
狸穴:「FZRの重心位置とステム周りの設定はリーン直後
    から、ゼロ時間で反応するように造ってあるもんね
    ぇ……」
FZR:「マスター……このタイヤの妙な補正嫌いでしょ」
狸穴:「……判るか」
FZR:「わたくしも同じです。前後のサスペンションのセッ
    ティングの変更は致し方ありませんね」
狸穴:「だな、このタイヤ用のセッティングを解析するか」
FZR:「でも、次回またこのタイヤを履いたときにタイヤの
    バージョンが上がっているかもしれませんわ」
狸穴:「そうしたら、また追いかけるさ」

FZRx+狸穴

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