Vol.533 危機管理 2004-11-27

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  危機と言っても、自然災害を始めてとして、交通事故や火災や犯罪等々たくさんあります。
  渡世は、少し物騒になってきているので、少しは考えておいた方が良いのかも。
  オートバイに乗っていると、一番遭遇する可能性の高い危機は……交通事故。
  事故が起きる前に、そうならないように頑張るのが、危機回避。
  起きてしまってから頑張るのが、事後処理。

 どちらも大事な危機管理なのでした。
  出来れば事故が起きないように、していたいのでした。
  事故が起きないようにするにはどうするか?

FZR:「ほとんどの事故原因は、わたくしたちではなく、人
    間のミスによって起きますわ」
狸穴:「だねぇ〜『だろう運転』をしていたり、限界が判っ
    ていない状態での『過信運転』が多いらしい」
FZR:「わたくしたちがいくら危ないとお伝えしても、人間
    の制御は難しいですわ」
狸穴:「だよなぁ。FZR達がいくら正確に動いていても、
    操縦している人間が誤れば、事故は簡単に起きてし
    まうのだ」
FZR:「だろう運転では、一通無視とか一時停止無視とか横
    断歩道での歩行者妨害とかがありますわ」
狸穴:「自分のPに入る時に、ホンの20メートルくらいだ
    し、いつもやっているから大丈夫、と言って一停と
    一通の無視をしている人いるもんね」
FZR:「その20メートルの間に、5回危険があっても不思
    議は無いのです」
狸穴:「んなの、たまにだよ。さすがに20メートルに5回
    も危険は無いだろう」
FZR:「マスター。早速『だろう』ですわ。歩行者が5名い
    れば5回です」
狸穴:「……アベシ」
FZR:「最近は便利なカーナビがついていても、その誘導に
    従わずに無理して近道する人が増えておりますわ」
狸穴:「だな……」
FZR:「事故はそうやって起きるのです」
狸穴:「事故には相手もいるから、相手のほうもだろう運転
    していたら、2倍に危険で20メートルの間に10
    回の危険になるのか。こりゃ大変だ」
FZR:「面倒でも、遠回りしてください。その分、わたくし
    たちとお付き合いする時間が多く取れると思えば、
    楽しいかもです」
狸穴:「へい。楽しいです」

 まぁ、ほとんどの人が常時『だろう運転』をしているわけです。
  すり抜け、黄色信号通過、速度超過、わき見運転、安全確認不履行、などは誰でも普通にしていたり。
  なので路上は、事故が絶えないのでした。
  普段、運転中にやっていることは、全て事故に直結している『だろう運転』なのでした。
  まぁ、正確に走れと言ったって、そりゃみんなが同じ反応速度で、同じ乗り物に乗って、同じタイミングで動いている訳じゃないから、ある程度『幅』を持って皆さん走っているのですが、その『幅』から逸脱してしまった個体が一台いると、路上は惨事になるのでした。
  『幅』の基準を決めるのは自分なのですが、ほとんどのヒトはこの自分を理解しておりません。
  あっしも自分が全然判っておりません。
  一応、この国は都市部では人口密度が高く、単一民族で揃っておりますので『幅』の規格も、ある程度揃っているようですが、それゆえに『幅』自体が狭いと言う現象も発生しております。
  なかなか難しいのでした。

FZR:「車間距離も『幅』ですよね」
狸穴:「んだ。詰めて走っているヒトもいれば、空けて走っ
    てるヒトもいる」
FZR:「人間はなんで同じ間隔で走れないのですか」
狸穴:「個体差って奴だろう」
FZR:「わたくしたちのブレーキなどには、物理的な限界と
    言うものああります。それを超えた短い車間距離で
    走られている方々も多いですわ」
狸穴:「そりゃ、自分のオートバイの制動性能を、理解して
    いないだけかも」
FZR:「馬鹿ですか」
狸穴:「んだ、馬鹿だ。それで追突して自分のオートバイと
    相手の車体を傷付けているのだ」
FZR:「マスターも、そうならないように気をつけてくださ
    いね」
狸穴:「了解」

 人間が乗り物に乗るということはなかなか大変なことで、そのために脳は物凄いたくさんの処理をしなければならないのでした。
  その処理を超えてしまったときに事故が起きやすくなるのでした。
  元々、人間の安全速度は身体の耐衝撃能力も含めて、神経の処理や反応速度的にも、歩行速度に近い5km/hくらいが限界らしいです。
  それをはるかに超える、300km/hで走れば、余ほど環境的に整った状況でない限り、コントロールしきれなくなり、何か落ちていたら事故になるのだ。
  大抵の場合は、5km/hを超えると100%の処理が出来なくなり始め、移動速度が増すごとに限界を超え、処理を端折るようになります。
  端折った処理に中に、とても重要なデータが入っていたりすると、転んだり死んだりします。
  もちろん、この端折る行為を補完する機能として、ささいな学習機能が付加されております。
  フロントタイヤが滑った際に、わずかに車体を起こしてラインを外しても減速するとか、車体が起きた分の、安全マージンを再利用して、さらにスロットルを開けてフロントタイヤではなく、リアタイヤを流すことによってコーナーを処理するとか。
  この辺りは、状況認識能力の高低差や経験値の差により結果は様々です。
  どちらが安全か安全でないかは、状況によることもありますから、その解はありません。
  無理矢理にでも、解を得るならば……『フロントタイヤが滑らないような走り方を始めからする』です。
  コレが表題の危機管理かも。

FZR:「そのようです。マスターは時々ちょっとだけ後者の
    走り方をしてます」
狸穴:「アレは、えらく大変なのだ」
FZR:「なぜそんな大変な状況に、ご自分から入られるので
    すか」
狸穴:「それは多分、困難を乗り越えた際についでに戴く達
    成感を得るためで、安全マージンを犠牲にしたのだ
    と思う」
FZR:「理解し難いです」
狸穴:「この犠牲の積み重ねが、進化と言うカタチになるの
    かも」
FZR:「わたくしたちの進化ですか」
狸穴:「オートバイのタイヤやショックアブソーバーやエン
    ジン出力特性の進化も並列して起きるけど、ライダ
    ーの運転技術の進化でもあるのかも」
FZR:「そのような進化は必要なのでしょうか」
狸穴:「矛盾、って奴だな」
FZR:「ですね。わたくしたちの車体はその矛盾の中から、
    ギリギリの解を出して今に至ったような気がします」
狸穴:「基に近い部分で間違うと、進化の方向は大変なコト
    になるな……」
FZR:「はい。『だろう運転』で起きる事故も『過信運転』
    で起きる事故も、わたくしたちの責任ではございま
    せん」
狸穴:「FZRが正解だ。この二つは乗り手が原因」
FZR:「正確に、ご自分を知る努力をしてください」
狸穴:「了解。でもそのためには限界に近づかなきゃならん
    ……」
FZR:「はじめはそうかも知れませんが、別のアプローチも
    あります」
狸穴:「どんな?」
FZR:「わたくしたちの構造を、よく知ることです。ほぼご
    自身で組み立てられた今のわたくしの身体を思い出
    して頂ければ、判ることかと思います」
狸穴:「……なるほど。FZRの構成パーツの個々の性能限
    界を理解・想定して、それらパーツの動きや組み合
    わせを理解すれば、大枠での限界値が算定できると
    いうわけか。こりゃ賢い」
FZR:「全く判らないで限界に近づくのと、大体判っていて
    限界に近づくのでは、全く結果が違いますし、得ら
    れるデータ量とその精度も桁が違います」
狸穴:「タイヤやサスペンションやスイングアーム一つ取っ
    ても、データ集めるのは骨だった」
FZR:「その骨を惜しまなければ、危険は回避でき、危機管
    理に繋がるかと」
狸穴:「お仕事の際、撮影意図の不明確な被写体を撮るのに、
    どれだけたくさんの引き出しを持っているか……っ
    てのと同じだな。今日のFZRは、冴えてるねぇ」
FZR:「マスターのこおろぎ回路モジュールの領域を、40
    %使わせて戴いてます」
狸穴:「そか、ご自由にお使いください」

 で、過信運転。
  コレには、だろう運転も内包されていますが、さらに始末に終えない状態なのでした。
  コーナーを攻めていたり、すり抜けしている時に起きるようです。
  要するに、無理し過ぎて『無茶』になっている状態です。
  もうタイヤも安全マージンほとんど無いです。
  サーキットでもココまでやらん、ということをやってます。(路面が痩せているので速度は乗ってないのですけど)
  事故れば相手もいるかもしれないし。
  すり抜けしながらウイーリーしたまま、シフト上げて行くヒトとか、曲がる前から横向いている……モタドな人が怖いです。
  ココまでやってしまうと、危機誘発、ですね〜

 ビックリした。
  二人乗りのローダウン・ビクスクが、車体を擦ったまま交差点を曲がっていて、横断歩道に歩行者が出てきたのに驚いてブレーキ掛けたら、滑って……前輪が浮いてそのまま転んだのを見た。
  後に乗っていたミニスカ+サンダルの女の子が、痛そうだった。
  危ないからやめませう。
  歩行者は、指差し笑いながら皆、そそくさと行ってしまいました。
  両膝からモモにかけて、擦過傷でズル剥け……イタタ。
  後に乗っても、ヘルメットはちゃんと、アゴ紐して被りましょう。
  ファーストエイド・キット持っていたのかなぁ(無いと思う)……破傷風になるぞ。
  こういうときに何も、もっていなかったら擦過傷とバカにしないで、せめてコンビニで売ってるペットボトルの水で傷口をすぐ洗うと吉です。
  怪我の具合が酷いようなら、すぐに病院行く!

 コレらを助ける場合、もし交通量が半端じゃなく多い場所では、オートバイでもカバンに発煙筒を1本くらい持っていると便利かも。
  効率よく使えば、二次事故が発煙筒1本で防げます。
  自動車の解体屋に行けば、安売りしてるかな?
  東急ハンズとかでも、買えそうです。
  マスツーの時にも、誰かが1本持っていると助かるかも。
  使わないに越したことは無いんですけどね。
  助けに入って轢かれてちゃ、カッコもつかない。
  自動車事故と出っ喰わしたときに、助けに入るならば、動けなくなった自動車の中で運転手が動転し、ハザードすら瞬くのを忘れていたら、車載の三角停止表示機材とこの発煙筒で、二次事故の発生を抑止してください〜
  自分の身は自分で考えて護るのだ。
  どんなに普段、祈っていても、神様は助けてくれません。

 とまぁ、いろいろ書きましたが。
  ホントは尊敬するキャプテン柘植のお話を書く予定だったのに、一行も書けず終いでした。
  皆様もお気を付けて。
  1冊くらいキャプテン柘植の本は読んでおいた方が良いです。お薦めします。

FZRx+狸穴だろう

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