Vol.532 小1時間 2004-11-22

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  あっしの仕事とFZRの仕事を履行するために、ゆっくり都内に向けて走っていると高い速度で後方から急接近してくる自動車が1台。
  その後方には、喧しい電子音を鳴らした白いオートバイも一台。
  危なそうなので減速しながら左車線に避けると、自動車も左車線に入ってきた。
  先程までトロいあっし等が右車線にいたので、左車線から抜くつもりだったらしい。
  ココは一般道だから追い越し車線とかは関係ないよな?

狸穴:「速度差があるので、このままだと当たると思う」
FZR:「困りますわ。わたくしはお仕事中です」
狸穴:「……だねぇ」

 ということで、もう一度右車線に入ると、自動車も右車線に入ってきた。
  ありゃ……シンクロしています。
  危険かも? と思い、下がる白いオートバイ。
  何か叫んでるけど遠くて聴こえません。(耳が遠くなった訳ではないです)
  んじゃ、ギリギリまで中央分離帯に寄せるか。
  自動車が避けるための時間を稼ぐために、少し落とした速度を、3速落としてフル加速しながら、縁石にFZRの右カウルが擦るくらい限界まで寄せる。
  右目の代りとして、センサー代わりに出した右のかかとは、時々当たってる〜
  アンダーカウルの予備はない……で、ミラーを見ていたらギリギリまで近づいていた自動車は、ちょっと左に寄ったらしく、FZR1台分の隙間はあるだろうとのことで、FZRを最大減速。
  先程まであっしらがいたライン上を、ギリギリで自動車が追い抜いていった。
  オイ……ちょっと左の膝を擦ったよ。……イタタ。
  さらに、白いオートバイもチラッとこちらを見て……スルーして行った。

FZR:「マスター、わたくしたちは何も悪い事はしておりま
    せんわ」
狸穴:「だよなぁ、小一時間(ry、って奴だな。逃がすな」
FZR:「はい」

 と言うことで追いかけます。
  速度差があったので、なかなか追いつけません。
  シフトを上げるたびにメーターが上がっているようです。(回転計は見えてる)
  先日まで14000rpmくらいで加速が鈍っていたのですが、昨夜からバッテリーを充電し直したら、今日は18500rpmのフルスケールまで回るようになりました。
  一番怪しいのはFZRのレクチファイヤーレギュレーター、そろそろ寿命がきていたのかも。
  14000以上の回転域で伸びなかったのは、高い点火回数をカバーできる電源が足りなかったからかも。
  一番年式の新しいレクチファイヤーレギュレーターに交換だな……
  前から怪しい、とは思っていたのだが、普段は回転を上げてもバッテリーのターミナルで12.4Vくらいしか来ていなかったのだ。
  出来れば13.6Vくらいは欲しいかも。
  HAWKERバッテリーに合わせた充電系の回路と、点火系の回路と、HIDの回路への電源制御をそれぞれ別にした方が良いのかな……
  可能ならばジェネレーターを3LN系にしたいです。

狸穴:「今日は回転が良く伸びるねぇ」
FZR:「バッテリーが元気だと、乙女回路も妄想回路もプロ
    グラムを実行しやすいですわ」
狸穴:「そか、久々の18500rpm。イイねぇ」
FZR:「この速度になると水温は逆に下がり始めますね」
狸穴:「冷却風が、たくさん当たるからなのだ」
FZR:「スイスイ〜って、良い感じですわ」
狸穴:「やはり全部が上手く動いてないと、ダメってことだ。
    我慢はイケナイらしい」

 1キロほど進むと、何台か自動車が走っていたので、彼らの速度も落ち始めましたが……2台ですり抜けをはじめた。
  2キロほど進むとやっと、最後尾に追い憑けました。
  ほどなくすると、さっきまで逃げていた自動車が左によって停まるようです。
  あっしらは静かに白いオートバイの後ろに憑きます。
  白いオートバイはその横に並んで、ドライバーに何か文句を言ってます。
  タイホなのかも。

 停まり掛けた自動車と白いオートバイが、また急に車線に戻って走ろうとしたときに後方から、長いH鋼を積んだトレーラーが近づいて来ました。
  急ブレーキを掛けてます。
  大きなトレーラのタイヤがロックして、一瞬白煙を上げております。
  トレーラーが停止間際に、荷台のH鋼がほんの少し前の方にズレるのが見えました。
  ……をを、大迫力!
  落ちて来るのかと思ったよ。
  こちらに転がり落ちてきたら、自動車も白いのもあっしも、2D化かも。
  自動車は、トレーラーの横腹に進路を塞がれ、動くのをやめたようです。
  トレーラーはエアブレーキを何回か鳴らして、ゆっくり去って行きました。

 一言くらい文句を言おうと思って追いかけて来たので、白いオートバイのヒトがお仕事をする前に、自動車の運転席のドアの取っ手を掴んで開けようとしたらロックされていた。 中では高潮した顔のおじさんが、脂の付いた眼鏡を掛けて吼えておりました。
  閉じたガラス窓を何度ノックしても、ドアを開けてくれません。

 白:「あんた、憑いて来たのか。何キロ出してたの!」
狸穴:「軽く1224km/h以上」
 白:「そこから離れて。ドライバーさんもエンジンを切っ
    て降りてきて」
狸穴:「だめ」

 正確な1/fのリズムでノックを続けます。
  ガラスが微かに開いた。

 男:「この基地外を何とかしろ!」
 白:「ハイハイ、もう下がって」
狸穴:「少しだけ向こうを、向いていてもらえないかな」
 白:「ダメです」
狸穴:「けち」

 少し開いた窓の隙間へ一言、簡潔に文句を言ってお終い。
  後ろに停めたFZRの所に戻って待っていると、早くどこかへ行けとのこと。
  あっしがいる間は、ドライバーさんが降りて来ないらしい。
  行くことにしました。

FZR:「さっきのドライバーに、なんて言ったのですか」
狸穴:「みんなの見ている前で、お前のパンツを降ろして路
    上でやってやる、早くドアを開けなさい。て言った」
FZR:「マスター……最低にお下品ですわ」
狸穴:「すまん。でもH鋼が落ちて来なくて良かったねぇ」
FZR:「はい。以前あれと同じくらいのモノが落ちたのを見
    ましたが、凄かったです。ガードレールが簡単に倒
    れてしまいました」
狸穴:「そうだった。アレじゃFZRも俺も、明日から二次元
    だ」
FZR:「……お言葉には、気をつけてくださいね」
狸穴:「へい」(え!『気』をつけても良いのか!?)

FZR:(マスター、本当にする、おつもりだったのですか)
狸穴:(まさか、その趣味じゃないし。それにキレイじゃな
    さそうだった)
FZR:(……ですよね)
狸穴:(今夜から三晩ほど、うなされるさ)

 汚いお話になってしまいました。お食事中の方、済みませんでした。

白 男 FZRx+狸穴

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