Vol.525 ROTARY 2004-10-21

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 3週間ほど前にロータリーエンジンを積んだRX−7のFDがやってきた。
 これと言って大きな改造はされておらず、排気管も以前に当てた部分が曲がって割れて穴が開いたので45000km走行時に純正の物で一度換えただけ。
 でも、脚回りは鍛え込んでおります。
 出力は適当で良いが、曲がって止まるのだけは最強が良いとかでオーリンズとか激しいブレーキが入ってます。
 現在の走行は9万キロくらい。

FZR:「いらっしゃいませ。RX−7さんですね」
狸穴:「んだ。知っていたか」
FZR:「はい。前にわたくしはDE MAKIさんのFCさ
    んや、松MさんのガルウイングのFDさんと以前に
    お会いしておりますので、存じ上げております」
狸穴:「そか」
FZR:「《秋水號》様からは『ROTARYは2サイクルエ
    ンジンみたいなところがあって面白いエンジンだ』
    とお聞き致しました」
狸穴:「なるほど。そんな部分もあるねぇ」
FZR:「先日首都高速で前を走っていた自動車もロータリー
    エンジンでした。とても速かったです」
狸穴:「んだ。速かった」
FZR:「高回転になると2サイクルのような音がしてました
    わ。でもこのFCさんは違いますね」
狸穴:「壊れたらしい」
FZR:「……どうしたのでしょう」

 始動性がとても悪くなり、暖気が済むとエンジンがガラガラ鳴って出力も無くなったとか。
 それでも一応、走るらしい。
 で、ナントカ瀕死でウチまでやって来た。

FZR:「直すのですか」
狸穴:「コレもすでに査定しても、大きな価値が出ない年式
    と走行距離だが、どーしても直したいらしい。でも
    本当に直した方が良いのか、新車を買ってこれを土
    に返した方が良いのか考査中」
FZR:「……わたくしと同じですね。たまたま、わたくしは
    直していただけました」
狸穴:「……だな」

 様子を診るためちょっと走らせてみる。
 オーナーと運転を代わって少し乗ってみた。
 ちょっと走らせてみると、たしかに全く力がなくエンジン様も非常に反応悪く、ゴトゴトしている。
 アクセルペダルを最後まで踏んでも回らない。
 充分重症だ。
 一方、車体は走行距離に対して疲労しておりません。つか……ものすごい車体かも。
 動きに無駄が無い&軽く緊張感。
 脚回りやタイヤも正確に動いております。
 脚回りは定期的なメンテナンスを受けているとのこと。
 ステアリング系も消耗するユニットは新品にそっくり入れ替えたばかりとか。
 220km/hくらいで走るにはとても楽しそうな車体。
 ……エンジンだけがヘン。

狸穴:「まだ走るって言ってるねぇ……この車体」
オーナー:「そこが一番困りどころ」
狸穴:「だよなぁ……ウチのオートバイと同じだ」
オーナー:「エンジンの積み替えも考えたんだが、中古のエンジ
    ンでマトモな物は少ないし」
狸穴:「年式が経ってるから、どの中古エンジン持ってきて
    も距離走り込んでるし」
オーナー:「それで、このエンジンでO/H出来るところを探し
    ていたのだ。狸穴がやってるって聞いた」
狸穴:「そか。普通はハウジングとかヘッドとかにバラして
    送ってくればやってるけど」
オーナー:「ナントカならないかな、俺のセブン」
狸穴:「……どうしてこうなったの」
オーナー:「…………オイルを間違えた」
狸穴:「オイル?」
オーナー:「最近ちょっと減ってきたので、圧縮を戻そうと思っ
    て固いオイルを補充したら、一瞬どこか詰まったの
    か、ガラゴロ鳴り始めて抜けたように……軽く焼き
    ついたのかも」
狸穴:「ん〜、なに入れたの」
オーナー:「固い方の作動油」
狸穴:「…………へ? それエンジンに入れたの」
オーナー:「実験失敗したー」
狸穴:「怒アホ!」

 エライものを入れられてしまったようで……普通はエンジンには使いません。
 作動油はフォークリフトやプレス等の油圧機器に使います。
 たしかに圧力には滅法強いオイルだが……高速潤滑は考えていないし……熱には更に……あ〜あ。
 最近作動油を入れるのって流行っているのかなぁ。そういえば半年ほど前にも、買って4000kmの新車ランクルのガソリンエンジンに作動油入れた馬鹿がいた。
 どこかの雑誌かHPで、なんか勘違いしたのを聞き齧って入れているのかも。
 エンジンに油圧機用の作動油とか切削油とか入れてはイケマセン!!

狸穴:「壊れて当然かも」
オーナー:「減ったオイルの補給分として1Lくらい入れた。添
    加剤に使われていると聞いたからすぐに入れた。そ
    したら、変になったからすぐにオイル交換をした」
狸穴:「添加したのか……、でオイル交換したけど直らなか
    った」
オーナー:「うん。純正品」
狸穴:「なるほど、全部で3.7Lくらいだったかな……」
オーナー:「多分そのくらい。でも今入っているのはエンジンオ
    イルだけ」
狸穴:「その後、ずっとこんな感じ?」
オーナー:「そう」

 その状態でもよく動いているなぁ……
 エンジン自体を弄っていなかったからなのかなぁ……
 この状態で走れることが不思議です。
 多分、ハウジングはチャタマークがついてメタメタで、エキセントリックシャフトもガタガタかなぁ。
 ……そんなもの入れる前にいってくれればロータリー用の添加剤、あったのに。
 この程度の走行距離なら充分効いた。
 エンジンもほとんど減らなくなるし、油温も下がるのに。

オーナー:「他に部品取りのエンジンが二機あるからそのパーツ
    で直るかな」
狸穴:「このエンジンを再生するよりも、その部品取りのう
    ちのいずれかを再生して積みなおした方がまだ良さ
    そう」
オーナー:「……そうする。あとで予備のエンジン送るよ」
狸穴:「タービンの大型化とかポート拡張とかはいじらない
    よ、判らないから。ただ中古のハウジングの面を修
    正してシールを換えて直すだけ。あとはタービンと
    その周りのオイル供給ラインの分解洗浄。結果はノ
    ーマルと同じだ」
オーナー:「パワーはノーマルでも余っているので、それで充分
    です」
狸穴:「ついでに添加剤も用意する?」(TCO−REオイ
    ル用意した方が良いかな)
オーナー:「え、添加剤ってどれ使うの」
狸穴:「あ……そか、知らないよな。円陣家至高と言うメー
    カの製品。ガルウイングのセブンにも今入ってる」
オーナー:「ガルウイングのセブンって……アレか?」
狸穴:「そそ。前に言ってた自動車」
オーナー:「その添加剤イイのか」
狸穴:「実験者たちは油温下がったっていってた。コールド
    スタートもホットスタートも良くなったっていって
    た」
オーナー:「ソレどこで売ってるの」
狸穴:「……うちで売ってる。わはは」
オーナー:「買う」
狸穴:「オーナーr、もしかして添加剤フェチ?」
オーナー:「実はそう。ほとんどモノをためして今に至ったので
    あった」
狸穴:「……その結果が作動油でエンジン崩壊か」

 黙りました。
 運転中は運転に集中しないといかんのだ。
 エンジンはともかく車体は良いです。FDって脚回り弄ると凄いことになるんだねぇ。
 元の車体構造が非常に優れているのか……
 運転していて、面白いです。

オーナー:「ところで、狸穴はまだロータリーやってるの?」
狸穴:「今はやってないよ。3からSAまで乗っていた。い
    つかまた乗りたいなぁとはいつも思っている」
オーナー:「昔〜使っていたエンジンどうしたかな」
狸穴:「あるけど……この車には使えないよ」
オーナー:「……そか」
狸穴:「アレは渋滞するとすぐに壊れるからダメなのだ。乗
    せる車体も無いし、ヨソに置いてある。今乗ってる
    のはFZR250アメリカ〜ナだ」
オーナー:「……なにソレ」
狸穴:「オートバイだよ。250ccで4気筒16バルブ/
    18500rpm位まで使用可」
オーナー:「凄いね! 250ccで4気筒? 俺は高校生の頃
    にノートンコマンド750乗ったのが最後だなぁ。
    ひどいケッチン喰らってすぐ降りた。年取るとオー
    トバイ、きついだろ」
狸穴:「嫌味なやっちゃなー、俺はそのころSRとRDだっ
    たよ。オートバイは都内じゃ自動車よりも楽。年齢
    もまだ大丈夫そうだ」

 ということでその後、FDは自分の13B予備エンジンを二機積んで某内燃機屋さんへ行きました。
 エキセントリック・シャフトは新品を使用で、ハウジングは減り難い形にリビルド。

FZRx+狸穴 FDのowner

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