Vol.518 雷雨 2004-09-04

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 最近にわかに増え始めたOHLINSのリアショックO/H+ABSO−inside。
 本日も夜に一件、ユーザーの方からお受けする運びとなりました。
 普段はショックを送って頂いているのですが、たまたま今回のお客様はアジトAのご近所だったので、送料の節約と配送の手間の省略を兼ねてお会いして受け渡しすることにしたのでした。

狸穴:「FZR、これからショックを受け取りに行くよ〜」
FZR:「はい。お会いするのですね」
狸穴:「んだ」
FZR:「すこし緊張いたしますわ」
狸穴:「そか……大丈夫だよ。NSRを気に入って大切にし
    ている方だから」

 ところがPを出て少し走ると、上空はいつのまにか分厚い雲に覆われ雷光を発しております。
 ありゃ……そういえば昨日も夜になってから南方のスコールのように急に光始めて雨がじゃんじゃん降ってきたっけ……今日もなのかなぁ。
 そろそろ夏が終わるので大気の状態も不安定なのかも。

FZR:「マスター、空が光ってますねぇ」
狸穴:「んー、FZRに落ちることはまず無いよ」
FZR:「はい。でもわたくし達は雨ヒューマノイドと雨オー
    トバイですから、雨を呼んでしまいますわ」
狸穴:「でもまだ5分くらいは大丈夫だろ……すぐには降っ
    てこない感じ」

 ところがすぐに降ってきました。
 雨滴のサイズは特大。
 降り始めたときに右折の信号待ちに引っ掛かっていたので、持参の合羽を着るまもなくずぶ濡れです。

狸穴:「ありゃ、降り始めた」
FZR:「マスターの合羽、タンクカバーの上に何時でも積ん
    でますけど、間に合いませんね」
狸穴:「こりゃ凄い降りだ……時間辺りの雨量は70ミリを
    超えているんじゃなかろうか、ってな感じだねぇ。
    もう今から合羽着ても間に合わないほど濡れてしま
    った」
FZR:「大丈夫ですか、左脚の錆び」
狸穴:「大丈夫この程度じゃ浸水しない」

 なんとか受け渡しの場所までたどり着き、先方の方の到着を待ちます。
 こりゃ、すっかり雷雨になってしまった……先方さん大丈夫かな。多分オートバイで来るだろう。
 途中で電話して受け渡しを違う日にずらすことも考えたのだが、オートバイ運転中だから多分電話には出れないだろうし……
 程なく待つと2stサウンドと共にいらっしゃいました。
 ありゃ……ずぶ濡れだ。
 オートバイはとっさの雨ではやはり濡れてしまうのでした。

狸穴:「んじゃ、FZRは雨だけどそこで待っていてね」
FZR:「はい」

 で、ご挨拶と受け渡しも含めて、待ち合わせに選んだファミレスでしばし雨宿りすることにしました。
 颱風でもなく急に降ってきた雨なので、すぐに上がるかなぁと思ったのですが……全然やみません。
 降りが弱くなったりまた強くなったりの繰り返し……やむ気配がありません。
 2時間ほどしても変わりませんでした。
 こりゃ、一過性の通り雨じゃなかったみたい。しっかり本降りです。
 着衣が濡れているので、空調が効いていると寒いです。
 で、しばらく経つと少し降りが弱くなってきたので、ファミレスを脱出することと致します。
 お預かりした梱包済みのショックをタンクの上に固定して、エンジンの始動〜
 ……ところがFZRは高湿度下での始動が苦手なのでした。
 そろそろイグニッション・コイルが寿命を迎え交換時期かなぁ……
 コイルボディーの一部にクラックが入っていることは確認済みで、抵抗値も許容範囲内に近づいていた。
 湿度が高いと低回転域では、パチパチそのクラックから電気がリークしているのでした。

FZR:「マスター、一回目の始動で失敗してます。お気をつけ
    て」
狸穴:「了解」

 ところが2度目のクランキングでも失敗してしまいました。
 ……ありゃ。
 数回セルモーターを回していると容量が小さくても放電能力はあるバッテリー、5回目のクランキングで上がり始めました。
 このバッテリーは放電能力が高いのは良いのですが、上がり始めた時には本当に電気を出し切った状態になるのでした。

FZR:「押し掛けですわ」
狸穴:「だねぇ。電源も安定していないし上手く掛かるかな……ココまで電気を使ってしまったからちょっと掛かり難そう」
FZR:「すみません」

 何度か押し掛けしてみるのですが、土砂降りに2時間近く放置していたこともありすぐに掛かりません。
 ちょっと掛かっても電力不足で回転を落とすと、2本ばかり失火してます。
 ありゃ……電気使い過ぎたなぁ。
 お客さんに押して貰ってやっと始動〜

狸穴:「んじゃ、サスお預かりします。始動のお手伝い頂きありがとう〜。雨、気をつけて」
FZR:「押していただきありがとうございます。済みませんでした。ではまた〜」

 すぐには走れないので、油温的にはちょっと無理を掛けるけど、暖気も兼ねて5000rpmでしばらくチャージ。
 FZRはある程度回さないとチャージが間に合わないのでした。
 3分ほど経つとやっと少し充電された様で通常のアイドリングで一応安定。放電も早いけど充電も早いのでした。
 う〜ん普段は問題ないのだが、やはりこんな時にはバッテリーの容量が必要になるな……
 次回ホーカーに適合したレギュレートレクチファイヤーを造ったら、ついでに大きな赤くて四角いホーカーに換えようかな……
 雨の日はFZRも大変なのでした。

FZR:「半分乾き始めていたのに……またずぶ濡れになっち
    ゃいましたね。済みません」
狸穴:「やむを得ん、コレだけたくさん降ってりゃね。すっ
    かり電気も使い切ってしまった」
FZR:「……コイルも換えましょう」
狸穴:「だな」

 ということで帰路につきました。

 途中一箇所大雨で道路がタイヤの厚み分+ほど冠水しておりましたが、ココの所細かく合わせ直した脚回りのチェックも兼ねてそのまま突入〜
 ザバ〜、と車体両脇に水の壁を作っております。
 タイヤが浮いてコントロールを失うかな? と思いましたが難なくクリア。
 新しい脚回りの設定はこの雨でも効いております。

狸穴:「浮かなかったねぇ」
FZR:「はい。わたくしが履いているタイヤのBT92Fの排水パタンは強力ですし、この状態でも今の脚回りは仕事をしております」
狸穴:「よしよし」

 Pまで帰り付き屋根の下に入ると、豪雨復活……
 FZRをざっとタオルドライして、カバーを上半分だけ掛けて下側は今夜は開けておきます。
 湿気が抜けなくなると困るのでした。

 雨が降る前に合羽は着ないと……
 お預かりしたショックを持ってアジトAに上がります。

FZR:「ショックは明日工場に入れますか」
狸穴:「その予定。ロッドや筒体もチェックせねば」
FZR:「わたくしのと近い造りですね」
狸穴:「だね、同じ形式だからよく似てる」

FZRx+狸穴

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