Vol.506 切札エンジン 2004-08-12

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 3LN1エンジンのロータと3HXまでのロータとは、取外しの際に使う専用工具の掛かるネジ部分のピッチ(ねじ山の間隔)が全く仕様が違いました。

3HXのロータ /1.0mmピッチ
3LN1のロータ/1.5mmピッチ

FZR:「マスター、全然違いますねぇ……」
狸穴:「違うねぇ……」

 ほとんどのヤマハ並4のロータSST(専用工具)は1.5mmピッチなのだが、1HXから3HX迄は違うのでした。
 ……なんでかなぁ。
 なので、ウチのSSTでは偏芯しているロータを交換できません。
 外すにしても、ロータプーラーの掛かるねじ山のピッチが違うのだ。
 これは難事だ……1mmピッチのSST(専用工具)は持っていないので作るしかない……
 で、き〜氏を呼んで、FZRごと温存していた切札エンジンを搬送機に積み、闇ガレージで1mmピッチの工具を作りながらの作業とにしたのでした。
 これが1mmピッチ用のSSTロータプーラーです(※写真)。
 材は鉄のナック材。非常に堅牢強固な鉄材です。
 我等がゴルゴ13も、コレで出来た鉄格子は中々斬れないかと思います。

FZR:「わ〜い。き〜様の新しいトラックに乗るのはわたく
    しは初めてです」
狸穴:「だな、前のハキュリーズ(サニトラ)には何度も乗
    せてもらったが、最近は調子良かったもんね」
FZR:「はい。最近は動けなくなるようなことは全くありま
    せんでした」

 で、流用が効かないことが判れば、一気にサンタさんから以前に頂いていた『切札エンジン』に再々換装することにしました。
 リビルドした3LN1エンジンはこの時点で却下です。(多分、偏芯したロータで少し走ってしまったので、クランク逝ったかも)
 ついでに新品のロータがメーカーからも出ない、ということが決定的でした。
 鵺楓〜から別のエンジンコンプリートを落札してソレから取ることも考えたのだが、そうなるとFZRのエンジンを4機持つことになる。
 うちはエンジンリビルド屋さんじゃないから(最近、増えてきてるなぁ……)、切札エンジンを使うことにしたのでした。
 そうと決まれば手は早いです。
 配管・配線全部を外して、その3時間後には換装完了〜。
 疲れた。

 今回却下された3LN1エンジンは、一度クランクを取り出し測定後問題が無ければいずれロータが入手できる時までストックとします。
 ロータ取付の際のクランクシャフトとの勘合部の径も違うので、クランクシャフトを加工するか……それとも新たに回路起こしてFZRxの電装をエンジンに合わせて張り直すか……(3LNのメインハーネスを使えば楽です)基本的には同じFZR250なのだが、細かな所は色々と違うねぇ。
 でも比較的簡単に、エンジンの移植はナントカなることも判ったし。

狸穴:「切札エンジン、どうだ」
FZR:「なんかイイ感じです」
狸穴:「やはり同じ3HXのエンジンだもんね、このエンジ
    ンのほうが嬉しいか」
FZR:「はい。3LN1エンジン様も搭載直後は凄いと思い
    ましたが、ロータのトラブルが酷くなってからはと
    ても辛いエンジンでした。対してさんた様から頂い
    たこの切札エンジンは、元々わたくしとまったく同
    型のFZR250からの供給なので馴染みは早いで
    す」
狸穴:「そか良かったね」
FZR:「それに、切札エンジンは元々さんた様の奥様が使っ
    ていたFZR250であることは判っていましたの
    で、素性がハッキリしているのでとても安心して使
    えますわ」
狸穴:「それで3LN1エンジンを拒んでいたか……コリャ
    気がつかなくて済まんかった」

 始動してみました。
 始めは長きに渡り温存したため、ちょっと掛かり難かったのですが数回のクランキングで再起動。
 腰上だけは一度確認のためにO/Hしたので調子はよいです。
 エンジン音も到って静か。
 しばらく暖機をしながら、4発とも同調/燃調。
 完全に安定しました。
 キャブは以前に擬似ダイノジェットを搭載しようとして、ちょっと失敗していた3HXのキャブを急遽再設定したものです。エンジンがデフォなので再設定は非常に簡単〜
 これから走行を重ね細かく調整しますが、大体コレで合ったような感じ。

FZR:「やはりわたくしにはこのエンジン様の方が合います
    わ。元々オリジナルのエンジンですから」
狸穴:「わはは、そか。まぁココ2週間はいろいろあったけ
    れど、コレでやっと落ち着いたかな」
FZR:「とても落ち着きました。お手数お掛けいたしました」
狸穴:「……大事に使えよ」
FZR:「はい。ありがとうございます」

 実はエンジン着脱のたびに、SRX400のエンジンとかストックしているSR500大改のエンジンとかを積むコトも考えていたりしたのは、FZRには内緒なのでした。
 コレでやっとオートバイに乗れるのだ……乗れない間は辛かった…………。

FZR:「良かったですね、マスター。わたくしが復活して」
狸穴:「へい。でもこれから細かな所を全部調整せねば」
FZR:「まだアタリが出ていませんものね」

 そだ……OHLINSもO/H済んだし、次はまた脚回りを合わせないと。
 えらく忙しいです。

FZRx+狸穴

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