Vol.503 雨 2004-07-31

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 ココのところアジトの南側で颱風10号が4日間ほど居座っていた。
 これから西の方へ行くそうな。
 10号は何をしに行くんだろうなぁ……

FZR:「颱風が何をしに行くのかを気にしているのは、天気
    屋さんとマスターくらいだと思いますわ」
狸穴:「ん〜、他の颱風は南の方からコースいっぱいを使っ
    てさっさと行ってしまうのに、10号はしばらく停
    まったりしてIN側のキツイ角度でこれから一気に
    フルバンクでコーナリング開始って感じだからねぇ
    ……それも鈍い速度で」
FZR:「わたくしと同じくキャブを一つ無くしてしまったの
    かも……」
狸穴:「加速も鈍いしなんだか具合が悪そうだな」

 颱風が近所にいることで大気の湿度もずっと高いままなのでした。
 熱さには強いあっしも湿気はあまり好みません。
 体温より低い気温の東京での暑さの元凶は多くは湿度なのでした。
 室内温度33度とか言っても、湿度が40%くらいになると結構涼しく感じられるのだ。
 湿度40%のまま夜になって気温が25度くらいになると充分涼しいです。
 でも雨が降らなきゃパンもご飯も食べられないのだ。

FZR:「そう言えばマスター、先日去年わたくし達が行った
    新潟方面で堤防が決壊して大変な洪水になったと聞
    きます」
狸穴:「だね。災害として認定されるほど大変なことになっ
    たらしい」
FZR:「自動車もオートバイも皆、水没してました……」
狸穴:「たくさん雨が降り続くと地面が吸いきれる水分量を
    超えて山が滑ったり、地形が変化してしまったりす
    るのだ」
FZR:「水没してしまったオートバイはどうなるのですか」
狸穴:「大抵の場合は、回路や機関に水が入るし……廃車率
    は高いと思うよ」
FZR:「ナントカならないのですか」
狸穴:「一番良い方法は大水が来る前に高台に避難すること
    だけど、全部がそう出来る訳じゃないしねぇ……」
FZR:「わたくしの所は大丈夫でしょうか」
狸穴:「Pは一応大丈夫じゃないか……高台って訳じゃない
    けれど。水が出た際に水深5メートルくらいまでな
    らまだ大丈夫だと想定している」

 エンジンが水没すると大抵の場合は廃車決定率は高くなるのでした。
 でも水没したエンジンでも早く手を打てれば、再生の可能性はあるのでした。
 エンジンは鉄やアルミで出来ていて、特に鉄材は錆に対してはあまり耐性の無い鉄を使っています。
 中で錆びないように頑張っているのは油膜なのでした。
 油膜は金属表面に吸着しています。
 エンジン内に水が入った場合は、無理にコレを作動させて排水しようとせず、セルを回したりせず! 何もしないでドレンプラグから車体を傾けたりしてオイルや水を全て出します。
 余程酷いオイルを入れていない限り、水没後2日間ぐらいまでならば3回くらいの立て続けのオイル交換(フィルターは始めのオイル交換の時にする)で、後は機関温度(油温)の上昇を待って水分の蒸発を待ちます。
 デフやMTミッションも同じ。
 ATについては良く判りませんが、何度かの入替えで復調する可能性があります。

 3〜5日以上経ってしまった場合、コレは油膜もそろそろ落ち始めているでしょうから分解・洗浄して中のパーツの腐蝕を確認した上で、再組立てとなります。
 結構パーツも錆びずに頑張っていると思います。
 5日以上経ってしまった場合は……多分何かしら錆が始まっていると思われるため、分解・洗浄して錆びた部品を交換して再組立て。

 2週間以上だと難しいかも。

 いずれにしても、整備後しばらくの間は高負荷を掛けずに頻繁にオイル交換を繰り返し、水分を蒸発させるようにします。

 回路冠水については、中を開けられる構造の物は流水で汚物を洗い流し、濡れていてもすぐにパーツクリーナースプレイで水分を押し出してから天日干しをして、完全に水分や汚物の除去に勤めてください。
 冠水時にショートしていなければ復旧できる見込みもあります。
 過去に何度か車やオートバイを水没させたけど、コレでナントカ復旧してました。

 諦めずにすぐに手を打つ、が肝です。
 自動車のシートや内装は、とりあえず全て外して水洗浄。
 内装が外れたメータ裏や車体各部のカプラーも、パーツクリーナーと接点復活剤を使って洗浄します。
 オートバイも分解可能なメーターの物は分解して、洗浄⇒乾燥&接点復活剤です。
 手間は掛かりますが、コレで新車を買わなくて済むならば安く収められるかも。
 乗り物は水には弱いけれど、状態が酷くなければ復旧できないことは無いのでした。

 脚周りやドアヒンジ等や、スイングアームピボット内部やステムやホールベアリングの洗浄&給脂も忘れずに。チェーンにはCPOです。

FZR:「そう言えば、わたくしがマスターの所に来た当初も
    このような状態でした」
狸穴:「だったね〜。大変だった」
FZR:「別に水没していたわけではないのに……」
狸穴:「長期放置でも、大気中の水分があるから似たような
    現象が起きるのだ」
FZR:「ですね」

FZRx+狸穴

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