| 狸穴:「雨だねぇ」
FZR:「雨ですね〜」
狸穴:「やっと梅雨らしくなってきたのだ」
FZR:「そうですね。入梅してからしばらくは、わたくした
ちのいる所には雨があまり降っておりませんでした。
これからどこかに出るのですか」
狸穴:「いや、今日は何〜の予定もなくなったし、雨だから
ジッとしている」
FZR:「わたくしのお仕事も今日は閑ですので、在庫管理を
しておきますか……」
狸穴:「だな、時間のあるときにやっておき」
FZR:「ところでマスター雨の中、何かご用だったのですか」
狸穴:「ちょっとね。消音機を見せてくれ」
FZR:「……はい、どぞ」
ということで30分ほどFZRの横で消音機を眺めていたのでした。
FZRxの3HX型の長円断面マフラーは、13500rpm以上回す時に容積が足りていないのでした。
で、18000rpmくらいまでに必要なだけの容積を確保して、更に回転全域で今の半分の音しか発さない静かな排気管をなるべく小さく造るにはどうしたらよいか……ポジトロニックブレインをフル稼働させて考えていたのでした。
でもいろいろ考えれば考えるほど、EXパイプの内径も管長も不足しているし、妄想機構のEXUPもその形式を並列2個バルブのモノで新造するか何か考えないと、エンジンに無理を掛けないで高回転がいける効率の良い静かな排気管が造れないことに気がつくのでした。
形状を無視して容積と消音効率を稼ぐならば、パイプの肉厚を上げて対応するか……重くなるねぇ。
反転消音を止めてストレートに排気すれば音は大きくなるし……でも、カーボン除去等のメンテじゃ楽になるかなぁ……
音を消すために触媒つけるってのはどうだろうか……
う〜ん。車体が短いオートバイでは管長を稼ぐのが大変です。
高回転域を使うことは月に数回しかないし……いっそのこと回転上限を回路的に14000rpmにしてしまうか……そうすれば消耗率も減るし。って、今のままでイイじゃん。だめだこりゃ。
とか考えていたのでした。
でもせっかく回るエンジンが2機も出来る可能性があるのに、勿体無いかなぁ。
短く触媒付き4本出し。なんてのも考えてみましたが、うるさく重たくなるのだ。
難しいですね……排気管って。
約10万キロ使ってきた今の消音機の中のカーボンは、凄く溜まっていることでしょう……。
この消音機を分解可能にして、掃除出来るようにするだけでもかなり良いのかも。
そだ……排気緩衝波使った消音機構があったなぁ。
いまのEXUPと巧く組み合わせて、中高回転域で効率よく音が消せるかも知れない。
流体屋さんの所に転がり込もうかなぁ。
と思い……電話してみたら、実験がラッシュしてるからあと2年くらい忙しいから駄目! だとのこと。
金星に連れて行ってやる、と条件を提示したのだが振られてしまいました。
狸穴:「……困ったねぇ」
FZR:「マスター、わたくしはこのままでも調子良いので何
〜ら問題ありません。あと10万kmくらいこのま
までも走れます」
狸穴:「そうなんだよな。でもこの辺で一度今のエンジンを
開けるだけ開けて、中の消耗率とかケースの歪み具
合とか、各部の状況を細かく確認しておきたいなぁ
ーと思って」
FZR:「……性分ですね」
狸穴:「そう言うコトだ」
FZR:「普通の地球人は、わたくしたちに対してそんなこと
は考えもしませんわ」
狸穴:「13億7千万年も生きていると警戒心も身につくの
だ」
FZR:「8万kmの時にちらっとカムとホルダーを測った時
には、その前の6万kmの時から全く消耗していな
かったことは確認済みだと思いますが……」
狸穴:「円陣家至高さんのオイルのおかげなのは判っている
のだが、気にはなるのだ」
FZR:「ハイハイ。わたくしで良かったですね、伯爵様だっ
たら予備のエンジンはそう簡単に手に入らないし、
その間乗れないのでどこにも行けませんし……勝手
に弄ると怒りそうですしね」
狸穴:「……だよな。FZRで良かった」
FZR:「妙なことに感心しないで下さい」
狸穴:「へい」
FZR:「皆様、また哀しそうな目でこちらを見てますわ」
狸穴:「もう、馴れたよ。平気だ」
効率よく静かに走る。と言うことはことほど次第に大変なことなのでした。
妄想は果てしなく続き、燃料電池と超伝導モーターとその制御回路は第9世代……辺りまで波及……だめだこりゃ。
2WD+ハブステア+オメガフレームに到る前に、FZRに車体カバーを被せて妄想は強制終了。
雨は降り続くのでした。(でも午後から上がりました)
疲れた……気がつけば499回目だった。
最近はここで密かにやっているっ、て感じじゃなくなって来たな……
困ったことである。
FZRx+狸穴
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