Vol.465 術比べ 2004-04-03

←前回 次回→


 アジトの食材が全て底を尽き、何も食べる物がなくなってしまったので、買い物に出掛けることにした。
 今日は片道6キロほどの食材店まで、FZRで往復するのだ。
 晴れた日でないと買った食材が濡れてしまうので、春先は気を抜けないのでした。
 重量のあるお米(http://www.ja-printing.com/)は在庫しているので、かさの張る荷物になりそう。
 FZRのミラーステーを両方使って袋を引っ掛けます。
 みっともないが、袋物は他に積む方法も無く仕方が無いのだ。

FZR:「都内じゃないから我慢してます」
狸穴:「元々FZRは積載専門のオートバイじゃないもんな。
    確かにカッコ悪い」
FZR:「オイルの暖気も済みましたし、では参りましょう」

 お店の駐車場は休日ということもあり、一杯です。
 なので、オートバイは店頭入り口の横に適当に停めておけとのこと。

狸穴:「んじゃ、行って来るね」
FZR:「はい。わたくしはココでお待ちしております」

 適当に必要になるであろう品を見繕って購入。
 あっしは大抵の場合、あらかじめ何を作るかというテーマは持たないで買い物するのでした。
 気になる物体があればためしてみます。
 今日はコレといって、真新しい物体には遭遇しませんでした。
 代金2500円なり。
 コレで約7〜10日分の普通の食材が揃いました。
 一人暮らしだからこのくらいなのだ。
 二人か三人いればもっと効率は良いのかな。
 この食材を工夫して妙な物体を作るのでした。そこそこ楽しいです。
 でもそんなに凄い物は知識も技術も無いので作れません。
 このへんは仕事でもないし、ましてや趣味でもないので、やはり興味が浅いので奥行きも広がりも無いのでした。
 食事というよりも給餌と言う感じ。
 いずれは燃料補給と言う状態になるなぁ……。
 簡単で美味しいのが一番良いのだ。でもここ15年くらいは身体を動かしていないし、代謝が落ちているので空腹感が薄いんだよねぇ。
 あっしの場合は気に入ったことはちゃんとやりますが、そうでもないことはどんなに強制されても必要最低限すらしないのだ。
 頑張っても、こう言う生き方しか出来ないのでした。
 ……皆様もそうでしょ?

FZR:「でもマスターも我慢するときはしてますよ」
狸穴:「たまに一瞬だけね。それ以上は保たないのだ」

 さて荷物をどう積もうか……と思案していると、60歳くらいのおじさんがやって来ました。
 知らない人です。

男性:「こんにちは。良いバイクだねぇ」
狸穴:「こんにちは。ありがとうございます」
男性:「出るだろ〜(スピードが)」
狸穴:「以前は出ましたが、今はそうでもないですよ〜そろ
    そろ10万キロなので」
男性:「10万キロか、私も昔はバイクに乗ったがそんなに
    走ったバイクは無いな」
狸穴:「普通はそうなのかも知れません。そろそろ15年で
    すのでパーツも出なくなったりです」
男性:「そんなに経っている風には見えないじゃない」
狸穴:「ありがとうございます」

 なんてことない会話なのですが、この会話の間に色々あったのでした。
 会話しながらあっしに術を掛けてきたのだ。
 何らかの意図があって掛けてきている風には感じませんでしたが、結構強力な方かも。
 自然な感じで立った位置と会話のタイミングと、あっしの視線をコントロールする手の振り方や太陽光源の使い方で気がついたのでした。
 どういう方なのか存知ませんが、時々こういう方がおります。
 経営者とか警察関係者や、作家業の方や司会業に多く見られます。
 珍しく荷物で両腕が塞がっており、自動的にあっしの中の数人が他の処理をしながら警戒していたので掛からずに済みました。
 このおじさんは、普段から無意識のうちに人に接する時はこういう方法をとっているのかなぁ……。
 オートバイに乗る知らないあっしに対しての、防衛がそういう形で出たのかも。
 それでも、ライダーが気になるのかな。
 掛け返すのに大変でしたよ〜。
 アジトの近所にも剣呑な方がいるのだな……
 彼はどんなオートバイを乗り継ぎ、どこを走っていたのだろうか?
 攻防してしまったので……半日分のエネルギーを使い切った感じです。
 食べ物を買って来て良かったかも。
 ……あれ?
 もしかしたら彼はこのスーパーの経営者だったり。
 あっしにエネルギー使わせて、もっとたくさん食材を買うように仕向けていたのかなぁ〜。
 残念ながらこれ以上の品物を買ってもFZRには積めないのでした。

FZR:「マスター、わたくしのことをキレイとか速そうとか
    言ってくれましたわ」
狸穴:「FZRは術にはまっちゃったんじゃないのか?」
FZR:「そんなことないと思いますが……」
狸穴:「大抵、掛かった方はそんなことないと思っているの
    だ」
FZR:「掛けられたのかしら」
狸穴:「大丈夫だよ。どんなに頑張ってもオートバイには掛
    からないから」
FZR:「ですよね」

男性 FZRx+狸穴

←前回 次回→

FZR250 トップ NS400R TOP


Copyright © Taro Mamiana, COMBINED ARMS 1999-2005.