Vol.454 再々採寸 2004-02-07

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 今のところまだ何ら問題はないFZRのフレームなのだが、そろそろ時間的に15年を迎えることになるので、ちょっと補強のことも兼ねて、色々と採寸。
 元々鉄製で、アルミのデルタボックスほど捻じれに関しては、強固な仕上がりじゃないもんね。元をただせばFZ250と同系のフレームだ。

FZR:「フレームですか」
狸穴:「普段の走り方じゃ問題はないけどね。でも街乗りし
    ていて現行の加速の強い1Lクラスのオートバイや、
    速めの軽量モタード等と一緒のペースで走ると、道
    路改装工事中のちょっと荒れた環状6号線などでは、
    フレームが歪んでいるのをちょっと多く感じるよう
    になった。赤坂陸橋のようなサーキットを、160
    km/hくらいで走るとちょっと馬脚ってる」
FZR:「タイヤのサイズが大きくなっているからでしょうか」
狸穴:「それもちょっとあるね。深めのバンク時の接地点は、
    車体のセンターから少し離れているし、タイヤ自体
    のグリップがデフォよりあがっている上に、変更し
    たスイングアームやフロントの脚回りの剛性が増し
    てその力を受ける。対してフレームの捻じれ剛性は
    変わっていないのも事実なのだ」
FZR:「よれる、とまではなっておりませんが」
狸穴:「歪み量とフレーム固有の周波数の問題なのだ。力が
    戻る時の動きが接地点に、多く伝われば振動の原因
    になる」(ほとんど問題は無いですけど)
FZR:「捻じれですか。たしかに。わたくしの前後のサスペ
    ンションが縦に素早く働いても、切返しや、捻り込
    んだ時のような大きな横の動きに関しては吸収しき
    れておりません。マスターのステップ荷重量や、ニ
    ーグリップの左右差で揺れの方向を一方向に決めて
    引っ張ることで合せている部分があります」
狸穴:「縦方向や加減速時の動きは、たしかに前後のショッ
    クアブソーバーでほとんど足りていて、直線のよう
    な横のGが浅ければ、200km/hくらいまでな
    らば今のままでも保つだろうけど、曲率が大きく変
    動したりする時の捻じれの戻り処理は、フレームの
    仕事なのかな」
FZR:「細かく言ってしまうと、アンダーブラケットやフォ
    ーク剛性・スイングアームが堅固で、その部分にて
    歪みを吸収せずフレームにダイレクト入力です」
狸穴:「で、歪みがほぼ無視出来るような硬いアルミ材のツ
    インスパー・フレームとか、小さそうな進化したR
    −6のフレームへの換装とかを考えてみたのだが、
    大変そうだし重いだろうし現実的じゃないので、今
    のフレームの細かな改装を考えたのだ」
FZR:「昔、RX−7でやったスポット熔接の追加みたいな
    感じですか」
狸穴:「んだ。スポットというよりもロールケイジの追加に
    近いかな。やるとなればエンジンから電装から全部
    降ろして、フレームからやらなきゃならなくなるか
    ら、他にやっている車両が全て終わってからだ。F
    ZRのフレーム改装は先のことだけど考えると、
   《秋水號》や《弐號》やFXRにも多少なりとも影響
    が出るので、考えておくことはアリなのだ」
FZR:「彼等にも関係はあるのですか」
狸穴:「リンクしているから、細かな所ではたくさん関わっ
    て来る。それぞれがフレーム材の中とか見えない所
    で、似たようなことをいろいろやってるから」
FZR:「わたくしのフレームは、パネル材ではないフレーム
    用の鋼管ですから、スポット熔接的な方法とは違い
    ますわ」
狸穴:「んだ。ガゼットとか接合部分の応力処理形状とか、
    なるべく重量を増さない方法でやるかな仕組みだ。
    すぐ近い所には、モノサスのSRX600のフレー
    ムが優れた手本になる」
FZR:「ついでにということで、なんだか用件が増えそうで
    すわ」
狸穴:「なので、あらかじめ行程を増やさないように、事前
    にしっかり考えておくのだ」

 曲げた丸パイプや、小さな板状の応力制御用のガゼットを細かく用意して使う方法になるでした。
 歪み計測用のシールを買って来なきゃ。
 出来れば軽量化も達成したいかも。(無理か)
 転倒してなくても、そろそろフレーム測定の時期だしね。(普通に乗っていても少しづつ狂ってますよ〜気になりませんけど)
 ということで、1999年に大雑把な3Dのフレーム図面は起してあるので、そこにたくさん加えて行くのでした。
 こんな時にはココに何百キロ掛かっていて、こんなガゼットを増やすと捻じれは減るが、振動がリアに行ってしまうとか、途中のこの部位の強度が保たないからリブを入れる等、用件はたくさん出て来るのでした。
 材質のことを考えていたら、自転車のことを思い出してしまい、クロモリ鋼なんて単語が出て来た。
 そういえばGXのフレームのハイテンション鋼の丸パイプも、サイズ的には良さ気ですね〜
 まさかフレームを新たに造る訳には逝かないしねぇ。くわばら。
 あエンジンマウント・ハンガーのことも考えておかないと。
 判らない所は大型橋梁会社の図面屋さんが先生です。
 焦ってやる仕事じゃないし、ハーレや《弐號》で散々やっていることなのだ。
 経年変化や、事故時の破壊傾向とかを考えながら、最小限の部材で軽量化も兼ねて目標を達成する作業なのでした。
 オリジナルのフレームを造るのも大変ですが、この手の改修作業も結構大変〜

 何でこのようなことになったかというと、エンジンオイルが換ってから、こういうことが必要になって来たのでした。(熱系とフリクション系のロスが極端に減って、その分が後輪出力になったらしい)
 すでに9万キロ走ってくたびれている筈のFZRxは、始めのうちにエンジンをやり直して以降、今が一番出力が高くなっている感じに対して、フレームは経年劣化で喘いでいる。
 フレーム屋じゃないので詳しくは判りませんが、経験からして熔接強度が緩んでいる微妙な「感じ」です。
 高回転域はデフォルトの排気管で出力を抑えておりますが、このあたりを取っ払うとフレームに全部シワ寄せが集まりそうな感じなのでした。
 タイヤのサイズが変った時に、このことは3万kmくらいで起るであろうと予想はしていたのだが、FZRの鉄フレームは良く保った方です。
 たくさん部材を使えるほど排気量は無いし、車体も小さいし、こういうことをするデータ取りにはFZRの車体は程良いサイズなのでした。

 ホイールベースの小さなYSRとかに、YZ125のエンジンだと車体が小さ過ぎて造る部品の精度も要求するし、ちょっとしたことで結果が大きく変わってしまうので、もっと大変なのだ。
 あ、FZR250R(3LN)アルミな全然方々は大丈夫です。
 NSR250系やTZR250系とかは、もう公道で乗るんだったら頑丈過ぎるくらい!
 初めのうちはチョコチョコと軽微なことを楽しんでやってたけど、ココまで来ると簡単なことじゃ済まないなぁ。
 それでも基本は、FZR250アメリカ〜ナでいることは守ってやりたいし。
 先に行くほどやることが少なくなって大ごとになる。
 このページのFZRがFZR250(3HX)じゃなくて、AGSUTAとかバンビーンとか、04/R−1 だったらこのページはどうなっていたであろうかなんてちょっと妄想してみたり。
 要求が増えて免許と口座が減って乗る回数も減って、でもやってることは多分、なんら変らんな。

FZR:「マスター、静かに走れば問題ないのですよね」
狸穴:「んだ」
FZR:「低速でもその効果は得られるのですか」
狸穴:「得られるね〜。タイヤや脚回りの性能をもっと引出
    せるから、歩くくらいの速度でも充分体感出来る」
FZR:「わたくしが重たくならないように気をつけて下さい」
狸穴:「了解。そんなに大事にはならないから大丈夫だと思
    うよ。でも部分的には設計変るかなぁ」

 鉄の熔接加工なので加工はちょっとやり易いかも。
 26ヶ所位かな、部材の形状を熟考すれば半分位だな。キャスター角は今回はいじらないし、エンジン搭載位置も変えません。
 アルミ材フレームとはまた別のアプローチだけど。

FZR:「加工が済んだら、フレームの塗装はどうなるのでし
    ょうか。つぎはぎのままではカッコ悪〜です」
狸穴:「FZRのフレームは熔接した跡を研磨してから、全
    〜部塗ることになるねぇ。何色が良い?」
FZR:「丁度良かったかも。汚れが目立たなくてキレイでア
    メリカ〜ナで」
狸穴:「他車両と違ってFZRを塗るのは、塗装素人の俺が
    やるからそんなに高価な塗装に期待しても駄目だよ」
FZR:「では単色ですね。今のと同じ系統の色が良いですわ」
狸穴:「そか。すぐにやらなきゃならない状況って訳じゃな
    い、考えておくことは要るかって感じだ」

 いずれまたちょっとだけ変わるのでした。
 結局フレームが最後になってしまった。
 ホントは一番最初にやりたかったのだが、やりたくなかったのでした。
 もうちょっとフレームが脚回りやエンジン出力よりも強かったらなぁ、という程度のコトなのでした。

 3LNのフレーム、たくさん出てるし安いしイイかも。(何を今さら)

マミアナ+FZRx

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