Vol.450 なにごともなく 2004-01-17

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 ココしばらくの間は大きなトラブルもなく、平和にFZRは稼働しております。
 至極普通で良いことなのだ。
 かつてFZRが来た当初は大変だったような気がしますが、現在地球型日本人モードなので、戦禍や飢餓や天災等なんでも『困ったことはサッサと忘れ、怒らない』機能が働き大変だったことは忘れてしまいますた。
 FZRに関してはコレで良いのだ。(ついでに文化と言語系も忘れかけてるな)

FZR:「マスター、何〜も起りませんね」
狸穴:「早々いろんなことが起きては身が保たないのだ。たま
    にはこうして普通に走っているのがありがたい。壊れ
    るのは困るだろ」
FZR:「はい、困りますわ。では、わたくしのお客様のご注文
    を用意致しましょう」
狸穴:「へい」

 ついでに某工房さんからのご依頼の、グリスを入れる容器も探しに行くのだ。
 ということで渋谷ハンズへ
 モノが高価なため、少量入れられて扱いの良いように旅行用の歯磨きチューブのような形状のモノを探したのだが、売り場に無いので一番小さそうな金属製の丸カンにした。
 コレならば使い終れば、また入れ換え出来るのだ。
 それにグリシンはものすごく薄く広く良く延びて、浸透性が強いので(この辺が普通のグリスと違うかな耐水性も充分あります)ヘタな容器では長期間横置きすると、染み伝ってしまうのだ。

 FZRは路上で一時待機。


 ハンズ前はオートバイでも駐禁を斬られるらしく、長居は出来ないのでした。
 人もたくさん車もたくさんみんなチョット暗い顔をして、どんなことを考えながら街にいるのだろうか?
 多くの若い男の子はエッチなことが最優先事項で、女の子はお金のことが最優先事項みたいです。こりゃデフォルトか
 昼のこの界隈は、どちらかというとスーツの人は少ないです。
 代わりにど〜んなに寒くても、脚を出した女性やヒップホップ系ファッションを日本風にアレンジして真似た若い男性が多いです。
 皆様の頭上には年金、携帯料金支払い、軽犯罪なんて冠を少し浮かし気味に乗せながら歩いておりました。

 あっしがこの街を頻繁に利用するようになった25年前には、こういう感じはなかったかな。
 当時は野望、生存、荒稼ぎ、独立国家運営なんて冠が乗っていたような気がします。
 2004年のテロ、派兵、財政難なんてコトは、生活内には無かったもんねぇ。
 FZRが製造された1988年あたりだと、『税金対策』という言葉が飛び交っていたかな。

 あっしのやっていたお店では、ご家族でご来店頂き、お父さんが免許が取れたということでご子息もしくはお嬢様のために、良くFZR250&400や、TZR250を会社名義の領収書で定価購入されておりました。
 TZR250の白を買ってはみたが他の色が良かったということで、納車日のうちにもう一台FZR400の青をお買い上げな〜んてこともあったっけ。
 お父さんご自身には、逆輸入車やレストア旧車やBMWのオートバイが人気だったかな。リース契約にして勘定を損金落ししている方もおられました。旧車や絶販車は投機対象?
 当時オートバイも毎月新型が出て、そのたびに性能も急上昇、コストも激しく掛かって、材料も当時としては高価なモノが使われておりました。(モノは良かったのだ)お陰でFZRは今でも元気に走っております。

 いやはや、凄い時代だったかも。
 でもみんな2〜4年もすると、自動車の免許取ってオートバイには乗らなくなっちゃったんだよなぁ。
 オートバイが好きな奴はそのまま乗ってましたけど。
 でも、この時代のオートバイはちょっと年齢のいった人にとっては高価な玩具っぽく見えたりして困られたり。

 いずれにしても、今はなんだか閉塞状況?
 オートバイ・デザインの勢いと質感は下がっているような気がする。
 難しいですね、オートバイの造形意匠は。
 釣られて皆様の尻尾も水平以下に下がっております。
 大体どの国や街でも中は同じなのかな。

 経済の状況は、女性が着ている暗色な服の染料に反映されているようです。
 同じ黒でも注意して見ると素材や色が違うのだ。
 コレが今の原状?
 でも、この状況は他の国に比べればまだマシな方かも。色のトーンは落ちても、着ている本人の肉つきは良かったり、ちょっと盛っている人の靴と新車の自動車にだけはお金を掛けていたりしておりますのでちょっと安心。
 生活レベルでは経済活動のマスがほんの数%、縮小&携帯代金に移行しただけなのかも。
 多少違うのは、国民一人あたりの抱える将来払うことになる負債額が、エライ勢いで上昇しているらしいですけど。
 誰がイケナイんでしょうか。
 気がついていてもホっておいた一人一人がイケナイのかなぁ。
 10数年前までは空前の好景気なんて言っていたのに〜。
 単一民族と言っても良いような状況の国家形態だから、方向性が決まるとアンチな補正の動きは流されて、いっきに皆で同じ方向を向い走ってしまうのかなぁ。
 日本国には資源の取れる植民地とか、統治下等の保険としての提携国家が無いなぁ。
 積み上げるよりも落ちるのは楽だもんね。(あっしも、浮き沈みが激しいので痛いです目下墜落中)
 このあたりの世代間の考え方の差は、あまり作用しないみたいです。
 でも、まだ¥は他の国の通貨に比べて力は持っていたりするのだ。
 今のうちならまだ間に合うかなぁ。(もうあと3年ホっておくと困るかも)
 あっしの仕事は一応、広告業の一部らしいので、頑張って世界の景気を良くせねば(誰か仕事くれ〜)

 必要な買物を済ませて東急ハンズ渋谷店の外に出ると、FZRの所に一人の男性が立っておりました。
 前に2度お仕事を一緒した俳優さんです。(脇役というカテゴリーかな)
 オートバイが好きでうちのFZRのことを覚えていたのだ。
 同じ画角に5名ほど入った撮影だったのだが、中に厄介な大先生役者が二人いたのですが、この人がうまく場をしきって、まとめてくれたのだ。
 飛行機のフライトアテンダントさん達の間でも、ブラックリストに載ってしまう大先生は、何をどうしたってクレームで著名なカメラマンとか、白人のカメラマンのいうコトしか聞いてくれないもんね〜
 ほんの3年前までは個室の楽屋じゃなかったのに〜頭半分切ってやろかと思った。わはは。(ちゃーんと撮影しましたよ、ご安心アレ)
 仕切り、ありがたかったです。
 ヘルメットを持ってFZRの所に歩いて行くと、こちらに気がつきました。

狸穴:「ど〜も。ご無沙汰でした」
俳優:「やっぱそうだ、コレ狸穴さんのバイクだ。まだ乗っ
    ていたんですね。久しぶりだね」
狸穴:「乗ってたよ〜、寒い中お買物?」
俳優:「家内がハンズに用事があるので、ついでにそこのハ
    ーレー屋さんに頼んでいたパーツを取りに来たんだ
    よ」
狸穴:「パーツ? 自分で換えれるの?」
俳優:「最近インチ工具を少し買ったんで、簡単な所だけ自
    分でやってます。寒くて乗れないし」
狸穴:「そだね。ハーレー乗りは、自分のバイクは自分で面
    倒見れるようになっておいた方が良いかも」
俳優:「改造箇所、たくさんですからね。仲間と一緒にやっ
    てます」
狸穴:「その方がカッコイイのだ。で、何買ったの」
俳優:「ネスのシートとブレーキ&クラッチレバー」
狸穴:「なる程。シートだったら自分でつけられるね。Rフ
    ェンダーはノーマルでしょ?」
俳優:「です。多分」

 で、工具の話を少ししました。
 ちょっとスナップオン社のヲタになっておりました。わはは。
 ソレで良いのだ。
 次回はオイル交換の実習です。ハーレはエンジン回りに3種類のオイルを使っているから間違えないでね〜。
 オートバイも乗るだけじゃなくて、色々自分でメンテナンスしたりパーツを換えたり、なんてコトもスタイルとして趣味の一つになり始めているのかな。良いことです。
 何でか知らんが、みんなモハベ砂漠の中を真っ直ぐに突っ切る道路の焼けたアスファルトに座って、一人で壊れたハーレーのポイントを持参の車載工具で直している太陽は真天。というイメージにカッコ良さを感じるらしい〜。
 実際にそんなことしたらケツは焼けるし、通過するトラックに踏み潰されて一貫のパァです。
 でも、ちゃんとトルク管理宜しく。
 振動の大きな(そうじゃなくても)オートバイは、普通に乗っていてもネジは緩むのだ。

 ということで、再度ハンズに戻ってトルクレンチの購入〜におつき合い。
 凄いデジタルのトルクレンチを見て欲しがっておりましたが、一番簡素なトルクレンチを推奨して購入。
 この方がプロっぽい? とか。
 プロは必要があれば、どんな工具でも揃えるし、無ければ造るけど。
 後はマニュアルに沿って一旦緩めてから増し締めしたり、掃除も兼ねてやってみて下さい。
 自分で触らないとメカは覚えられないのだ。(失敗も多いかも知れませんが)
 せっかく買い揃えた工具が、車庫のキャビネで遊んでいては勿体ないでし。
 ガンバレ〜
 奥様から電話が掛かり、車の所に戻って来ても誰もいないので、どこに行っているのかなぁ! と怒られておりました。
 なぜか人間の嫁さんという人種は、旦那に対して高圧的になるらしい。マヌケかも。
 日本じゃいきなり長距離狙撃されるコトも無く、平和なのだな。

FZR:「マスター、またハーレーに乗ればイイのにって言わ
    れてましたね」
狸穴:「俺にはFZRが良いのだ」
FZR:「でも、前に乗っていたんですよね」
狸穴:「全部ノーマルに戻したFXRSね」
FZR:「大きなエンジンのオートバイがお好きだと聞いてお
    りますが」
狸穴:「最近はFZRに教育されて、そうでもないのだ。必要
    なのは用途に合ったバランスの取れているオートバイ。
    もし他に欲しいとしたら140kg以下の軽い800
    ccくらいの中回転域がメインのツインか、ドカ姐の
    所のDT125R改だ。軽くて元気なのがいいなぁ。
    後はVORには1ヶ月くらい乗ってみたいかな」
FZR:「あのDTですか軽くて速かったですね。わたくしでは
    憑いて行けませんでした」
狸穴:「まるで出力はYZ125みたいだったよ。俺には速過
    ぎかも。慣れないとちょっとヤバい。でもどこにも荷
    物が積めないか」
FZR:「荷物は、難しいですわ」

 こうして結局、不思議なFZRxに帰結するのでした。FZRの罠か?

俳優さん マミアナ+FZRx

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