| 去年の暮れに、第4次実験中のフォークオイル(ABSO#4)と、第3次実験中のエンジンオイル(TCO#2)の検査を実行致しました。
と言っても、高度な検査機器を使っての検査とかじゃないですけど……たまにこうしてオイルを取り出して指で揉んでみたり、ガラス板に薄く塗りつけて金属粉の量を確認したりします。
この方法ならば、誰でも安く簡単にデータが取れるのでした。
高価な検査機器を使わなくてもある程度のデータになります。
皆様もお自分のおオートバイや自動車でお試しアレです。
オイル交換後から500kmごとに次回交換まで、面倒がらずにやってみては? オートバイからの声が聞えるかも。
高価な機器を要する検査は、必要があれば他でやってもらうのだ。
FZR:「採血ですね」
狸穴:「んだ。両方とも充分使っているから、この辺りで状
態がどうなっているのかオイルを少しだけ吸い出し
てセンサすることにした」
FZR:「走っていても、動き的には何等問題は無いですけど」
狸穴:「だね」
でも、使っている内にどの様な状況になっているのか知っておくのは実験車であるFZRxとしてはお仕事の内の一つなのでした。
まぁ、乗っていればどう言う状況下は大体判るのですがデータを取っておくことは役に立つのだ。
距離もたくさん走っているフォークオイルを採取して、ガラス板に塗りつけ透かしてよく見てみると、走るたびにストロークしているフォークオイル中に少しは不純物も入っておりますが水分が入って妙な匂いがしていたりと言うこともなく、普通にABSOの臭いしかしておりません。
実験#4のABSOを入れてから、約2000km走行後に採取したサンプルとほぼ変化無し。
スライドメタルが派手に当って削れていたりすることも無く、金属粉の量がちょっと増えている程度でした。
増えていると言っても、オイル性能に大きな変化をもたらすほどではありませんでした。
このままでも、まだ使用出来ます。
左右とも同じくらいの消耗率。
でも、1年ごともしくは10000kmごとに定期交換は、駄目になってからだと、フォークやエンジン自体を交換する事態になってしまったりなんてことも考えられるのでした……
ABSOは他のオイルよりも少し高い価格ですが、距離を走っても気温が変っても耐酸化性能も高く、走行性能劣化が起きないので材料的な安定度は高いのでした。(駄目になった時はどうなるのだろう……そこまで長期使用を経験したことがないので判りませんが、円陣家至高さんの方では、『材料的に耐久性が非常に高いので、最悪『その状況でもある程度は機能を堅持している』とのことでした)
ついでにダストシールを外して、下のオイルシールとの隙間にABSOフレンドを少量塗布してストロークさせてみても、オイルシールの隙間から気泡はたちませんでした。
ABSOはゴムパーツに対する攻撃性は無いので、シールのゴムも酸化&硬化した兆候は無しです。
コトのついでにスプリングの状態も確認したところ、インナーチューブに当たって削れているようなことも無く、このあたりの潤滑も保持されていることを確認。
酸化してしまったフォークオイル等をそのまま使っていたりするオートバイでは、たまにこのスプリングに擦り傷がついているモノを見掛けたこともあります。
その場合は、すぐにフォークオイルに大量の不純物が混ざり込み、廃油の状況は銀色のオイルだ……なんて状態もあったりします。
フォークオイルもエンジン構造と同じくストロークするワケですから、潤滑のための油膜が保持されていないと、ダンパー性能以前の問題が筒内で発生しているなんてコトがあるのでした。
皆様のオートバイは大丈夫かな〜?
一度フォークオイルをスポイト等で、少量取り出して見てみると良いかも……
ドブ水のような匂いになっていた場合は、外部から水の侵入も考えられますので、オイル交換をお薦め致します。
フォークのストロークは実のところかなりの高速度で動いているので、オイル性能の劣化はオートバイの安定に大きく左右されるのでした。
せっかくオートバイが高性能な車体構成を持っていても、この辺りのメンテナンスがされていなければ、高性能も発揮出来なくて勿体ないです。
エンジンオイルも約5cc採血。
明方6時頃の一番冷えている−3℃下でも、始動時30秒だけ若干チョークレバーを引きますが、コールドスタート後すぐにチョークレバーを戻しても、アイドリングは安定しています。さすがに−3℃だとバッテリーはちょっと元気無いけど。
フォークオイルと同様に目視検査をガラス板で行います。
こちらも問題無し。
交換後2500kmを走り黒くはなっておりますが、これはその分ちゃんとオイルがエンジン内のスラッジを回収して清浄効果を発揮していることの証しなのでした。
全く汚れないオイルは……止めた方が良いです。
実害のある大きく固い金属粉は、オイルフィルターで濾過されているようで、採取したオイルには含まれておりませんでした。
最近調子こいて2、3速で結構回していたりするので、ちょっと心配もしていたのだが、問題無しでした。
TCO#2を入れてから、FZRのエンジン内に形成される油膜がかなり頑丈らしく、ガサついた感じや少し減って鳴り始めた異音も止ってしまい、ついでに出力まで上がっているので、ソロソロと思い予備に造ったエンジンの出番はまだ先のことになりそうです。
FZRxのエンジンはO/H後40000km時点までは、普通に適当なオイル(なるべく大量購入で安売りのモノ)を3000kmごとに交換していたのだが、初めからこのオイルだったらもっと持ったかなぁ……
ちょうど45000kmほど走った時点で、そろそろ極圧剤とかオイルの添加成分のことが気になるような消耗音がしていたので、塩素成分とか、亜鉛とか、銀等も含め添加の際の触媒や、エンジン用途以外の元油まで色々ためしてみたのだが、個人的に少量造るだけでも物凄くコストが掛かり、ある程度体感出来る位までの添加成分を造るのに何回か失敗してやり直したりして、口座が2個ほど破堤しました。
最終的にはコストなりの結果は出せましたが。
で、途中からは「自分でやるのはお金が掛り過ぎる……」と言うことで、世界中のサイトやこの手ものモノの販売店などで探しまくった結果、色々な添加剤をFZRに投入しためした揚げ句に円陣家至高さんに行きついたのでした。すぐに円陣家至高と言う名前は実地にも検索出来ましたが、どうもこの名前が怪しく引っ掛って、中々使用にまで踏み切れなかったので実機投入の最後の方になってしまったのでした。ほとんどの市販している添加剤を試した後なので、エライ出費だった……。
1時間ほど走り込んでから、停止してアイドリングを3000rpm近辺まで上げてエンジン表面やラジエターの温度を非接触式温度計で計測。(SARSの体温検査で使っている奴です。コレだとタイヤ温度も即測れるし、便利なモノがあるのだ)
一番高い温度の排気ポート廻りの温度でも表面は約87℃。良しです。
1300rpmにアイドリングを再調整して終了〜
FZR:「いかがでしたか」
狸穴:「コレといって問題は無し、渋滞で油温が上がってフ
ァンが廻り出す状況下でも、ミッションのタッチは
悪化しなかったし、その状況でも回転上昇中に変な
ザラつく感も無かった」
FZR:「わたくしのキャブはかなり薄いセッティングになっ
ておりますが、ヒートの兆候も無いですわ」
狸穴:「無いね。TCOの元油が頑張っているのだ」
FZR:「不思議なオイルですね」
狸穴:「このオイルに換えてから、高回転域の延びもエラく
良くなっている」
FZR:「あの、ますたー。またお巡りさんに捕まっても知り
ませんよ」
狸穴:「へい、自粛致します」
このところ、手が冷たくなくなったのでちょっと浮かれていたのでした。
蛇足:
このTCO#2(市販名はTCOUです)を、現在うちのエンジンO/H後1600kmくらいしか走らせていない超長期レストア中(時間もお金も無いので、ずっと休んでいるのだ)の旧い944turboにも実験的に投入。(シリンダー、ピストン&ピン&リング&コンロッドは新品交換、ヘッドはバルブ、ガイド、シール類、カムシャフト、タイミングベルト&テンショナー等新品交換済み、フューエルフィルター&全燃料ライン新品交換、インジェクターとタービン、バルブもついでにリビルト品交換……結果としてほとんど全部換えた)
まだ調整中だしほとんど乗る機会が無く、20km位しか走っていないのですが、アイドリング時の振動が激減して、なぜかブースト圧上昇(1.4になった。上がり過ぎかも……計測ミス?)、ターボラグは体感で約半分の即時反応中。回転落ちも早くなった。
……アクセルペダルは−1/4に減っているのだ。
このエンジン様はまだナラシなので、回転は3500rpmくらいに抑えてますけど、右足の気を抜いているとすぐに4000rpmを越えそうになります。
アクセルもタイヤが弱っているので、2速で曲がっている時はフルまで踏めなくなった。
ターボの効かない2000rpmくらいでも楽に走れて(それまではちょっとギクシャクしていた)シフトダウンの必要無し。
……燃費も良いかも。
コレに加えてナラシが済んでから、FORCE−1をシリンダー(ガソリンタンクから)に添加したら……どうなるのかなぁ。
いずれサスもナントカO/Hせねば……全然間に合わないです。(乗りっぱなしで古いままなのだ)リンクも一度バラしてグリシンLG給脂かな。
こんな感じでした。
マミアナ+FZRx
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