| なんと本日のお題は主婦!
渡世人のあっしには全く関係ない世界だとお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、実はとても密接な関係があるんですねぇ。
へ……? 不倫とかですか。
残念ながら全く違うのでした。
あっしは実は渡世人稼業でもありながら、同時に主婦でもあるのでした。
FZR:「あまり高性能な主婦では無いと思いますわ」
狸穴:「……でも頑張ってはいるのだ」
先月はカーテンを全部洗浄し、エアコンの室内外機の熱交換器を脱脂洗浄。
本日もアジトの一部を清掃です。
そろそろ歳も押し迫り、掃除のシーズンなのでした。(ホントは年中やらな……)
で、今日は普通に洗濯とベッド回りのメンテ。
あっしは今もコレから先も独身なので、ハウスキーピングなんてことを自分でやっております。
FZRに言わせると大したことをやっておらず、主婦と言う規格からは外れるらしいですがそれでもやるのだ。
いつもお世話になっている衣類を洗濯機に放り込んで洗います。
この洗濯機、大変便利な発明で、一時使えなかった時には洗濯がこんなに大変なコトだとは思ってもみなかったです。
FZRのカウルも外して来て、コレに放り込めばキレイになると言うのであれば有難いのだが……
FZR:「マスター、壊れますわ」
狸穴:「だよなぁ、でもFZRも着たきり雀じゃ可哀想だし」
FZR:「わたくしはコレで良いのです。マスターが手間を惜
しまず手で洗車して頂ければ」
狸穴:「たまには黒い外装とかに換えてみるか」
FZR:「それは良いかも知れませんね。わたくしがアメリカ
〜ナじゃなくなればそれ程目立たなくなって、街で
わたくしを御存知の方に見られても判らないかも」
狸穴:「だな」
と言う訳で、洗濯開始。
なぜこんなことをし始めたかというと、2年ほど前にあっしのアジトの向かいに並列してマンションが出来、そこに居住する方々の生活を垣間見ることになってしまったのでした。(向うからも丸見えです。たまに昼夜を問わずバルカー・ストロボを焚き続けているから変だと思っているだろうなぁ)
SRのエンジンや、944のミッションケース等を保管している場所を掃除しようと思い、そのマンション側で作業をしていると、ある部屋の若い主婦が甲斐甲斐しく働いておりました。
で、対抗意識もありあっしも頑張ろう〜と言う事になったのでした。
とりあえず掛け布団を、水を張った浴槽に突込みシャンプをタワシにつけて表布を洗浄。
布団の洗い方がコレで合っているのかどうかは判りませんが、たまに乾しても埃がなかなか取れないのでコレで良いのだ。
最近流行の柔軟剤も適当に半分位ぶち込みます。
漂白剤は危ないかも知れないので止めました。
その間、毛布2枚をそれぞれ洗濯機に投入して洗浄。
洗濯機には毛布洗濯モードがあったのだ。初めて使った。
取説によるとかなり時間が掛かるらしい……。
格闘の揚句に掛け布団の洗浄が終わりました。
一応生地は破れずキレイになった。
が、なかなかシャンプーが抜けない。
今になって思えば、布団をバラして中綿だけ出して生地だけにして洗った方が良かったのかな……エライことになりました。
で、面倒なので再度浴槽に水を張り直して、再度布団を投入。
綿が切れるといけないので、カンジキを履いて布団を踏み潰します。
出るわ出るわ……汚れが凄いです。
長年使った汚れなのだ。こんなになるまで頑張ってくれて……済まなかった。
浮いて来た汚れを更に水をだして、浴槽から溢れさせて流水に乗せて外に掻きだします。
流水洗浄です。
流石に寒さに弱いあっしはもう凍えておりますが、頑張ります。
一通り終わり、浴槽から布団を引き上げようかと思ったのだが予想外に重い!
とても一人では担げません……
で、水槽の栓を抜き、また布団をカンジキで踏みつけ綿に溜まった水を全部押し出します。
まるでワインを造る時にブドウを踏みつけている感じ……
檄寒いです。
……始めからお湯でやれば良かったことに気がつきました。
30分ほど掛かりましたが、なんとか水気を抜けるだけ抜いて、やっと布団を浴そうから回収成功。でも重い。
既に毛布は2枚とも洗浄終了、物干中。
布団カバー、シーツ、シートマットも洗浄中です。
ついでにベッドのフレームも分解して部屋の外に出し、天井と床に掃除機を掛けます。
キレイになった。
FZR:「ところでマスター、その布団今日中に乾くのですか」
狸穴:「?」
FZR:「今日からしばらくは、布団難民ですね。予報では明
日から雨だそうです」
狸穴:「……考えてなかったかも」
FZR:「どこかに泊めて頂くしかないですね」
狸穴:「エライことになった。次回は中綿にシンサレートで
も使うか……」
とりあえず布団を乾します。
干すと物凄い勢いで水が垂れてます。
狸穴:「……FZRの車体カバーも、ちょっと汚れて来たか
ら洗ってやろうか」
FZR:「……わたくしのカバーを取るのですか。今日は遠慮
しておきます」
狸穴:「バレたか、今夜はそれで寝ようと思ったのだが」
FZR:「泥棒避けも兼ねておりますから、ダメですわ。布団
が乾いてからにしてください」
色々考えた揚げ句、居間の椅子で寝袋に入って寝ることにしました。
FZR:「普通の主婦は布団まで自分で洗いません」
狸穴:「そうなのか?」
FZR:「そのようですよ。それに洗ってしまった布団の中綿
は、生地を外して綿を打ち直さないとダメかも知れ
ないそうです」
狸穴:「……」
FZR:「そのままでも1週間あれば乾くでしょうが、雑菌が
繁殖すると思いますし、中綿の状態によっては板の
ように硬くなってしまうとか」
狸穴:「板……1週間」
こりゃ、エライ事をしてしまった。
九州に棲む布団職人に電話して訊いてみると、大笑いされてしまった。
普通はそう言うことはしないらしい。布団表の生地を交換して中の綿は職人技で打ち直し、ダニの死骸もその際にナントカするとか。
諦めろとのコト。
でも、そう言う訳には行かないのだ。
どうしよう。
この事態に知恵を貸してくれそうな離島の民宿の婆さんに電話してみた。
多分ダメだろうが、とりあえずなるべく早く水分を出せとのこと。
でも、明日から雨です。
こんなで買物はコインランドリーの乾燥機にも入らんし、さりとて分割する訳には行かないし……
で、思いついたのは良く布団ごとビニールの袋に入れて、掃除機で中の空気を吸い出しペッタンコにする奴。
先日実演販売しているのを見た。
アレならば可能な限り水分は出る筈。
ただしアジトの民生機の掃除機では水まで吸えないので、水も吸い取れる業務用の掃除機を引っ張り出す。
コレでほとんどの水分は抜ける筈……
少し離れたホームセンターで袋を買って来てやってみました。
30分ほど吸い続けていると、見事成功〜。
布団は板のように硬くなり、ペッタンコ&水分もかなり出ました。
袋のまま布団をFZRに積んで近所の布団屋に持ち込み。
布団屋:「わはは、コレ洗ったの」呆れ顔。
狸 穴:「へい。直るでしょうか」
布団屋:「どうかなぁ……綿を打ち直して、生地とか新しく
換える?」
狸 穴:「洗ったばかりなので……高そうだし」
布団屋:「しょうがないね。じゃこのまま乾燥して綿はなん
とかしてやるよ」
干している時に雨が降って、こうなるケースはたまにあるそうです。
頼もしい布団屋です。
艱難辛苦を共に乗り越えて来た、あっしの布団を救ってくれそうです。
どんな風にやるのかは訊きませんでしたが、物凄いノウハウがあるのでしょう。
老眼鏡の奥の目は鈍く光っておりました。(……カッコイイ)
でも、1週間は寝袋だ……
もう二度と自分で布団はいじらないでおこうと決めたのでした。
帰ったら食事の支度もせねば……今日はまだ何も下ごしらえしていなかった。
テーブルの上と居間の整備は、将来の用件に登録だな……。
主婦は大変なのでした。
布団屋 マミアナ+FZRx
全くオートバイとは関係無い話になってしまった。
そろそろFZRのブレーキフルードも換えねば。
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