Vol.431 TCO#2 その3 2003-11-15

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 第401回:TCO#2 で、始めて入れたエンジンオイルを交換。補足:第424回:TCO#2 その2

 結局このオイルで約6500km走行。(ホントは3000kmで交換する予定だったのだが、FZRの場合普段から使っても8000rpmくらいまでが常用範囲だったので、ココまでやってみました)
 実験結果としては、良い結果がでました。
 各回転域での繋がりも良く、シフトの感触もミス無くカチッとした感じ。
 ピストンの油掻きリング(最下層)下に出来る油膜の保持も終始安定。
 またこの油膜は、しばらく乗らない期間があっても金属表面に留まり、コールドスタート時においても、すぐにFZRのエンジンは安定しました。
 たまに回した高回転域での感触も低フリクションで良く、普段から高回転域をお使いの方にも安心。
 燃えると有害なフッ素成分とか、危険な樹脂成分は使っていないのだ。
 都内の夏の渋滞にはまり、FZRの水温が赤い所のチョイ前まで上がり続けることがあってもオーバー・ヒートの兆候はなく、潤滑を確保しておりました。
 その際の放熱の仕方も熱伝導率が良いのか、エンジン表面からの放熱に優れ、以前はレッドを越えることがあった水温計もレッド手前で止っておりました。
 渋滞から出て走り出せば、水温計の針は安定領域に即戻ります。
 TCO#2にはEGA+の成分もすでに初めから入っており追加する必要もなく、エンジン関係で他に使った添加成分はEGS−LIMITEDだけで済むので、ちょっと安価に済む。

 FZRx以外(FZR1000、FZR600、GSF750、ホーネット900、110ccのドラッグレース用カブ、BROSS600&400、ワゴンRターボ付き等々)でもテストをしたのですが、全て同様の傾向でした。

FZR:「TCO#2では、わたくしの燃費も1.5km/L
    程上がりました」
狸穴:「だな」
FZR:「熱的に安定してくれて、オイルでの冷却が促される
    状況は、わたくし達オートバイが搭載する公開天候
    出力型に、エンジンにとってはアドバンテージが高
    いと思いますわ」
狸穴:「潤滑能力も高かったからクランクも静かに回ってい
    た」
FZR:「マスターがたまに怠けて4速スタートした時も、ク
    ラッチも滑らずノッキングも怒りませんでしたわ」
狸穴:「実際にはノックしていたんだよ。でもピストンスカ
    ートに附着したTCO#2の油膜がピストン・スラ
    ップを押えていたのだ」
FZR:「ピストンピンには、それなりの負担が掛かっていた
    のですね」
狸穴:「んだ」
FZR:「でも、あまり感じませんでしたが」
狸穴:「そこでもちゃんと油膜を保持していたんだろう」
FZR:「クラッチ滑りに関しては、今まで使ったどのオイル
    よりも良かったです」
狸穴:「motorexもadvanceも、入れたてのし
    ばらくの間は、8000rpm以上で時に滑る傾向
    があったもんね」
FZR:「潤滑を優先するとクラッチが滑ってしまいますし、
    そのさじ加減が難しいのでしょう」

 たまに採血して調べた場合も、悪いデータはでませんでした。
 FZR250をベースに若干出力を上げ、さらには過走行(91000km)なクランク軸受に負担の掛かっているFZRxのエンジンで、この結果が出ているのだからTCO#2は良いオイルだったのだ。
 オイルの性能による所の大きなFZRxのエンジンには合わなかったTCO#1での失敗は、TCO#2ではちゃんと生かされていたのでした。(回転全域で出力上げた分、クランクやピストンピンに掛かる力は増えたのだ)
 ベースオイルも、#1の鉱物油から#2では100%化学合成油に変更され、添加成分も変更された。
 その違いは大きく変わりました。
 ただし今のところ、まだTCO#2のベースオイルは安定供給が難しく(高性能なのだが、他のベースオイルに比べ高価過ぎて、限定された販路しかないらしい)円陣家至高さんでも2輪・4輪を問わず限定されたレースチームにしか供給されていないらしいです。
 うちのFZRxごときが本来使うべきオイルではないのかも……

狸穴:「ということで、今から交換するのでTCO#2を受
    け取りに行く」
FZR:「Dr.Kの所ですね。でもマスター、わたくしのT
    CO#2はまだ使えそうですが」
狸穴:「んだ、でも6000kmを越えている。本来は30
    00kmで交換することになっているから、コレで
    テストは終了ということにするのだ」

 到着すると競技用woo(2サイクル用エンジンオイル/分離・混合用)の開発テストをやってました。
 燃料との混合比を、40:1でさらに安定させるための行程らしい……
 テスト車両のエンジンが14000rpmで唸ってました。
 この状態でも水温はずっと60℃くらいだとか。
 エネルギーの熱損失をしていないのだ……
 4サイクルエンジンのような音を出して回ってます。
 全開固定なのに、煙の量も極端に少ないねぇ……
 デトネーション、起きないのかな。

Dr.K:「して、調子はどう?」
FZR:「#2はなんの問題もありません」
狸穴:「燃費も落ちて来ないし、スロットルのツキに関して
    はさらに良くなっている感じ」
Dr.K:「このオイル、その傾向はある。でも、そろそろオイ
    ル交換だね。良し良し」
FZR:「充分耐久性もあることは判りましたわ」

 ということでまた供給して頂きました。
 元々このオイルは、耐久レースで燃費と出力を上げて、給油回数を減らし破壊させないように造ったらしい。
 そのために選んだベースオイルとか。
 4サイクルならば大抵のエンジンに合うように造られており、(50番シングルグレードオイル指定のエンジンとかは別です)番手は5w−45に決まった。

FZR:「あの……新しく仕上げたエンジン様はどうするのです
    か」
Dr.K:「10000kmまでやってみたら? それから一旦降
    ろして、中をバラして精査&測定」
狸穴:「だな。今のエンジン様は異音も無ければ妙な振動も無
    い。まだ使えるし……100000kmまでやってみ
    るか」
FZR:「はい」

 ということで2L分を受け取って来ました。
 エンジンから出て来たオイルは熱く黒くは汚れておりましたが、ザラっとした感じは無く、延びも良かったです。
 今までたくさんの廃油を触って来ましたが、あまりこう言う感触を最後まで維持していたオイルは多くはありません。
 手に着いた排オイルをこうしてしばらく触っていると、たくさんのデータが得られます。
 手指には物凄い数と密度のセンサーがあるのでした。(たまに舐めたりもしますけど)
 こうして、どのエンジンからどう言う状況で出て来たのか、どのくらい走ったのか、新品の時との差はどのくらい違っているのか……データを全部忘れずに左手で覚えておくのでした。
 良い物に触れて知っておくことは比較対照上、大切なのだ。
 オイルだけじゃなく、タイヤやカム山やチェーンやディスク等々も同じです。
 目は騙されるが手は騙され難いのでした(傾向としてね)。
 計算や計測も大事だが、コレも大事。

 新しいオイルを入れて即始動。
 オイルが入れ替わりながら回りだすと、音が静かなことに気が付きました。
 アイドリングの排気音のパルスも僅かにしっかりしました。
 スロットルに対するツキも僅かに向上。

FZR:「静かになりましたね」
狸穴:「……違うもんだね〜。いつも思うけど、やはりオイ
    ルは新しいのが良い」
FZR:「そうですね。では次回は普段どうり3000kmご
    とに交換して下さい」
狸穴:「へい。突然だがFZR、このオイル頒布してみる?」
FZR:「でもマスター、あまり生産が安定しないのでは」
狸穴:「……今は」
FZR:「実はわたくしの所にも『TCO#2を買えないか』と
    メールが数本来ております」
狸穴:「んじゃ、納期に関しては時期によりちょっと掛かる
    かも知れない。いきなり200Lクレとか言わない。
    と、言う条件で受けてみるか」
FZR:「はい。価格は暫定ですが¥3,600/1Lです。
    皆様、宜しくお願い致します」

 ということで、「使ってみたい」と言う方はご連絡下さい

FZR:「あとマスター、皆様にご連絡があります」
狸穴:「何?」
FZR:「今までたくさんご注文頂いた『EGSスプレー』が、
    生産打ち切りになりますので、最後ということで、
    今回生産した分を円陣家至高さんの在庫分だけ1本
    /5800円でお渡し出来るそうです。新型は出ま
    せん」
狸穴:「んじゃ、FZRのお店の価格も中尉に改定してもら
    わねば」
FZR:「そうですね。来るモノがあれば去るモノもあるでし
    た」

Dr.K  マミアナ+FZRx

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