Vol.429 カウル 2003-11-05

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 永らく待っていたFZR600xx用のカウルの素材が、やっと到着した、通関事務所から早く通関手数料持って取りに来いとの電話。
 たまたまいあわせた、友人ZのGMCを借りて、受け取りに行く。
 通関させてから開梱してみると……下側のサイドカウルは正解なのだが、アッパーのカウルはなんだか形状が違〜う。
 歪んでいるとかそう言う問題ではないようで……。

600:「狸穴氏、コレは自分には着きませんな」
狸穴:「だねぇ……年式が違うとかそう言う問題ではなく、
    2100年型機動警察仕様と言う感じ」
600:「未来のドイツオートバイ用のようです」
狸穴:「こりゃ、アンダー側とも形状が合わない……コレじ
    ゃない」

 戻って来てから、間違っているということで、直に自宅就寝中の送り主に電話してみると……

荷主:「送り先を間違えたようだ。急がせて悪いが、封緘切
    らないで内緒で直に送り返してくれ」
狸穴:「……もう開けちゃったよ。コレ何用?」
荷主:「Oh〜! 封切ったのか……それあるメーカーから
    製作依頼で造った、1800ccのオートバイの外
    装。他社に転売するなよ」
狸穴:「焼け跡とかつけたら、USSエンタープライズ号と
    闘うクリンゴン艇みたいなデザインだねぇ」
荷主:「日本人的には……カッコイイ?」
狸穴:「……趣味の問題かな。でも左右非対称&造りの細か
    さは凄いかも」
荷主:「造形が複雑だから、型から剥がれなくて大変だ」
狸穴:「ふ〜ん、こんな仕事も出来るんだ……アートだねぇ。
    写真撮ってもイイ?」
荷主:「絶対ダメ。バレたらお前も訴えられるだろう」
狸穴:「了解。守秘義務って奴ね。仁義は守るか」
荷主:「試作のための試作だ。モックにつけて風洞実験用で、
    実際にはもっと単純化した形になると思う」
狸穴:「んじゃ、直に送り返すからFZR600xxのカウ
    ル早く転送してね」
荷主:「了解。んじゃ寝るから」Zzz...

 受話器置けよ……トロいっす。
 洒落として『新型・植物プランター教材用』として発送。
 はめ込んであった、横長2分割の14inくらいのブラズマディスプレイ・パネルは何に使うのだろう……サイドに開いていた穴はトラクター・ビーム発射用かなぁ?
 ちょっとお話すると、『合体変形しそう』な感じです。

狸穴:「ということで、FZR600xx用の軽量アッパー
    カウルが来るまで、他のパーツを塗装のために先に
    外して、脱脂洗浄しておくか……」
600:「お願い致します」
FZR:「しばらく動けませんね」
600:「手間だった前後の脚回りとエンジンは大体済んだよ
    うなので、後はジッと待つのみです」

 前後の脚もやっと出来上がったのだ。
 結局アンダーブラケットの強度と精度が飛躍的に上がったため、前脚の設定をやり直して後脚も小変更。
 少し車高は下がりました。
 ホイールベースはFZR250とほぼ同じくらいなので、回頭性は良いです。
 エンジン出力が250の!?倍はあるから、パワーを掛けて曲がれば実際にはもっと小回りが利くような感じです。
 出来上がったアンダーカウルも、内部を流れる冷却空気の流を少し変更したので熱的には楽になるかな。
 コレでR1用のラジエターに換えなくても済みそうだ。
 ついでに消音器の内部を少し変更したので、音も静かで抜けも良いです。
 バッテリーを外しました。

600:「ところで、自分はまだココにいて良いのでしょうか」
狸穴:「大丈夫になった。滞っていたPの家賃は払ってある
    から安心アレ。ココだと颱風や地震が来ても平気だ」
600:「湿気が無いのがありがたいです」
狸穴:「だな」

 ということで、タンクカバーと前の方のカウルを外す。
 アッパーカウルと左側アンダーパネル、フェンダーは裂けてしまっているので廃棄処分。
 スクリーンシールドも、大きく傷が入ってしまっているので廃棄。
 大きなダメージを受けていないアッパー・カウルステーは、これから新しい軽量カウルの方に合わせるので修整は見送り。
 FZR600のボディー構成は、スザー系の転倒の際には中身が壊れないように巧みに出来ているのでした。
 タンクカバー、シート回りのカウル部品も外します。
 外装を全て落してしまったので、カバー・シートを掛けてFZR600xx休眠。
 外したバッテリーはサルフェイション対策をしてから、密閉容器に入れて室内保管。
 再搭載直前にまた充電します。
 ……北海道にいてもそろそろ冬眠する頃だ。
 北海道は雪がたくさん降って路面も凍結するので、オートバイは冬には乗れなくなるらしく、郵便局や新聞配達のオートバイ以外は冬眠するそうです。
 もう降ったのかなぁ……まだだよねきっと。
 あっしは3日もオートバイに乗れないでいると、精神活動が停止するので過酷な地なのだ。
 オートバイに乗るために、普段からの晩酌と言う習慣を排除したのだ。
 ……残念ながら冬の北海道は、1週間以上は住めそうにありません。
 でも冬の間は全バラしてメンテナンス。
 たまには室内周回路で乗ってみる、な〜んてことが出来れば大丈夫かも。

FZR:「熱帯仕様のマスターだと、ヒッキーになってしまい
    ますね。それに室内にそのようなコースを造るには
    とてもお金が掛りますわ」
狸穴:「だな」
FZR:「地球上でのマスターの生息限界は、関東以南ですね」
狸穴:「ソレに加えて、北海道には美味しいモノが山とある
    ようだ。ますます家から出なくなる」
FZR:「今やっているような減量生活も続きませんわ」
狸穴:「……その減量なのだが、少しは減ったかな」
FZR:「ですね、約3kg減りました。リアサスに掛かる重
    量が楽になって来ています」
狸穴:「あとどのくらい落とせばイイのかな」
FZR:「あともう−3kgして頂ければ充分かと」
狸穴:「あと−3kgか……3週間掛かるな」
FZR:「頑張って下さいね。風邪をひいているので、代謝コ
    ントロールが安定せず減量も難しいようですが」
狸穴:「3年振りに風邪になった。減量中にこうなると結構
    辛いな」
FZR:「先日の太陽フレアの異常の影響かも……今までたら
    ふく食べていたツケかしら?」
狸穴:「だな。肥満で免疫力が低下した」

 ということでダイエットは少しづつ成功〜。
 何が一番難しいかと言うと、高カロリーなものしかないので外食がほとんど出来ないのだ。
 ついでに風邪をひいている……
 食事を作ることと裁縫は、渡世人なあっしにとっては苦では無いのだが、体調を落さず風邪に対する抵抗力も確保しながら減量すると言うのは結構難しく、たくさんの知識が必要とされるのでした。
 こう言う事態での運用マニュアルがアレば良いのだが、残念ながらヒューマノイドに対応したマニュアルをなくしてしまったので実験しながらの摂食です。
 むずかし〜。
 間違えると熱が上がったり体重が上がったり……。
 トライアルの泥濘地で、アクセルコントロールをしながら斜面を横移動しているような感じです。
 仕事でのお付き合いと言うコブもあるから、中々上手くコントロール出来ません。
 あっしには一生無縁だと思っていたダイエットが、こんなに難しいモノだと思ってもみなかった。
 難しいついでに、風邪が治まったら筋トレもメニュー追加するか……。分厚い脂肪層下に沈んだ緩みきった6パックは復活するかなぁ……
 色々コントロールする部分が多い方が緊張を維持出来るので、成功率は上がるのだ。
 先日までは1日前に食べた内容も忘れていたのに、減量を始めてからはちゃんと覚えていたりするのでした。
 副次的に好いこともあります。
 毎回少量の食材を40回以上噛んで食べているせいか、モノの味が判るようになって来ました。
 今までは3回くらいしか噛んでいなかったのだ。
 また、睡眠障害で中々寝られなかった状態も、いまでは寝ようと思えばすぐに眠れます。
 なので、いつでも15分間だけ深く寝るとか出来るようになったのでした。
 コレは大変便利です。

 味覚以外にも好転した事象は、ハゲが直り始めていること。
 長期間に渡る遊びの少ないヘルメット装着のため、ヘッドユニットの前部に配されている頭髪が磨り減って薄くなり始めていたのだが、コレも戻り始めました。

FZR:「マスター、最近わたくしの調整箇所がなくなってき
    たので、ご自分のボディーを改造ですか……」
狸穴:「んだ。ヒューマノイドのボディーも結構面白い反応
    をしている」
FZR:「どんなことが?」
狸穴:「味覚と聴力が上がると性欲が皆無になるとか、関節
    を強化すると痛覚が減るとか」
FZR:「あまり遊んでいると元に戻らなくなっちゃいますよ」
狸穴:「他にも失った右の中心視覚が戻ると良いなぁ、と思
    って色々やっているのだがコレは戻らないね」
FZR:「マスターのその部分は、生体細胞再生機能を有して
    はおりませんので、どうやっても不可能かと」
狸穴:「ダメか……残念」
FZR:「その部分は、左肩のこおろぎ回路でいくらナノマシ
    ンを動かしても無理だと思いますわ」
狸穴:「ダメ元でやってみるさ」
FZR:「ちゃんとこおろぎ回路で拾ったデータを、わたくし
    のVisorに残しておいてくださいね。突然老化
    とかした際にデータが無いと、強制再起動や復旧す
    るのに手間が掛かりますから」
狸穴:「了解。FZRの燃費と俺の体重推移の関係も記録し
    ておくか」
FZR:「ですね。ついでにサスペンションとタイヤのエア圧
    のデータも、相互に組み合わせるとより使えるデー
    タになりますわ」
狸穴:「冴えてるねぇ」
FZR:「わたくしはどちらかと言うと出力の小さいオートバ
    イですので、そのあたりの状況変化は気になります。
    その前に早くお風邪をお直し下さい」
狸穴:「へいへい。んじゃ今夜もまた5kmほど歩きに出る
    か」
FZR:「渡世人は歩くのがお仕事ですものね。以前より下肢
    が強化されたようで、ステップへの荷重コントロー
    ルとニーグリップの細かな調整が良くなってますわ」
狸穴:「そりゃ良かった。以前FZRも会ったことのある
    スタフの息子が、TLRを買ったらしい。で、トラ
    イアルをやっているそうで遊びに来いと呼ばれてい
    る」
FZR:「亜蘭さんですか。いま17才位かしら……お会いし
    たいです。カッコ良くなられておいででしょう」
狸穴:「んじゃ、体重が減って脚も動くようになったら行っ
    てみるか」
FZR:「はい」

 ダイエットは確かにコントロールし難いが、退屈でつまらないものでもないのでした。

マミアナ+FZRx

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