Vol.400 400回…… 2003-07-17

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 何も大したことしてないのに400回目なのだ。
 寿命が無いことをイイことに、日々此れ無駄に時を過ごしているのでした。
 ……エライことである。

 テロや戦争の影響で景気が悪くなってからは、仕事上使い分けている4つの名前を合せた撮影回数よりも、コレを書いている回数の方が多いのだ。
 客先のクライアントさんの会社が無くなってしまったり、経営縮小しているのだ。

FZR:「マスター、困りますわ」
狸穴:「困るねぇ」
FZR:「わたくしもお手伝いしますから、お仕事増やして下
   さい」
狸穴:「へいへい」

 自分のオートバイにも言われてしまった……が、ふと回りを見回してみると同業者達は半分以下に減っていた。
 今時広告専門のフォトグラファーは仕事が少ないのでした。
 みんな故郷に帰って家業を継いだり、スタジヲから厨房に活躍の場を変えたり、洋服屋さんのマネージャーになっていたりしているのだ。
 ただ消えて行った者もいます。どこ行ったのだ〜!

FZR:「マスターはどうするのですか」
狸穴:「どうするかねぇ。金星に帰りたくても地球にはまだ
   乗せてくれる乗物がないし、その先のワームホールの
   中に入れる機体は、もうしばらく待たなきゃならない
   ようだし」
FZR:「ご友人のハーフの火星人さんに乗せて頂いたらどう
   ですか」
狸穴:「駄目なのだ。奴の機体は火星にしか行けないらしい」
FZR:「ではわたくしに乗って地球の上を走り回るしかない
   ですね」
狸穴:「んだ」

 ただ困っていても埒が明かないので、面白いことを探して走るのでした。
 最近何故だか仏壇や神棚の扱い方を教えてくれとか、家の改装をするから方位を見てくれとか……妙な注文が来てます。
 みな、神仏に気を遣って……何かしらの漠然とした不安を抱えているのかなぁ。
 少し北方の地域ではこちらに向けて核ミサイルを用意してくれているらしいし。(んなモン造るなら、俺を乗せて金星まで飛んでくれるロケットを造ってくれ〜)
 昨日もある女性作詞家さんのお風呂をリフォームするから見てくれとのこと。
 以前井戸の扱いについてどうしたら良いかとのことで、ご相談を受けた方のお宅なのでした。
 で、その時スケッチした家の配置をファイルから引っ張り出してみると……新しいお風呂は真北に位置することになる。
 ダメです。
 北は神聖な方向なので、風呂とか洗面所とかトイレなどを作ってはいけないのでした。
 で、家ごと30°回転させることになりました。
 そうするとこの家の家相は全部良くなる。
 家を基礎ごとジャッキで持ち上げて、レールの上に乗せて回転です。
 凄いのだ。
 もっとも専門家に言わせると、そんなに大きな家屋ではないので作業としては簡単な部類になる、そうですが。
 敷地に充分な余裕がある家なので可能とのこと。
 方位を気にする方は大変なんですね……。
 パソコンとかを設置する時に良い方角とかってあるのだろうか??

FZR:「マスターは気にならないのですか」
狸穴:「あまり気にしてもどうにもならん時もある」
FZR:「妙なこと知っていて、幽霊のお友だちも多いのに…
   …」
狸穴:「アレは生きている人間用のシステムだからね。これ
   でイイのだ」
FZR:「ところで、それを見ることによってマスターは稼げ
   るのですか」
狸穴:「仕事じゃないから稼がないよ」
FZR:「マスター……」
狸穴:「へいへい」

 ついでにそこの近所に棲むドカ姐に電話してみた。
 先月倒けて左腕を骨折したとの事。
 ありゃりゃ……。

狸穴:「なにやってたの……」
ドカ姐:「バスの広告見てたら左折でブレーキ掛けて、握りゴ
   ケした」
狸穴:「間抜けな……」
ドカ姐:「悪かったわね。でもドカは直ったしDT125Rは
   クラッチ軽いからもう乗れるようになったわよ」
狸穴:「完治してから乗った方が良いのでは」
ドカ姐:「動かしていた方が癒りが早いって」
狸穴:「なるほどね。お大ことに」
ドカ姐:「……見舞いに来ないのか」
狸穴:「だって大したことないんでしょ」
ドカ姐:「一応、怪我人なの。甘いモノが食べたいなぁ」
狸穴:「甘いモノねぇ……カルシウム消費して癒り遅れるよ」
ドカ姐:「私は頑丈に出来てるの」
狸穴:「へい、左様で」

 と言うことで、ケーキを買って来いとの事らしい。
 丁度ウコンのお茶のパッケージを先程買ったばかりだし……久々に行ってみるか。
 そう言えばこの近所にパティシエの翠雨さんが活躍するケーキ屋さんがあったような……残念ながらどこだか訊いてないので、適当にそのへんで調達するか……。
 と言うことで、FZRはタンクの上にケーキまで乗せてソロソロと品川経由。

FZR:「ケーキを乗せたのは始めてですね」
狸穴:「倒すなよ」
FZR:「では前のイニシャルやリアのダンパーを調整して下さ
   い」

 コレで結構、揺れないのだ。
 便利である。
 賢いぞFZR。
 で到着。
 FZRの音を聴き着けて、ドカ姐が家の玄関から出て来た。
 PにはドカもDTもいる。
 FZRもPに居れて頂く。
 ドカを見てみると、キレイに直っていた。
 チェーンとスプロケも新品に換っていた。
 あ……マフラーがうるさい奴に換っているな。
 どちらかと言うと都内の低速走行の方が多いSS400だから、サイレンサーに詰め物した方が良さそうな気がします。
 パーツは自分で取寄せて、DTを買った近所のオートバイ屋さんで安価に直して貰ったらしい。
 フレームまで逝ってないので早くて安いか。賢いのだ。

 ピンポ〜ン。

狸穴:「お待ちどうさま」
ドカ姐:「久しぶりだねぇ〜やってしまいますたぁ」
狸穴:「お労しいお姿で……自業自得だな」
ドカ姐:「事故ったその日はそのまま乗って来たけれど、折れ
    ているのに気がついたのは2日経ってからだった」
狸穴:「わはは。速度が低ければ骨折はそんなもんだ。SS
    400の方が被害大きかったんじゃない」
ドカ姐:「そのとおり。鍵開けたから上がって」

 お宅にお邪魔すると、ドカ姐のお母さんがおりました。

ドカ母:「狸穴さん、久方振りね。お元気?」
狸穴:「はい、無沙汰しております。おカカ様もお達者なよ
    うでなにより」
ドカ母:「また今回もウチの娘がヘタ打ちまして、ご迷惑をお
    掛け致します」
狸穴:「あっしは何もしておりませんのでお気遣いなく」

 で、お湯を借りて、持って来たうこん茶を淹れて貰うことにしました。

ドカ姐:「私が淹れるわよ。狸穴さん教えて」
ドカ母:「あら、いつもアザラシみたいにゴロゴロしてなにも
    しないのに珍しい」
狸穴:「たまにはカッコつけんとな……しかし、部屋着とはい
   えTシャツ1枚で中はノーブラ、ついでにシャツの裾か
   らパンツ見えてるのは勘弁してくれ。火傷したら大変だ」
ドカ母:「キョウ! 早く何かはいてきないさい」(ドカ姐の本
    名はキョウ子ちゃんなのだ)
ドカ姐:「怒られた。でも手が折れてて自分でジーンズ履けない」
ドカ母:「スウェットでもいいでしょ。まったくだらしない娘で
    ゴメンね狸穴さん」
狸穴:「あっしにも妹がいるので、構いませんです」
ドカ母:「あら、狸穴さんとキョウはそう言う関係だったの?」
狸穴:「……へ?」
ドカ母:「パンツ見せても平気なんでしょ、お付き合いしてた
    の?」
ドカ姐:「そんなんじゃないよ」
狸穴:「カカ様、残念ながら違います。アザラシとヒューマ
    ノイドは難しいかも」
ドカ母:「ウチの娘はどうなるんでしょうか……オートバイ2
    台も持って、男の人の影は見えないし」
狸穴:「大丈夫ですよ、あっしもオートバイばかり乗ってま
    すが長生きしてます」
ドカ母:「最近の人はお気楽ねぇ……」(Aのお母さんと同じ
    こと言ってる……娘を持つ母親は大変なのだな)

 どちらかと言うと、ドカ姐は良く延びた四肢を持ち美人のカテゴリーに入るし、頭も良いので、本人さえその気になれば大抵の男は楽に堕ちるのだ、安心召されよ。
 ただ、ちょっとお金が掛かるタイプかも知れませんが……優しくて良い子です。(ココまで持ち上げれば何か出るかな〜)
 ドカ姐はお母さんに、いつもダラダラしているからそのうち尻も腹も垂れて来る!! と一喝されておりました。わはは。
 沖縄産のうこん茶は、この時期だと軽く煮出したモノを冷やして飲んだ方が良かったかな……。
 ちょっと癖がありますが、甘いものと一緒なら暖かい方が良いかな……。
 馴れないうちは、蜂蜜を少量滴らすと品がイイかも。
 上品なお茶でした。
 ケーキはちょっと残念だったかな……。
 今度、翠雨氏の所を確認しておこう。楽しみだ。

FZR:「マスター、ドカさん結構痛かったそうです」
狸穴:「カウル換わってたな。先月末に送った新品のOHL
   INSもついていた」
FZR:「アッパーは縁石に当って割れてしまったそうです」
狸穴:「ありゃ」
FZR:「ドカ姐さんの口座も粉砕したそうですわ」
狸穴:「コケると掛るね、カウル付きは」
FZR:「わたくしもカウル付いてます、ついでに限定品でパ
   ーツが無いのでお気を付けて」
狸穴:「了解」

 ココにも一台、娘の妖なオートバイがいたのでした……。
 400回を迎えまだまだ元気です。
 この分だと500回まで行くのかなぁ……ネタが保つだろうか。
 やはり普通に過ぎて逝く400回目でした。
 400回記念と称して、FZRを400cc化する企画なんてのを考えてみたのだが……フレームを一部つくればFZR400R+FCRキャブのエンジンを積んだ方が早くて安いと言うことに気がつき、重たくなるし考えるのも止めました。(ストック部品を使えば720ccくらいまで上げられるけど、フレームが保たない)
 闘うオートバイじゃないので、FZRはこのままが良いのだ。

 最近あまり書いておりません。
 早く書け〜とメール等でもいわれてもおりますが……FZRとあっしはこんな感じです。
 お仕事のネタを書いてもしようがないし。
 FZRにするべき新たな実験と機能も、時間と予算の都合で足踏みしてるし。
 と言うことでFZR共々、たくさん読んで頂きありがとうございます。

ドカ母様 ドカ姐 マミアナ+FZRx

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