Vol.393 オートバイ+ライダー 2003-06-13

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 FZRは1988年の250ccクラスのオートバイ。
 エンジンは4気筒もあるが、全部合わせても250cc。
 アメリカ〜ナはそのエンジンを若干拡げているけれど、基本的にはデフォルトの排気量そのままの状態と大して変らないのだ。

FZR:「はい。わたくしは他のFZR250 3HXとそう
    大きく変わっている訳ではございません」
狸穴:「だよな」
FZR:「たしかに点火系やexupの制御回路は換わってお
    りますが、基本的にはすでに80000キロ以上走
    っているFZRです」

 あっしのところにはこの一番小さなFZRが一台あるのみで、他にはオートバイは所有しておりません。
 たまにFZR600xxや、《秋水號》、《弐號》、SRX600/400、YZF R−1、ディバージョン400、FZR1000、HDヘリテイジ、アグスタF−4オロ、CBR600F3等にも乗ります。
 FZRと比べるとこれらのオートバイは排気量が大きく、年式も新しかったり。
 物凄く速くて力があって、発進の際もクラッチミートに気を使わなくて良かったり……。

FZR:「ますたー、わたくしは退役ですか」
狸穴:「何故に? いきなり」
FZR:「今回比較されたオートバイはみな、わたくしより新
    しかったり排気量が大きかったり……パーツにも不
    自由しません」
狸穴:「だよねぇ。最近はみな新しくて大きなオートバイに
    乗っているのだ」
FZR:「力のあるオートバイや、排気量のあるオートバイは
    楽ですものね……わたくしでは疲れるかと思いまし
    た」
狸穴:「たしかに上記のオートバイ達は力もあるし楽だ」
FZR:「先日も皇居前の内堀通りで、わたくしは新車の9R
    さんに突っつかれてしまいました」
狸穴:「ありゃ、やむを得ん。あそこはほぼ直線だ、排気量
    には適わんさ」
FZR:「……なので、そろそろ大きなオートバイに乗られる
    のかと……」
狸穴:「……心配?」
FZR:「マスターは必要があれば、すぐに他のオートバイに
    乗り換える事をわたくしは知っております」
狸穴:「だね。でも、ご安心アレ。まだFZRには走って頂
    く」

 時々乗る新しいオートバイは、たしかに凄く乗り易く大きな排気量でも軽いのである。
 性能面ではどうやったって年式の差は出てしまいます。
 13億7千万年も生きていると、そろそろ排気量の大きなオートバイで後生を楽したい事もあります。
 良く出来た新しいオートバイだと、速めの速度で曲がってもコレといったテクを使ったりしなくても、オートバイは安定しているのでした。
 でも、この安定している状態が結構恐かったり。
 その速度で気づかずにバナナの皮を踏んだ日ニャ……

 最近の脚回りの傾向やタイヤの使われ方の勉強のために、R−1に乗ったりしますが、アレだけ出力があると、とても楽だが乗せられてしまう恐さもあるのでした。
 たとえばR−1の車体に慣れ始めると、気づくと物凄い速度で走ってます。
 免許の危機です。
 あっしの場合、それが少しづつ楽しくなって来ると抑えが甘くなり、人や車が飛び出して来ても止れない状況になったりするのでした。
 ……まぁ、誰でも同様だと思いますが。
 で、次は強く自制するとオートバイの性能を全部使えない……ホンの一部だけです。
 コレと言って凄く運転は上手くないし、性能を出せないでいるとストレスになるし……。
 猫に小判、になってしまうのでした。
 なので小さなFZRで充分なのでした。

 FZRに乗り始めた当初は、『一気筒あたり62ccか……こりゃたまらんなぁ』とか思った事もございますが、ある程度乗り込んで来ると『普通に走るならばコレがイイのかも』と思うようになりました。
 FZRの前に乗っていた素晴らしい※AX−1あたりから、そう思うようになっていたのかも。
 頻繁に長距離を走る必要が無ければ、今の行動半径では250ccくらいのオートバイが一番良いのでした。(重量100kgくらいの高圧縮/250or500cc/2気筒、イイかも)
 以前一度だけ中尉の《銀河號》XR−250バハを乗らせてもらった事があるのですが、モタードにしてしまえば都内最速のイメージ。良い感じでした。
 ある程度老けて来れば、大きなオートバイの性能の一部だけで余裕を保って楽に走っていれば良いのですが、そうなるとその大排気量なオートバイを飼い殺しにしているような気がしてきて、我慢が効かなくなって来るのでした。
 まだ若いのだ。

 メーカーもこれから人口減少と高齢化を迎え、オートバイに乗る人達も色々な経験を積んだ方々がオートバイに接する事になります。
 経験を積んでいる。と言う事はオートバイへの接し方も多岐にわたり、要求も深くなって来るのでした。
 かつてのように若い人向けだけ、にオートバイを造れなくなる。
 かと言って年寄り向けのオートバイばかりでは、誰も満足してくれない……。
 高齢化社会はメーカーにとっても大変な時代を迎える事になるのでした。
 オートバイとしての基本がしっかりしていて、間口の広〜いオートバイを造らねばユーサーが減る事になるのでした。(行き着く先がビクスクじゃ悲しい〜)
 自動車の世界もその傾向はあるでしょうが、オートバイは自動車よりも更に趣味性が強く作用するので、離れて行くユーザーも多いかも知れません。
 老けてきて思考が固くなり、それでいて経験値が高いので、よくモノを知っている爺婆を相手にしなければならなくなる。
 ……エライ事です。
 ユーザーとしてもオートバイから離れるのはとても悲しい気持ちを伴うこと。
 ナントカなる日を楽しみにしております。
 その日までFZRは走らねばならないのでした。

FZR:「マスター、メーカーの人も一緒に年をとっているの
    ですよ」
狸穴:「だな」
FZR:「マスターが一番楽しかった時期のオートバイって、
    何時の頃ですか」
狸穴:「何時の時代もオートバイは楽しいよ。でも一番楽し
    かったのは、俺の場合は日本がやっと大きなオート
    バイを各社で出し始めた頃の50ccも含めた全排
    気量かな……」
FZR:「それはオートバイがいろんな形態や性格を採り始め
    た、試行錯誤の激しい頃ですね。海外でも今はなく
    なってしまったbimota社とかも元気でした」
狸穴:「そうかも。それならばFZRの時代もちょっと特殊
    なバブル期だけど、そうなるな」
FZR:「今でもわたくしは試行錯誤されていますが……」
狸穴:「最近のオートバイはちょっと小利口に感じる」
FZR:「わたくし達オートバイから見ると、ユーザーの方々
    の要求は年々わがままになって来ていると感じます」
狸穴:「そか……そうかも」
FZR:「マスターとわたくしのように、『まず合わないだろ
    う嗜好な組み合わせ』を今まで自分の趣味だけでオ
    ートバイを選んで来たユーザー達も、ためしてみる
    と良いと思いますわ」
狸穴:「……正解だ」

 オートバイにはいろんなタイプがいます。
 人間には寿命ってモノがあります。
 動けるうちに色々なオートバイで色々な事象を経験しておいた方が良いかも。
 この国は、世界で一番多くオートバイやそのパーツを造って売っている国です。
 みな頑張れ〜!
(無いパーツや仕様は……造るしかないが、そのあたりも考えが拡がると楽しいかも)
 あっしは個人的にオートバイの2WDにハマってます。
 近い将来、オートバイも2WDになるかも。

FZR:(マスター、考えるだけですよ)
狸穴:(……了解。フロントに伝える動力の量は5〜7%く
   らいで良いと)

マミアナ+FZRx

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