| 中東で戦争が始まって以来ガソリン代が上がっていたのだが、予想よりも早く戦争も終わり、ココ2週間くらいでまたガソリンの代金が下がり始めている。
いつもお世話になっているShellのセルフスタンドだとレギュラーで96円だ。
大変嬉しい事なのだ。
おまけにキャブを薄く設定して以来、FZRは燃費が良いのであ〜る。
ココ3回の給油時の平均燃費は約25.8km/L。
ヘッドのバルブ回りに若干のトラブルを抱えていたので、使用回転数も平均で4000〜7000rpmに抑えていたのが効いていたのかな……。
その間バルブ回りもある程度修復作業が進み、まだ連続した負荷は掛けられないが短期的な負荷ならば可能な状況になって来た?
実はナラシをしていたのでした。
狸穴:「少しは調子が戻って来たねぇ」
FZR:「はい。まだピストン・リングを換えて頂いておりま
せんので、完璧ではございませんが4気筒共、安定
しておりますので復旧は進んでいるようです」
狸穴:「暫定的だがリフターを16個全部擦り直して、オイ
ルとEGAを50:50で用意したモノを塗布して
組み戻したのが効いたかな」
FZR:「効いているみたいです。始めはEGAの妙な使い方
ですね、と思ったのですが」
狸穴:「でもこれは暫定的な処置なのだ。状態の良いヘッド
が見つかったらソレを元に新しくヘッドを造り直す予定」
仮に新品部品を用意しても結局は加工する事になるし、パーツ代も凄く掛るので走行距離の浅い状態の良い中古のヘッドを見つけて直す事にしたのでした。
FZR250は当時、相当数が販売されていたので状態の良いヘッドを探し出せる可能性が比較的高いのでした。
このあたりは販売台数の多い車種だと有難いです。
《秋水號》やディバだと、選択肢が新品部品となりそうなので大変かも……。
FZR600の場合は海外を探せば中古パーツでなんとかなるかな……。
1980年代のオートバイブームの最盛期にFZR250があって良かった……。
FZR250と言う廃棄率の高い車種なれど、販売台数が大きいので中古で状態の良い機関パーツのサルベージは、比較的可能性があるのでした。
FZR:「わたくしのお仲間は多いですから、良いものが見つ
かると嬉しいですわ」
狸穴:「今回の一時的復調が、その猶予期間だな」
と言うことで、少しづつ回転数を上げ始めているのでした。
まずは上限だった10000rpmのリミットを、12000rpmまでハーフスロットルで。
狸穴:「平気だねぇ」
FZR:「どこにも引っ掛りはございません」
狸穴:「ヘッドの音も少し静かになった?」
FZR:「はい。EGAの成分が落着き始めているらしく、リ
フターの動きもカムのジャーナル部分の動きにもス
トレスはございません」
狸穴:「スロットルの開閉の度合に対しても細かくリニアに
反応している」
FZR:「わたくしのエンジン様は各部のオイルの状態が安定
していれば、正確に反応致します」
ヘッド本体とリフター間のアタリをとった事により、故障する前の状態よりも良い感じ。
でも、シムのクリアランスはちょっと大きめかな……ちょっと鳴ってるが、でもイイや。
まだ直っていない所はバルブガイドのへたり。
コレは打ち直すしかないが、当然バルブ自体も16個換える事になるので中古のヘッドが見つかるのを待つのみ。
ヘタったと言っても急を要する状況ではないのでした。
FZR:「ル・マンのように、数分間スロットルを開け続ける
状況が続かない限りは大丈夫だと思いますわ」
狸穴:「そか。んじゃもうちょっと回してみる」
FZR:「はい。油温も充分に上がっているし、妙な振動も出
ておりません」
で、このエンジンのフルスケールである20000rpmまで2速で一瞬だけ回してみた。
……大丈夫でした。
普通に回転数は上がって行きました。
ただ、相変わらず14000回転以上は、排気管の容量不足から来る抜けの悪さはあります。
‘88FZRの純正管の扁平な消音器は、容積が足りなくて抜けが悪いのでした。(エキゾーストパイプの容積も足りないなぁ)
そのためスリップオンの社外品消音器に換えると音は大きくなりますが、14000rpm〜上は非常に吹けが良くなります。
でも、うるさいのはかなわんのだ……。
なので、消音器の容積に合わせてFZRの一番使い易い回転数を、今では6000〜13000rpmくらいに寄せてしまったのでした。
FZR:「それより下の回転数も良いのですよね」
狸穴:「んだ。以前に妄想機構の作動を細かく変えたしね。
街乗りはし易くなった」
普段は本当にノンビリ走っているのだ。
都内は至る所でお巡りさんが白い大きなオートバイに乗ってるし……。
FZR:「マスター、先程から後に一台貼り着いてますわ」
狸穴:「判ってる。メータも直したし、悪いことは何もして
ないからこの速度ならギリギリ大丈夫」
ちょっとでも加速したら捕まえようと言う感じがしてましたが、2km程そのまま走っていると、追越して行ってしまいました。
が、次の信号でまた一緒になった。
狸穴:「お巡りさん、重たそうだねそれ何キロあるの?」
白 :「約300kg」
狸穴:「たくさんついてるもんね……エンジンも熱いでしょ」
白 :「まだ夏前だけどすでに熱いですよ」
狸穴:「んじゃ、頑張って!」
白 :「気をつけて!」
測道に入って、白の向きを変えて行ってしまいました。
乗り易そうだけど、ちょっとあのお巡りさんにはハンドルバーが高過ぎるかな……。
同じライダーでも、仕事で乗るのだから大変です。
白バイも色々考えているのだろうが、各隊員の身体のサイズや乗り方に合わせて個別に細かくポジションのセッティングをした方が、車体本体とライダーの関係上、見た目も良い感じになるのに……。
……現状では与えられたモノに、慣れるしかないのかな。
間違っていると思うぞ。
そしてしばらく走ると、お巡りさん達もいなくなり、なぜだか普段よりも交通量が少ない山手通り。
と、アプリリアの250がやって来た。
2サイクルのイイ感じの音です。
フレームもゴツくて速そう〜。
狸穴:「ついて行ってみるか」
FZR:「わたくしでは無理ですわ。ほぼノーマルだった頃の
秋水様も千切られたのですよ」
狸穴:「なぜか道も空いているし」
と言う事で、勢いよくスタートしたアプに憑いて行ってみました。
さすがに加速じゃ一気に離されます。
でも、FZRの回転数はまだ10000rpmも回してないのだ。
で、レンジを4速で16000rpmを中心にして追いました。追ついた。
更にアプが加速。速い〜。
で、上体を倒してカウルの中に入って上限20000回転まで加速。
並んだ。
この回転域だと吸気バルブのガイドから漏れているオイルが、排気管から2ストのように薄白く出てます。ミラーで確認。
アプが更に加速。
5速にシフト、で19000rpmまで加速。で6速だと回転が上がらない。
追ついた。
普段は緩やかなアンダーパスへの入口の曲りでも、今日は速度が出ているのでバンク角はかなりキツいです。
サスもGが掛かりかなり沈んでる……でも脚は全然余裕で安定です。大変そうなのはエンジン。
この速度域で長い時間の高速コーナーを続けているのはちょっとだけ好きなのでした。
(一番好きなのは230km/h固定の右のフルバンクで何時間も走る、円形周回コースなのだが、そんなコースはどこにも無い……)
途中の信号が運良く全部青で加速距離が充分にとれたから、エンジンの延びと脚回りでアプに追つけたのでした。
アプの脚回りは跳ね始めていました。
これ以上は危ないので止めます。
次は法定速度まで一気の最大減速軌道。
さすがにシングルディスクだと、レバーのコントロールがちょっとシビアーになる。
でも、フォークも底付きしないし、リアも跳ねないのでコレでOKです。
山手通りでこ〜んなに忙しく走ったのは何年振りだろうか……。
アプが右折赤信号で停止すると、ライダーが身体を捻ってこちらを見てました。
変なモノを見るようにしてこちらを覗いてます。
FZR250でゴメンナサイ。
アプであの速度まで上げている以上、憑いて来れないと絶対の自信があったんだろうなぁ……。
コレで秋水の仇はとったのだ。
狸穴:「全部出し切ったねぇ。お疲れさま」
FZR:「こんなに速く走ったのは始めてです」
狸穴:「何年に一度かはこう言う事をするのだ」
FZR:「ココの信号の間合いとか、判っていたのですか」
狸穴:「全〜然知らない」
FZR:「……4速を過ぎたあたりから危険を感じましたわ」
狸穴:「俺も。危ないからもうやらない」
FZR:「早くいつものマスターにお戻り下さい」
狸穴:「大丈夫、心拍数も普段と同じ設定になった」
FZR:「わたくしのエンジンも保ちましたわ」
この状況で白がいたらどうなったかなぁ……ダメだったかなぁ。
面白いけど、面白くないのだ。
もう止めた。
NSR250の最終型はアプよりもっと速いのかなぁ……。
でも速く走っているアプリリアはとてもカッコ良かったです。
もう少しピーク時のパワーを落せるかな……。
そうすれば、現状でも破壊マージンを少しは稼げるのだ。
お巡りさん マミアナ+FZRx
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