Vol.373 冬季脱〜 2003-03-27

←前回 次回→


 長かった冬も開けるようで、やっと活動温度に近付いてきてくれた。
 もうあと少しでオーバーパンツやハンドルカバーの鎧が外せるかなぁ〜

FZR:「良かったですね、マスタ」
狸穴:「今回の冬は始まりが早かったから長かった。世界じ
    ゃ温暖化らしいけど東京だけ、また氷河期かと思っ
    たよ」
FZR:「大丈夫ですよ、マスターが心配しなくてもちゃんと
    夏は来ますわ」
狸穴:「そか、よかった」
FZR:「ところでマスター、そろそろわたくしの仕様を夏用
    に戻しておいてください」
狸穴:「だな。冷却水もエンジンオイルも、点火系もペダル
    周りも戻すか」
FZR:「はい。先日渋滞に嵌まっておりましたら、水温計が
    レッドギリギリの所まで上がりました」
狸穴:「まぁ、レッドに入る前にちゃんとファンが回って、
    強制冷却を開始するから大丈夫なんだけどね」
FZR:「レッドに入っても数分間ならば大丈夫なのは判って
    おりますが、冬季にもそれなりに距離は走っており
    ますので冷却水が蒸発しております」
狸穴:「そだった、リア・シート下にあるリザ−バータンク
    のlowレベルを割っていたっけ」
FZR:「はい。冬季ならば外気温が低いので、エンジン自体
    から放熱が効きますのでそれでも構いませんが、気
    温が15度を越え始めると渋滞時には問題が発生し
    ますので、規定量まで補充して頂ければと思います」
狸穴:「了解。すぐに補充する」

 と、いうことで冷却水の補充です。
 補充と言ってもそんなに面倒な事ではなく、ペットボトルに入っているクーラントをリアシート下のリザーバー・タンクに足すだけなのだ。
 今回は、去年の10月くらいにラジエター内部の洗浄も兼ねてクーラントを、すでに全量交換してあるので補充するだけ。
 実際の所は、リザーバー・タンク分の補充だけならば水道水だけでも構わないのだ。
 大切なのはLowレベルを割らないこと。

 ついでに乙女回路と妄想回路のユニットも少し早めだが夏用に交換。
 吸入する混合気の温度や密度が、若干だけど夏と冬とでは変わるので排気量の小さなFZRの場合は状況に合わせているのでした。
 ホンのちょっとだけですけど、低回転域では妄想機構(exup)の排圧を下げて点火時期もわずかに変えて、出力も下がりますが機関温度も下げていたりするのでした。
 去年からは30℃を越え始めると、妄想回路の入力側の抵抗値を変えて、更に一段設定を変更します。
 まだ実験ですけど、コレでエンジン温度が若干ながら下がっているのだ。
 水温センサーをもう一つ追加して、2ヶ所でデータを拾えればもっと正確にコントロール出来るかなぁ……。
 機関温度が安定してくれるとオイルにも負担が掛からないので、エンジンオイルの交換サイクルが冬季と同じで済んだり、更に空燃費を薄く出来たりと環境にも良いかも。
 ただ、空燃費の希薄化は出力減少も抑えられるけど、回転域やスロットル開度などの状況によっては、熱的にはコントロールし難くなったりするのでした。
 でも、基本となるデフォルトのキャブ設定は濃い目で理想的な空燃費から外れるけど
、エンジンをノックや熱から守ったりしてる分のマージン内で合せるようにはしております。
 全開加速時の状況だけを見たスロットルを、少し緩めただけでアフターファイヤーが頻発するような度を越えた希薄化は駄目なのでした。(焼付きます)

FZR:「それよりも気にした方が良いのは、各気筒間の圧縮
    圧力差や吸入ブースト差を測って規定誤差内に留め
   (本当はエンジンをO/Hして組み直して合せておい
    た方が良いです)、その状況下でキャブの同調と各
    回転域でのセッティングを取っておくということで
    すよね」
狸穴:「んだ。エンジンもキャブもデフォルトならばそれが
    一番大切な調整の基本なのだ」
FZR:「キャブ単体のダイヤフラムの状況もご確認頂けたで
    しょうか」
狸穴:「それも大丈夫、15000km程前にダイヤフラム
    assy,を4個とも換えてあるし、キャブボディ
    ーの消耗量もチェック済み」
FZR:「では、今年の夏も安心ですね」
狸穴:「たぶんね」

 コレだけやってもガソリンの質が悪かったりして壊れたりもするのでした。
 燃料もガソリン屋さん各社で若干仕様が違うようで、同じレギュラーガソリンでも低回転域に強かったり高回転域に強かったりと、ホンの僅かな差ですが違いがありますので皆様もたまにためしてみると良いかも知れません。
 ある程度感覚の鋭い方だとそれが判る筈です。
 その他、ある程度簡単に調整出来る範囲としては排気管の変更。
 スリップオンでも排気システム全体でも、排気が変わると吸気も変更を要求されます。
 余程偏った特性の排気管でなければ、デフォルトのキャブでもセッティングを合わせることが出来る筈です。
 排気音が大きくなると取り締まりの対象になってしまいますのでご注意を。
 改造取り締まりはココ10年くらいとても緩やか過ぎだったのかも。

 いつかやってみたいのは、デフォルトの管よりも更に音を小さくした上で排気効率を上げてみたいです。
 以前見せて頂いたLieさんの乗っていたFZR250R(3LN系)に、FZR400(3TJ系)の消音器を搭載という手法はやってみたいです。
 製作材料を考慮すれば、軽量化と消音効率と出力を効果的に達成出来るかも。

FZR:「わたくしのデフォルトの管も、元々少し容量が足り
    ていないようですし、更にカーボンが溜まって効率
    が下がってきてますわ」
狸穴:「だねぇ〜。前から気にはなっているのだが……その
    他ちょっとやってみたい事もあるし、どうせやるな
    らばデフォルトの半分しか音が出ない、ていうのも
    面白いかも」
FZR:「触媒も付けるのですか」
狸穴:「さすがに触媒は造ると価格が高価だから手が出ないや。
    でもFZRはすでに燃焼室形状は進化しているから、
    それを考慮して燃焼状態を合せる方法でやってみるか
    も」
FZR:「静かで低価格で、メンテナンスフリーで軽量でキレイ
    で生産性が高いというのがよいですわ」
狸穴:「キレイという項目は達成出来ないかな……吸気側の
    設定幅は拡げられるかな? 発生音域は倍音が出る
    かもしれないので、スロットル開度によっては排気
    温度が変わるから妙な音が出るかも」
FZR:「……え〜、カッコ悪いのですか」
狸穴:「始めはねぇ……、化粧はあとからでも出来るだろ」

 高度に計算されているFZRのデフォルト管には、たくさんのヒントがあるのでした。

マミアナ+FZRx

←前回 次回→

FZR250 トップ NS400R TOP


Copyright © Taro Mamiana, COMBINED ARMS 1999-2005.