Vol.355 低軌道 2003-01-12

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 毎日オートバイで動いているととても寒いのである。
 たまに電車に乗せて貰うと、車両の中は暖房が効いておりとても暖かく過せるのだが、残念ながら線路の上しか走れないし、移動しているにも拘わらずハンドルもアクセルも付いていないのである……。

FZR:「そんな事考えているのはマスターくらいですね」
狸穴:「そうでもないかも。他にも多分同じ風に感じている
   人がどこかにいるよ」
FZR:「そう言う方は、寒くても暑くてもオートバイ。どんな
   に渋滞していても自動車です」
狸穴:「んだ」
FZR:「電車の運転手さんになられては?」
狸穴:「ダメなんだなコレが……時間通りに運行させなきゃ
   ならんとなると、あっしには勤まらん」
FZR:「そうですねぇ〜、マスターだとダイヤが目茶苦茶にな
   ってしまい、事故です」
狸穴:「わはは。寒くてもオートバイだな」
FZR:「はい。でも昼間は夜ほどは寒くはないのですよ」
狸穴:「そうだねぇ。冬と言っても関東は雪が積もってオート
   バイに乗れないと言う事は無いし、昼間は夜に比べれ
   ばずっと暖かい」
FZR:「マスターの場合、アジトに戻る時間帯がどうしても
   夜中になりますから余計に寒さを感じるのでしょう」
狸穴:「……そのとおりかも」

 昼は冬でも風が弱くて日差しがあればそこそこ暖かいのだ。
 夜は雲がいないと放射冷却で寒い。
 そう言えば、今年の冬は夜間移動する事の方が多い。
 この時期の都内の気温では、サスペンションの中のオイルも流体である以上、温度変化に影響を受け若干だが昼と夜では脚回りの設定に変化があるのでした。
 走り方もその分、昼と夜では変わります。
 更に気温の低下の影響を大きく受けるのは、タイヤ。
 夜は昼間より少しペースを下げて、よりオートバイとライダーの重心マスを近づけた方が安全なのでした。
 去年はどちらかと言うと日中にほとんどの用事が済ませられたのだが、何でか知らんが今年は人に会う時間が夕方以降からと言うのが多いなぁ。
 何でだろうか?
 どこもリストラで社員数が減って、その分カウントされない残業と言う状態が続いているのかな。
 皆、頑張っているのだ。

FZR:「マスターも頑張ってくださいね」
狸穴:「へい」

 今の時代は人間が造った社会にいるのだからやむをえん。
 元々人間を拘束するものとしては、昔は宗教・セックス・麻薬くらいしかなかったものが、それだけじゃカッコがつかなくて文明と言う題目の元に、法・経済・武力なんてモノまで必要としている。
 誰でも、美味しい物を人より多く食べたいからそうなったのかな。
 必要以上に個体数が増えると、こうして規則をたくさん設けて縄張りを維持管理しないと弱肉強食になってしまい、収拾つかないらしい。
 あまり増え過ぎると却って効率悪くなるのかなぁ……?
 あっしがトランシルバニアにいた頃の中世くらいの人口が一番良かったのかも。(そう言えば、あの当時に付合っていたトランシルバニアのアンドロイド娘が現代にいるらしく先日交感して来ました)
 元々、法律も神様も銃も全〜部人間が造った物なのに、今じゃそれに拘束されちゃってるもんねぇ……。笑い事じゃないなぁ。
 そのお影であっしもオートバイに乗っていられますが……。

FZR:「わたくしもその中の副産物ですわ」
狸穴:「そだね〜。その点では人間も棄てたモンじゃないの
   だ」
FZR:「な〜んか妙な感じですけど……元々マスターは金星
   産のヒューマノイドですものね」
狸穴:「んだ。ちょびっと外側から見てみると、人間の造った
   システムは自然と上手くやって無い感じもするが、それ
   以上のモノを造るためにはまだ成長しなきゃならない感
   じがする。金星人達はそれで失敗して今じゃいろんな所
   に散り散りバラバラ」
FZR:「ではマスターが頑張って……」
狸穴:「残念ながら俺一人じゃ、ここでこう言っているだけで
   な〜んにもならんのだ」
FZR:「マスター、わたくしのページのトップの写真の背景に
   はお月様が配されてますけど、人間もこう言う感じの
   視点で、自分の棲んでいる地球を一度生で見てみると
   大きな進化が遂げられるかも」
狸穴:「そうかも。人間でも宇宙に行った人は、行く以前の
   価値観とはまたく違った物に価値を得ていたりするも
   んね」
FZR:「そうですわ」
狸穴:「そう言えば、今地球の低軌道上に実験的な人間の生
   存空間を造っているんだっけ」
FZR:「そうらしいです、先日お正月ということもあってテ
   レビで良くそんな影像を配信していたのを少し見まし
   た」
狸穴:「あれをたくさんの人が肉眼で見れるとイイなぁ」
FZR:「そうですね、わたくしは時々軌道上の衛星さんと近
   い部品で作られているので、交感して内緒で見せて頂
   いております」
狸穴:「いいなぁ、俺も久しく外に出てないから良く思いだ
   せないなぁ。どうだった」
FZR:「カッコ良かったですよ、地球も宇宙も。元々衛星さ
   んもわたくしも地球から出来ておりますから、その感
   慨はとっても」
狸穴:「そか。でも、宇宙空間ではFZRは走れないね……」
FZR:「大丈夫ですわ。そうなったらわたくしもマスターと
   同様に、生存形態を変えて違う形でお付き合い致し
   ますわ」
狸穴:「わはは。そか、そりゃ結構」
FZR:「わはは」

 でもそうなると消耗部品の手配はどうなるのだろうか……。
 FZR星人なんて事もあり得るのか……う〜ん。
 SRX星人とかNS星人とかGX星人なんて、ちょっと大変そうだねぇ。

FZR:「ますたー、皆様が悲しそーな目でこちらを見ておら
   れますわ……」
狸穴:「ありゃ……、またやってしまった」
FZR:「そう言えば、今年はアトムさんの誕生ですわね」
狸穴:「だねぇ。もうそろそろかな」
FZR:「わたくしも早くそうなりたいですわ」
狸穴:「んじゃ、谷博士にお願いしておくか」
FZR:「御茶ノ水博士じゃないんですね」
狸穴:「残念ながらウチの知り合いはエイトマンを造った谷
   博士なのだ」

マミアナ+FZRx(星人)

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