Vol.351 有効資源 2002-12-10

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狸穴:「凄い雪だったねぇ……」
FZR:「12月にまとまった雪が降るのは、久しぶりの事だ
   ったそうですよ」
狸穴:「らしいね」
FZR:「わたくしはジッとPにてカバーを被っておりました
   が、マスターはお仕事の打ち合わせだったようですね」
狸穴:「せっかく風邪が治まりかけていたのだが……夜まで
   降るって天気予報だったから、久々に電車に乗せても
   らった」
FZR:「わたくしは電車に乗せて頂いたことは一度も無いで
   すが、電車はいかがでしたか」
狸穴:「雪だし寒いしで皆着膨れしているから窮屈だった。
   それに知らない人がたくさんいるから恐ろしかった
   よ」
FZR:「残念ながらマスターは電車、嫌いですものね」

 電車の乗り方くらいは判っているし、濡れずに自分で運転しなくても凄い速度で走ってくれるし、駐禁を切られる事も盗難に遭うこともないから楽でイイのだが、ちょっと苦手なのだ。
 そりゃ、キレイな姉さんもたくさん同じ空間にいるのだが……。
 久々に凄い雪でした。

 雪が降ると、あっしは夜中に外に出てFZRのPからアジトの出口まで雪掻きです。
 コレをしておかないと、雪が氷になってしまいFZRで外に出られなくなったりするのでした。

FZR:「今日はどこに行くのですか」
狸穴:「諸用で解体屋さん」
FZR:「……え! そこにわたくしも行くのですか」
狸穴:「その予定だが」
FZR:「あまり……気が向きませんわ」
狸穴:「嫌か、んじゃFZRは途中まででイイよ。途中から
   エンジン屋さんの軽トラで行くか……」
FZR:「ありがとうございます。どうにも行きたく無い所なの
   で」
狸穴:「そうだよなぁ。FZRの同僚たちがたくさん朽ち果て
   てるもんねぇ」
FZR:「マスターの用事って、そこにいる機体からパーツをサ
   ルベージして来るのでしょう?」
狸穴:「普段はそうだが、今日は逆だ」
FZR:「? では……どなたか他のオートバイを解体屋にお連
   れするのですか」
狸穴:「違うよ〜。時々世話になっている解体屋さんが『自分
   で乗っているホーネット600のフロントホイールの
   ベアリングと、オイルシールを新品で用意してくれな
   いか?』と言う事で行くのだ」
FZR:「そうなのですか……それではわたくしも憑いて行き
   ます」
狸穴:「そのホーネットも元は解体予定車だったのだが、右
   側にコケたただけでどこも機関部は壊れていなかった
   し、書類も付いていたので解体屋さんが好きで直して
   乗っているのだ」
FZR:「では、わたくし的には良い解体屋さんですね」
狸穴:「あはは、良い解体屋さんか……そうかもね。手間が
   掛からずに直せるオートバイは時間があればキレイに
   修理して中古屋さんに卸しているらしいし」

 あっしの病院と同じでFZRにも苦手な場所があるのでした。
 そこにいると『まだ走れるよ〜』と言うオートバイの声がたくさん聞えて、FZRとしてはいずらい所なのでした。
 年式から言ってFZRがそこにいても不思議では無い状況だったもんねぇ……。

 この解体屋さん、先月はGXのパーツでフレームが折れた、エンジンレスのXS400を紹介してくれたのだ。
 まだ6000kmしか走っていないそのエンジンは、名古屋から来た人にキャブや排気システム付きで12万円で買われて行ったらしい。
 このXSのお影でGXの電装パーツの一部は復旧出来そうなのだ。
 メーカーにももう無いGX等の古いオートバイにとっては、解体屋はある意味、有効資源のストック場所なのでした。
 現行のオートバイだって外装が壊れただけで、フレームやエンジンの生きている車体がたくさんある。
 ただ保険的には、事故見積りの段界で全損と評価させれてそこにいるのでした。
 哀れと言えば哀れかも。
 パソコンのジャンク屋さんなんてもっと大変だもんね〜、現行品がフルスペックの装備で箱入り未開梱で大量に流れて来るらしい。
 書類上で管理されていないモノは渡世人と同じで、そこにあっても無いのと同じなのだ。
 世の中、景気が悪いのかどうか判らなくなるなぁ。

FZR:「そのホーネットさんは何年式なのですか」
狸穴:「一昨年のらしい」
FZR:「良かったですね」
狸穴:「他にもそんなオートバイをたくさん持っているらし
   いよ。R1とかX4とか、ハーレやドカも持っている
   ってさ。自動車も、一番初期のリアの熱線プリントが
   縦に入っているフェアレディーZをフルノーマルで持
   っているらしい」
FZR:「マスターも解体屋さんを始めてはいかがですか」
狸穴:「解体屋さんは大変なのだ。大きな土地を持っていな
   いと出来ないよ」
FZR:「残念ですね……マスターにピッタリのお仕事なのに」
狸穴:「ははは、そうかもね。でもガソリンの火を心配した
   り古タイヤの処理とか大変みたいよ」
FZR:「細かく気を回さないと難しそうですね……マスター
   じゃ無理かも」
狸穴:「だな。FZRも何かパーツが貰えるかも」
FZR:「外装があると嬉しいですわ」
狸穴:「あるかなぁ……数が少ないからねアメリカ〜ナは」
FZR:「そうでした、あまり期待はしないようにしておきま
   す」

 と言う事で、80km離れた解体屋へ到着。

解体:「GX直ったのですか」
狸穴:「おかげさまで直りました。あとはセッティングと電源
   系」
解体:「さっきもバイク屋が、Z400FXとNSR250S
   Pを買いに来てたよ」
狸穴:「アレね、両方とも程度良かったもんね。お客さん大
   喜びでしょ」
解体:「喜んで買ってった。ノーマルが好きなファンがいる
   んだってさ。そう言えば2ストのサイレンサー捜して
   いたんだっけ」
狸穴:「あった?」
解体:「あったけど、昔のTZ250のアルミだよ。残念な
   がらカーボンじゃない」
狸穴:「そか……残念。SDRだから出来ればもっと小さい
   形状のフルカーボンの方がよかった。申し訳ない」
解体:「SDRね、判った。また探し出しておくよ」
狸穴:「お願いします」
解体:「今日はエンジン屋さんの軽トラじゃなくて、バイク
   で来たんだ」
狸穴:「アレがあっしのオートバイ」
解体:「へぇ面白いねぇ……リアの脚は後方排気か。フロン
   トは何?」
狸穴:「SRXのモノサス用のフロント廻り移植で、中身は
   全面変更」
解体:「前後のホイールのデザインがちょっと違っているけ
   ど」
狸穴:「アレでイイんですよ。盗られてもすぐに網張って見
   つけ出せる」
解体:「はっはは、そりゃ違いねぇ。そう言えばアレのフル
   エキゾーストあるけど積んで行く?」
狸穴:「フルエキかぁ……残念ながらあのFZR、音がデカ
   イのダメなんだよ。低回転スカになるし」
解体:「そか。じゃ、錆無しのカウルのステーが1つあるか
   ら持って行きなさい」
狸穴:「そりゃありがたい。頂くよ幾ら?」
解体:「税込み2000円」
狸穴:「了解」
FZR:「……ありがとうございます解体屋さん」
解体:「うぇ……コレなんか話たか?」
狸穴:「好意を持ってくれる人だと、たまに喋る」
解体:「……気味悪いなぁ」
狸穴:「気のせい、だって事にしておいて」
解体:「……」

 と言う訳でカウルステーが1個ストック。
 残念ながらGXのステーターコイルとイグニッションコイルは、エンジンと一緒に行ってしまったので無かった。
 現用車種で組換えの効くパーツは無いし、電装品再生会社に頼んで直すかな……あのままだと電源安定しないし。
 な〜んでも揃うという訳ではないのでした。実に残念!

解体屋 マミアナ+FZRx

 ヤマハGX1500(並列水冷三気筒・チェーンドライブ・乾燥160Kg・インジェクション・前後ハブレスホイール)な〜んてのが夢に出て来たことは内緒なのだ。

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