| 昼間は少し暖かい日もあるけれど、あっし的には気温が15°以下に下がる夜間もあるこの時期は、すでに大嫌いな冬なのでした。
FZR的には15°程度が一番燃焼効率も良く、かつタイヤのグリップに関しても、路面温度を気にしなくても良い最高の時期なのだ。
FZR:「マスター、また寒い冬ですね」
狸穴:「たまには冬が無い年があっても良いと思うが」
FZR:「それでも温暖化が進んでいるので、まだマシだと思
いますが」
狸穴:「そか。でも部屋のガラスは濡れるし、シールドも曇
り易くなる冬は嫌だなぁ」
FZR:「いろいろありますモノね……マスターのお身体は」
狸穴:「ただ、ありがたいのは夜の時間が長くなる事かなぁ。
夜が長いのは嫌いじゃないのだ」
でも、温暖化が進み過ぎて国が無くなってしまう、ツバルと言う所もあるのでした。
国を失うと言う事は、その国に住んでいる人間は住む場所を失うという事で、生きるために移動しなければなりません。
戦争でもそうですが、難民と近い状況になるのでした。
生きるために移動する。
凄い事です。
移動して来た人を受け入れれば元から住んでいた者達とは文化や習慣が違ったり、土地不足をおこしたりするのでトラブル発生。
どこかで受け入れてもらえる事になっても、特別な技術や能力を持っていない限り、大抵の場合は職に付けず、収入も無く長期にわたり最下層の身分しか与えられません。
経済的にも困窮を極めます。
飢えます。
生きているので病気にもなります。
まだ人類は未成熟な種なので、先天的に縄張り意識を持っていたり……摩擦が生じますから、他所から新たに入植したりそこを通過する際に移動する者は常にトラブルを抱えて生きて行かねばなりません。
経済的にも法的にも保護されていない状況ですし、大変です。(この保護と言う機構自体が縄張りなんだろうけど)
少し昔の日本にも、『渡世人』と言う人別から外れた籍の無い者がたまにおりました。
定住する家や村を持たず、毎日がサバイバルな生活。
籍を持たない者は、生きながら死人と同じ扱いを受ける事になるのでした。
トラブル発生ともなれば保護されている訳でもなし、命以外のカードは持ち合わせていないので即時生死を賭けた争いになります。
あっしの敬愛する木枯し紋次郎さんも、その渡世人の筆頭でした(紋次郎さんは笹沢左保と言う作家さんの創った主人公ですけどね。先日お亡くなりになってしまったので悲しいです。合掌)。
FZR:「マスター、お話が表題からかなり離れてますわ」
狸穴:「冬、が来たのだな」
FZR:「はい」
狸穴:「オートバイに乗っていて特に冷たくなってしまうの
は、指先と爪先。操作系に直接アクセスする部分な
ので、厚着が出来ない」
FZR:「微妙ですものね」
狸穴:「移動距離がちょっと長いので、靴もソールの厚い耐
寒性に優れたモノを履くようになるから、ペダルの
位置も変わるのだ」
FZR:「特にシフトペダルの位置はわたくしの場合、掻上げ
ると言う操作もありますので難しいですわ」
狸穴:「FZRは比較的シフトストロークが細かい方だし、
あまり節度感が無いから判り難い事もあり合せる時
も気を使う」
FZR:「ちょっと慣れていただかないとホンダさんのシフト
とかに比べると判り難いですよね。済みません」
狸穴:「まあ慣れちまえばなんて事ないが、ポジションが合
っていないのは、とても困る」
で、そろそろシフトペダルの位置を冬仕様にするのでした。
ペダルの先端を冬に履く靴に合わせて4mm下げるのでした。
この4mmで、操作感が大きく違います。
あっしの履く冬靴は、ダナー社のライトと言う靴です。
この靴が一番頑丈で長持ちし、足首の動きに干渉し難く、多少汚れていても納得してもらえる形状と意匠をしているのでした。
シフトペダルの調整自体は、リンクに使用されているロッドのネジ部分の出し入れ具合で決めます。
ついでにリンクの可動部分であるピロボールを潤滑。たまにこの部分を清掃給脂するとシフトタッチはとても良くなります。
FZR:「ブレーキペダルの位置も下げますよね」
狸穴:「3mm下げる」
FZR:「シフトペダルより1mm少ないのですね」
狸穴:「ソールの硬さが冬は固くなるし、ブレーキ側のペダ
ルのガタは少ないから、1mm少なくてもイイのだ」
こうしてペダルの位置を変える事により、乗車姿勢の自由度まで変わるのでした。
靴が変わった時とか季節が変わった時などに、このあたりの調整をすると楽になりますよ〜。
全く合っていないオートバイと、合っているオートバイでは、驚くほど違うのでした。
排気管を換えたり脚回りを変えたりする前に、この辺を合わせてみましょう〜。
俺って粘着かもしれない……と思うくらい、しつこく何回も工具を当ててつめて行くと良いです。
実のところ、ペダルやレバーの取付角度は身体のコンディションでも違うし、気分でも違うしで毎回違うのですが、基本的に合う位置さえ見付けておけばソコを中心に変えられるのでした。
コレばかりはメカニックに合わせてもらうのではなく、自分で合わせるしかないのでした。
まあ、自分専用のメカニックさんがいる、裕福な方は別ですけど……。
マミアナ+FZRx
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