Vol.334 カギ、見つかった〜! 2002-10-12

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FZR:「今日も秋水様の調整ですか」
狸穴:「んだ。全然ダメだった中回転域も、少しづつ膨らん
    で来た」
FZR:「いちばん使うことが多い回転域ですモノね」
狸穴:「後のファイナルのギア比を、もっと低い方へ振る事
    かなぁ……今は凄く高いギア比になっているのだ」
FZR:「どのくらいですか」
狸穴:「とっても」

 エラく高いギア比なのだ。
 ついでに中回転域のトルクが痩せているので、4速以上で中回転域にさしかかると、探りながらスロットルを合せないと坂を登って行かない。
 現状からリアで後5丁くらい増やさないとダメかなぁ。
 今の《秋水號》は平地でも、常に坂を登っているような状態なのでした。
 下の回転域でしっかりしたトルクが出せたので、都内の街乗り程度では4800rpm以下を使えば問題無く走れるのだが、それでも現状のギア比は高過ぎる。
 でも5丁落すとまたウイーリーが気になるかも。
 高回転域の7400rpm以上レッドまでが、また激しく元気なので、(12000rpmくらいまで回りますが、一応レッドの10500rpmで止めていただく!)ドッカン型のエンジンな感じも遊べます。
 まあ、コレじゃ乗り難いので、まだまだ改善の余地が山のように残っているのだが、一応この段階で中尉にお渡ししてしばらく乗って頂きます。

秋水:「おお、帰れるのですか!」
狸穴:「んだ。今日の夕方に中尉が迎えに来るよ。良かった
    ねぇ」
秋水:「迎えに来て頂けるのですか」
狸穴:「あとでヘルメット持って来るそうだ。車体の方も先
    日中尉が試乗してからからまたセッティングを変え
    て、つめてあるし」
秋水:「そう言えば、先日の夜は少し深目のリーンアングル
    で、何度も同じ所を曲ってましたが……」
FZR:「秋水様、あそこはわたくしもテストでよく走ってい
    る、中速コーナリングのコースです。曲っている時に、
    前後別々の減速を掛けられたりしませんでしたか?」
秋水:「前後別にタイヤは滑っておりました」
狸穴:「膝擦るまではやらないけれど、何度か地面は蹴ったか
    な。高速で曲っている時に普通はあまり行わないア
    クションでも、フレームがちゃんと脚回りと釣り合っ
    ているかどうかを何パターンもためしていたのだ。ハ
    ンドルこじったり、クラッチ断続したり、ブレーキ
    掛けたり、エンジン停止させたり等々」
秋水:「……して、結果は?」
狸穴:「イイんじゃないかな。かなりG掛かっていたけれど、
    タイヤが再グリップする際のお釣りもショックが吸
    収していたし、わざとスロットル戻してもハイサイ
    ドの兆候もナシ。三拍子打てるようにになって来た
    から、車体関係はコレで終了」
FZR:「良かったですね、秋水様」
秋水:「その時、狸穴氏はかなりキツく、カカトで自分を締
    めておりましたが……」
狸穴:「今、使っているハンドルの垂れ角が少し多いから、
    ポジション的には前傾する事を要求しているので、
    上体を支えるためにカカトを支点にして秋水をコン
    トロールしていたのだ。基本と言えば基本なのだが、
    中尉がこの乗り方を覚えないとハンドルに加重して
    しまい、手首だけ疲れるかも」
秋水:「コーナー進入時の減速中も、狸穴氏はハンドルに触
    れているだけですね」
狸穴:「せっかくFZRよりも車重があるのに、機敏に反応
    するステアリングを持っていたのだから、その特性
    を逃がさないようにしたのだ。もっとも、ハンドル
    に体重を預けてしまっても、今の秋水は暴れるよう
    な事はない。その辺はFZRよリも進化している」
FZR:「わたくしは、ハンドルを押え付けられると駄目なの
    です」
秋水:「コレだけ変わってしまった自分を、中尉は受け入れ
    てくれるでしょうか」
狸穴:「大丈夫だと思うよ。秋水はいろんな所に余裕を持て
    るように造ってあるから、中尉も色々とためしてみ
    ると良い。後の課題はエンジンの中回転域のトルク
    を太らせることだけだなぁ。時間掛かりそうだけど
    色々考察してみるよ」

 とりあえず乗ってみて中尉が自分の体で覚えるしかないのだ。
 中尉もここ2年近く秋水に乗っていないので、新しい車体に慣れるにもちょうど良い機会なのだ。

 かなり変わってしまった《秋水號》が中尉をどれだけ再教育出来るか……、ある程度、中尉の走り方を受け入れるようには造ってあるけれど、中尉の方も《銀河號》の乗り方とは違う《秋水號》を受け入れる事が必要なのだ。
 手首に荷重を掛けない乗り方をマスターすること(すでにアイポイントが前回の状態よりもかなり下がっているけれど、自らヒジのおり曲げ角度を深くとって、更に上体を下げて走ると手首を楽にできる感じが掴めます)、新たに設定されたポジションでも、首や肩が痛くならないで済む下半身と背筋の使い方をマスターする頃には、秋水は中尉とかなり突っ込んだお話が出来るようになるでしょう〜。
 そうなってからの自由度は飛躍的に上がる筈。

 まぁ前傾がキツいポジション、と言ってもNSR250やRS250や昔のベベルなドカよりは全〜然、楽なのだ。
 タンクを挟んで上体を被せてカウルの中に入り込んでしまい、オートバイと人が一個の塊のようなポジションを取ると楽なのだ。
 でも、ウイーリーの出来ないオフロード乗りや、排気量の大きいスクーター乗りの人は逆なポジションとりたがるんだよねぇ……。あ、アメリカンも。
 ポジションに関しては文書じゃ伝え難いです……。

 そうこうしていると、闇ガレイジの祁門氏から電話が入って来た。
 丁度、カギが無くなって動けなくなったFZRのキーを復旧させるために、FZRに手を付けようと思っていた矢先。

祁門:「FZRのカギ、どうなった?」
狸穴:「今からトップブリッジをバラして、手を付けようか
    と思っていた所。まったく迂闊だった」
祁門:「カギ、あったよ。発見〜」
狸穴:「え……良かった!! 感謝」

 FZRのカギも発見されたのでした。
 良かったねぇ〜FZR。
 キーセット交換とか、メインスイッチからキーを起す事等を色々考えていたのだ。
 キーが戻って来て助かった。
 コレで電車に乗らなくて済むのだ。

FZR:「マスター、良かったです。コレで10日振りに走れ
    ますわ」
狸穴:「んじゃ、早速用事を済ませに行くか〜」
FZR:「はい」

 と言う事で久々にFZRでお出かけ。
 10日間一度もエンジンがかかっていなかったにもかかわらず、始動は一発→安定。
 現在使用中のMOTOREX(5W−40)+EGA円陣家至高)が効いていて、シリンダーの油膜落ちが無かったようです。
 乗ってみるとはじめのうちは、10日もインターバルが空くと、FZRがエラク軽く小さく感じます。
 秋水のようにアルミフレームの正確さは無いけれど、しばらく乗っていると感覚が戻って来た。

 丁度良い機会なのでFZRと比較してみる。
 曲り初めのアクションは秋水の方が反応が速いが、FZRもすり抜け時や、コーナリング時の車体の軽さを使った細かい指示の履行は正確。(ちょっとステムのベアリングが、センターのあたりでヘタリ始めている事を確認→要交換項目)
 減速に関しては、フロントダブルで装備されている秋水号のブレーキシステムの方が強力。FZRのシングルディスクだと、ちょっと物足りなさを感じる。
 でも、これ以上強力なブレーキ・システムを装備すると、FZRのステム回りやフレームに負担が掛かるのでこれでイイのだ。
 フロントフォーク・スプリグに関しては、秋水号の圧勝(《弐號》と同じスペックだもんね。当然か)。FZRの次に入れるスプリングセットのデータとして記録。(それ以前にFZRが今使っている、SRXモノサス用のフロントホイールの重さが、フレームに祟っています。もっと削るか……)

 リア・ブレーキも秋水の方が効いている感じ。多分マスターシリンダー径の問題。
 加速に関しては、中回転域が痩せているけど、下と上の回転域まで使うと秋水の圧勝。FZRは全体的に安定した出力特性を持っているけど、排気量が小さいので低回転域でも敵いません。(秋水の7000rpm以上は加速強いです)
 驚いたのは秋水の2000〜4800rpmまでの低速域がFZRの2000〜7000rpmよりも使いやすく力も強かったこと……。
 あのチャンバーでよくこんな結果が出たモノだ。
 現状のFZR600xの2000〜5000rpmに匹敵しております。(FZR600xのこのあたりは現在少し改善中。もう少し出力あった方が面白いでしょ?)
 EGS/T2のおかげだな。
 シケイン通過のような深い切り返しも、ステップに対する荷重をコントロールしていれば、FZRよリも秋水の方が良くなってしまった……。(アルミフレーム偉大です)
 燃費はFZRの圧勝〜。秋水号は10km/Lしか走らないのでした……。
 エンジンオイルは700km/Lしか保たなかった……。燃費から言って、妥当かな。
 う〜ん秋水、妖な2サイクル〜。

祁門氏 《秋水號》 マミアナ+FZRx

余談:
ファンネル付けたい。ポートを拡張したい。RCバルブ欲しい。ピストン造りたい。

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