Vol.328 見廻り(秋水) 2002-09-19

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 9月になってガッコも始まり、8月を乗り切れなかった会社や、夏が終わりそろそろ冬の事を考えたりして嫌になる(あっしだけ?)この時期は、なにかと世の中が不安定。
 で、アジトPにて最近は2台で待機する《秋水號》とFZR。
 2台ともカバーを被っておりますが、なにかあってもあっしの耳には物音が届きませんし、見える範囲にもおりません。
 まあ、2台とも同じ敷地内にいる、しオートバイ置き場となっている部分を自分の部屋から確認出来るライダーさんもいるので、ちょっとは安心ですが、一応夜中は巡回を2〜3回しております。
 ちょうど、外装関係の電話が海を越えて中国語とか、英語とか、フランス語で夜中に掛かって来るので夜寝る訳にもゆかなかったり。(細切れに寝てるので問題は無いのです)

FZR:「マスター、巡回ご苦労さまです」
狸穴:「この時期の夜中は散歩には丁度良い季節なのだ」
秋水:「中々自分のセッティングは出ないようで」
狸穴:「スマンね、中々難しい。早く中尉の所に帰りたい?」
秋水:「はい。ココは狭いです」
狸穴:「済まないね、頑張るからもう少し待っててくれ」

 現在パーツを依頼中。そのパーツが来るまでは、どうにもならんのだ。
 FZRだったら無茶な合わせ方も出来るのだが、2ストな《秋水號》はあまり無茶も出来ないし、中尉のオートバイなのだ……。
 まぁ、調子良く走ってくれるまではもう少し時間が掛かるかなぁ……。

狸穴:「お隣のフォルッア様とディオ様、ちょっとスペースをお借りしておりますが、今しばらくご勘弁下さい」

 しかし、中々よい感じにはならんのでした。
 どうしても中域が合わない。
 と言う事で、ニードルとノズルを色々調達。
 その他、チャンバ自体のセッティングも考察。
 ちょっと換えては、少し走ってみて、ダメならまたちょっと変えて……。
 少し良くなる時もあれば、思いきり悪くなる時もあり……。

FZR:「大変ですね……」
狸穴:「今日は、前脚と後脚の合せだけれど、FZRの時も
    大変だったよ」
FZR:「そうでしたね。わたくしの場合は毎回オイルも変わ
    りましたし」
狸穴:「いろんなオイル入れたねぇ」
FZR:「でも、中々良いの見当たりませんでしたわ。秋水様
    は現在どのような感じですか」
狸穴:「前後合わせるのは決まりだけれど、フレームの特性
    とタイヤの特性を考えながらって感じ」
FZR:「わたくしのときと同じですわ」
狸穴:「んだ。ただ、《秋水號》の場合は、フロントのキャ
    スター角が27°近辺でかなり寝ているので、曲り
    始めでちょっとアメリカンな感じが出ちゃったり…
    …。キャスター角が近い46Xと呼ばれた、FZ4
    00Rのフロント廻りと良く似た動き方をする」
FZR:「車重もありますしね……今は17インチですけど、
    元が16インチですから」
狸穴:「でも、かなり高いレベルまで合って来たよ」
FZR:「わたくしと比べても、ですか」
狸穴:「……FZRより少し良くなって来た」
FZR:「どのあたりが……」
狸穴:「直進安定性は、デフォルトの秋水とは比べ物になら
    ないくらい良くなった。切返しに関してはリアが跳
    ねないので、フロントの接地感は常に一定。アクシ
    ョンも早いよ」
FZR:「なんだか凄いですね……」
狸穴:「多分、元から《秋水號》が持っていた特性が出て来
    ているんだと思う。デフォルトの脚では絶対に出せ
    ないけど、今回厳選したパーツのチョイスは間違っ
   
ていなかったということかも」
FZR:「わたくしの実験で得たデータは、どのくらい入って
    いるのですか」
狸穴:「ベースの部分70%近く入っているかな。役立って
    るよ」
FZR:「良かったですわ。実験した甲斐がありました」
狸穴:「現在、同時に並行してやっているFZR600xの
    新しい脚回りも、エンジンブレーキが掛かった際の
    処理等、若干方向性は秋水と違うが、同じレベルに
    揃って来た」
FZR:「秋水様と600x様とは非常に近い脚回りなのです
    か」
狸穴:「仕上がりはオートバイ自体が違うから近いと言える
    かどうかだけれど、共通項はかなりある」
FZR:「そのうち、わたくしもそうなるのでしょうか」
狸穴:「FZRの場合は重量が違い過ぎるから、ちょっと違
    うかな……でも、この2台の作業が終わったら、F
    ZRでやらなきゃならん事があるので、その際に変
    える予定」
FZR:「新しい実験ですね」
狸穴:「《秋水號》をやっていて、最近のタイヤでちょっと
    気になる点を発見したのだ。内容はその補正分」

 と言う事で、《秋水號》の車体の脚は90%出来たのでした。
 道路を走っていて、なにか落ちているのに気がつき落下物を避けるようなアクションや、リーンの開始等、横方向のアクションはアルミフレームの特性上、車重の軽いFZRよりも素早く正確で、アクション直後の終息も早いです。
 同じ回避行動を加速時、パーシャル時、減速時に行っても基本的な挙動は変化無し。
 フロントステアなホンダ脚とは違う動き方ですが、リアステアなヤマハ脚とも違います。
 いつでもセンターステアな感じなのでした。
 判り易くて乗り易いです。
 普通に乗って、5000kmくらい走った後に、前後のタイヤがどう言う比率で減るのか……気になります。
 上手く乗ってくれれば、前4:後6くらいの減り方だと思う。

 中尉がこの脚に慣れるまでどの位の時間が掛かるかなぁ。
 結構な時間を要するかも知れません。
 オートバイと言う乗物の乗り方も変わるかも。
 ステアに関してはハンドルはほとんどきっかけだけで、新しい秋水の場合は膝とステップを使って曲るのだ。(ある意味では基本ですけど)

 先に出来上がってしまったこの脚に合わせて、エンジン特性をなんとかしよう〜と考えているのだが、ところが、秋水中々素直にチャンバを受け入れてくれません。
 様々な事をトライしているので、な〜んとなく吸排気と点火系の関係が見えて来ているのですが、3気筒と言うモノを合わせるのは大変です。
 でも、いちばん苦しんでいるのはホンダの2サイクルの事が細かく判っていない奴に弄られている《秋水號》自体かも。

 1年近くジッとお休みしていた《秋水號》、セッティングのため動かし始めると至る所にダメージが……。
 普通じゃあまり起きない事なのですが、NS400Rのバッテリー直上に位置するメイン・フュージブルリンク(30Aのネジ止めフューズの事)が振動で破断した。(電気的負荷で斬れたのではない)
 こんな事は初めてです。
 突然メインが切れたので、スイッチを入れても一切の電装系が機能しません。
 ついにメインハーネスも逝ったか……と思った。
 予備リンクがケースの中に用意されていたので、即交換で現状復帰。
 その他、ワラワラと……。
 色々やってくれます。
 このあたり、経年劣化を起しているので、新品で予備部品(もしくはそれにかわる同機能のモノ)をご用意された方が良いかと思います。
 一瞬、『今夜もまた長距離を押して帰るのか』と思った……。(数日前に15km程押したのだ。いくら軽くなったと言っても、重いです)
 まぁ、少しづつ前には進んでいるのだ。
 ……頑張ろ〜。

《秋水號》 マミアナ+FZRx

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