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《秋水號》のチャンバーを、知人のソフトを作ったりする人に視てもらっている。
この女性、一時は造船系の方でこう言うコトには大変ありがたい方。普段は流体のコトばかり考えている人なのでした。
世の中には専門な人はたくさんいるのでした。
この流体屋さんは新しい船の給水機? の水の流れをシミュレートしたりする時に使うソフトを造っているのだ。
あっしのパソコンでは到底パワー不足で、その手のソフトは走らないから、流体屋さんの会社の大きなコンピュータをお借りして『ソフトのテスト』と言う事で《秋水號》の排気の流れをためしてもらったのでした。
必要な数値や基本的な働きを伝えると、英語と記号の画面に3Dの絵がでます。
ひっくり返したり断面を視たり……便利です。
この機械ではオートバイのエンジン、それも一気筒分だけだと使うCPUは2個程度で間に合い、負荷にもならないそうである。
世の中にはとんでもないパソコンがあるのだ。(パソコンじゃないかも)
うちのパソコンじゃ、こんな事したら多分途中で固まります……。
流体:「船ではそんな激しい脈動が発生する管は、圧力が安定していないので音が出るから給水機では使えない〜。それにコレは目安程度に考えて。実験結果とはズレが出る筈だから」とのこと。
盲信するなという事なのでした。
ごもっともなご意見である。
船も、スケールモデルで実際に実験したりするんだそうです。欲しいかも。
燃焼室から排出される際に、どのくらいの圧力でどう言った内容の流体が出て来るのか……。
温度とか粘性とかパラメータの追加です。
各部の温度や圧力差を想定して、《秋水號》のエンジンで起る燃焼状態を検証してもらったのでした。
結果は難しくて、なんとも理解しきれないモノでしたが、妙な仕組みの排気デバイスが付いているコレを、もっと安定して機能する違うモノに置き換えた方が良いだろうとの事。
ATACは考え方が古過ぎ、排気側では唐突過ぎて駄目だと言う事でした。
やっぱ、RCバルブかなぁ……。
でもそんなモノを付ける事になったら、物凄く高価なエンジンになってしまいます。(この人の言うこと全部やったら大変な事になりそうだ)
けどためしに、
狸穴:「では、RCバルブやYPVSみたいな仕組みのモノ
なら、かなり良くなるのか」
流体:「ATACのon/offだと、スロットルの開け方
が3パタンくらいしか選べないけど、RCやYPV
Sならば、チャンバーがまともなら4ST車のよう
にスロットルを任意に制御出来ると思う。そのため
の機構でしょ?」
ATACは工業用汎用エンジンならば使えるが(必要ないけど)、オートバイという回転の上下が激しく要求される、出力が常に一定しない『乗物』には仕組み的にあまり向いていないと言うのである。
もし仮に《秋水》のエンジンが、2st単気筒/700cc/ATACだったら、作動の瞬間だと危険過ぎて誰も乗れないエンジンを積んだオートバイになる。
排気量が小さいエンジンが3気筒(実質2気筒分しかATACは付いていない)だから、オートバイに使えた訳で、出来ればこのエンジンを2気筒400ccでATAC無しにした方が判り易くて無駄が無く、乗り易いだろうとの事。
そんなエンジンがあるのか? と訊いたら、
流体:「あるわよ。古いけど兄が乗っていたRD400とか、
RZ350LCで、イイじゃない」
あっさり言われてしまいました。
そして、
流体:「排気ポート以外のタイミングを、全部少しづつ上に上げ早めて、各ポートを拡張し、点火マップをそのエンジンに合ったモノに合わせれば、全開転域でのパワーはもっと稼げる筈。現状は怠けている状態だわ」
また、#2のフレームの中をくねって走っているチャンバーの写真を見せると、
流体:「よくもまぁ……こ〜んな面倒な計算したモノねぇ……
コレ造ったホンダの人って凄いわ」
とまで言われてしまいました。
とにかく面白いらしい。わは。
流体:「勝手に言わせてもらえば、そのオートバイに積むエンジンとして多気筒が必要ならば、縦軸2気筒エンジンを2機並積して、4気筒で7000rpmくらいで最大出力が出るトルク型の2サイクル水冷エンジンの方が良かったんじゃないかしら。キャブは左右バンクで共用させて、2キャブ式。排気量は1発あたり250ccならば、ピストンも汎用出来るでしょ……ホイールベースが250ミリくらい増えるけど、上手に造れば150ミリくらいの延長で済むかも。エンジン屋じゃないから良くわからないけど、そう言うエンジン造ってあげた方が安全だし、壊れないし、親切よ」
だと。
幅とチャンバーのとりまわしはどうなるのだ??
狸穴:「あっしはもうエンジンとか造らないの。それにその
エンジン1000ccだよ」
……言ってることは判るけど、乗るのは中尉なのだ。
全開にしたら周囲は大変な事になる。(燃料もオイルタンクも増量〜)
メガネの奥で賢そうな目が《秋水》のマニュアルを眺めておりました。
狸穴:「あの……船外機とかのエンジンじゃないんですけど」
流体:「そんなに違わないわよ。RCバルブがあれば制御可
能じゃない?」
狸穴:「あのね、シリンダー造る訳じゃないのだ」
流体:「だったら、この3気筒エンジンで頑張るしかないわ
よ……」
狸穴:「ごもっともです」
流体:「でも、その場合は下を無視して高回転型に振った方
が面白そうね。すぐに壊れるけど、オートバイに乗
る人ってそう言うの好きなんでしょ?」わはは。
狸穴:「……それじゃ街乗り出来ね〜よ」
流体:「オートバイのエンジンって厄介ね。空冷のREとか
にすれば良かったのに」
狸穴:「あのなぁ……正解か」
流体:「ふふン」
秋水共々、楽しまれてしまいました。(はぁ)
オートバイのエンジンは合理的であり、合理的でないそうだ。
結局、定石とおりにキャブのセッティングを詰めて、新チャンバーに合わせて行く事が一番早道と言うことになりますた。
ATACの処遇をどうするかなぁ……。
まぁRCバルブと点火マップには未練はたくさんあるが、いろいろ実地にためしてみるしかないか……。
そろそろ車検を取っておかねば。
と思い、勇んで出来上がった警告灯基板を秋水に取り付けようとしたら……何故かフューズが飛ぶ飛ぶ。
即、意気消沈でやんす。
この基板を作る際に、車体ごとアジトの部屋に入れる訳にも行かず、困った揚句にNS400Rの配線の必要な部分だけをダミー回路として造ってみたのだが、そのテスト用回路の方が間違っていたのかな……。
その回路上だったら全部マトモに動いたのに、どうしたの……?
と言う事でアジトに戻り、偽NS400R回路の再検証。
2ヶ所理解を間違っておりました。(後にまだ一ヶ所問題が出るのですが……)
間違った配線回路を組んでいたのでした。
電気周りは極性と系統という物があるので、ちょっとだけ面倒で難しいです。
基板をもしもの時のため、逆接続対応にしておいて良かった。
すでに樹脂で固めてしまってあるので、後加工が出来ないのだ。
もう二度とこんな基板は造らないぞ〜。
テールランプ内のLED化はすでに済みました。
NS400Rも振動の少ないオートバイじゃないので、イイ感じです。
NS400Rは振動の多い2stだから、てっきり2球式テールランプだと思っていたのだが、デフォルトだと球は一つだけなのだ。
テール球は2個無いと切れた時に大変だよねぇ。
コレで安心なのでした。
流体とマミアナ
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