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先日、お仕事の関係で知り合ったモトモリーニ3と1/2(350ccの事です)と言う、古いオートバイに乗った初老デザイナーさんと約束していたツーリングに行って来た。
FZR:「マスター、今日はブーツですか。どこかに連れてい
ってくれるのですか」
狸穴:「日帰りのツーリングだけどね。那須までロケハン(撮
影前の現場の下見)を兼ねて」
FZR:「那須……わたくしは始めてです」
狸穴:「FZRはまだ行ったこと無かったっけ。関東の栃木
県北部という所にあるのだ」
FZR:「そこは山岳地帯なのですか」
狸穴:「そうだよ、峠っぽい所も多少はある。温泉も。モリ
ーニの別荘があるんだとか」
FZR:「わたくしに乗った事がある、Dさんの所のモリーニ
さんですね。覚えております。一度都内を一緒に走
りました」
狸穴:「そうだよ、覚えていたねぇ」
FZR:「と、言うことは結構ペースが上がるのですね。それ
でブーツですか」
狸穴:「カッコだけ。モリーニ相手だから転倒するほど速度
は上がらないよ」
安全運転です。
待ち合わせた岩槻インターの近くのファミレスで待機。
ほどなくすると、Dがモリーニに乗ってやってきた。
動いているモリーニを見るのは初めてです。
あれ、なんか……少しづつ違うぞ。
フォークが、フォルセライタリアのちょっと太いのに換わってました。
リアのOHLINSも別体タンク付きの方だ……。
排気も換わっている……管は鉄製だけどone off物の左出し集合。
サイレンサーだけアルミ製。
身が詰った感じでちょっと勇ましい音です。
キャブも合っているようです。
何やってんだろか……。
D :「よぉ、お待たせ」
狸穴:「ども。一休みしていく?」
D :「だな」
で、大体の場所を教えてもらって、お茶をしてゆく事にしました。
FZR:「モリーニさんお久しぶりです」(ジッ……)
モリ:「お久しぶり。FZR」
FZR:「なんだか今日は先日とは違ったお姿で……」
モリ:「コレがツーリング用の装備。FZRもタイヤとかス
プロケットの歯数とか変わっているみたいだね」
FZR:「はい。わたくしも少し変わりましたわ」
モリーニはこの手のパーツを付けいても妙に目立たなくて、『初めからそうだった』と言う感じに見えるのが凄いです。
日本のオートバイだと、何かしらパーツを換えるとそこが目立って見えてしまいますが、モリーニは小さくてもデザインがしっかりしているので、この手のパーツを自分のモノにしてしまうのでした。
日本オートバイに比べて、ネジのボリュームとか、細かい部分が骨太に造れれているからなのかな……。日本だと無駄にデカイ物を使っていると嫌われるけど……。
どのような服でも着こなしが出来るモデルさんのようです。
デザインがしっかりしていて、基本的な整備に隙が無いとこう言う事になるのでした。
空冷4st v−2 右チェーン フェンダーとかは鉄ですが、何故かタンクは樹脂製。
おまけに、このエンジンを積んだオフロード車(エンデューロ車だったかな?)も当時、造られていたはず。
上から下までえらくフレキシュブルなエンジンを搭載しております。
もしかしたら、ホンダのVT250Fはモリーニを手本に造られたのかなぁ……まさかね、んなこた無いか。
今日のモリーニはいつもより大きな音が出ておりました。
D :「こっちに来る時にはこうするんだよ」
狸穴:「足の動きは今風?」
D :「固けりゃイイってのは昔の事で、今はフレームは固
くて脚回りはしなやかな方向だ」
狸穴:「そりゃ、良ござんしたね」(どんな感じだろうか)
D :「走り方が少し変わって楽になったよ。ペース変わらず
マージンが増えた」
狸穴:「年に合った、いやらしい走りでしょう〜」
D :「だな」
どこまで合せて来ているのか、まだ一緒に走っていないから判らんが、フレームとエンジン出力と脚回りのバランスが気になるらしく、今回お誘い頂いたのでした。
お仕事の方は、順調に……大体三ヶ月毎ですが進んでおります。
ここでこうしてネタにされていることは、本人知らないだろうなぁ。
お仕事じゃ違う名前使っているし、FZRがページを持っているなんて事は一言も言っていないのだ。
いずれバレるかも知らんが……。わはは。コレを読んでしまっても許せだ。
と言う事で、とりあえず出発。
高速を先行するモリーニは各ギアで上限まできっちり回っておりました。
加速良いです。
FZRもなんとか憑いて行きます。
付いて行くだけで12000rpmを要求される……。
約80ccの排気量の差は、初期加速で大きく現れておりました。
いつもどおり、2000rpmくらいでクラッチを繋いでいると置いて行かれますので、5000rpmくらいでミート。
狸穴:「クラッチ、大丈夫か」
FZR:「このくらいでしたら大丈夫ですわ。EGA投入後、
滑らなくなりました」
狸穴:「あの加速特性、コーナーの中では古いオートバイだ
と思っていると、酷い目にあいそうだ」
FZR:「セッティングも出ているみたいですね」
狸穴:「置いて行かれないように、ちょっとだけ頑張ろう」
D氏はこのコースを熟知しているし、あっしは目的地がどこなのか判らないので、前には出ないけど遅れないようにせねば……。
85マイルくらいのペースで走って来た高速から降りて、給油後市街を少し走り、山間の別荘地エリアに向かい始めた。
どこをどう走っているのか判らなかったけど、それなりに勾配が続く細かなコーナーの連続する、地元の人用の山道をくねくねと走る。
コーナー進入の際のモリーニはかなり早目のブレーキ。
バンク角には余裕を残しているが、脱出の際の加速が強いのでFZRとはまったく違ったコーナーの処理だ……。
もしも抜く際には、2回クロスラインを踏む事になるので抜き難い。
小さく回り込むのはFZRの方が得意そうでした。
山道に入ってからしばらく、あまり速く無いかもと思っていたら、知らぬ間にペースが上がり始めていた。
しっかりとしばらくの間、D氏の術にはまっておりました。
狸穴:「やられたよ……あのペースに巻かれていた」
FZR:「マスターちょっと走りづらそうでしたね。モリーニ
さんのコーナーの処理はわたくしとは違う走り方です」
狸穴:「エンジンも脚回りも違うからね。ちょっと距離を置
いてこちらも自分のペースで走る事にしよう」
と言う事で、コーナー一つくらいの距離をとってFZRのペースで走り始める。
やはり、先程までD氏のペースにはまっていたのだ。
自分のペースに切り替えたら、急に走りやすくなった。
ペースが戻ったので少し速度を上げてみると、今回のギア比が前回より効いている事も判った。
タイヤも、新しいので安定が崩れる事はない。換えておいて良かった。
D氏もペースを上げ始めたようだ。
モリーニはスタタタと坂を登って行く。
昔のオートバイとしては結構なバンク角があるんだねぇ……さすがヨーロッパ車。
音からだと6000rpmから8000rpmくらいかなぁ。
時々アフターファイヤーしております。
結構速いっす。
少しつ突いてみる。
合せてD氏もブレーキポイントを遅く取り始めた。
……中々良いペースです。
FZRも10000〜14000rpm(2nd)くらい。まだ余裕です。
D氏は基本的にはいつでもリーンウイズなライディングをするようです。
どこにも無理のない流れるような動作で、アクションを起す際にはちょっと腰を使ってます。
減速も最小限必要なだけしか使いません。
上りなのでたまにブレーキ・ランプがつく程度。
使っているギアは2〜3速かなぁ。
動きが何かに似ているなぁ? と思ったら、GXと良く似た動き方でした。
空冷2気筒で車体の大きさも近いので似てるのかな?
ってコトは、下りだともう少しペースが上がるのか……面白そうです。
さすがにFZRよりも遥か前の設計で造られているオートバイなので、速さだけならFZRの方が速いけれど、乗ると面白く感じられそうなモリーニでした。
結構高い所まで登ってきている。
少し涼しくなっていた。夜は寒いかも。
FZRの水温計は、真中より少し上くらいで安定している。
出力的にはこの程度の標高差では変化無し。
目的地に近付いたらしく、左にウインカーを出して管理事務所と書かれた看板の指示に従い横道に入って行ったので付いて行く。
ご挨拶に寄って行くそうだ。
一足先にクライアントさんも到着していた。
D氏の別荘に着いてみると、ちゃんとオートバイや車をしまう所があった。
このあたりは台風が来ると、結構な激しさで雨が降るそうなのだ。強風で木の枝が折れて車体の上に落ちてくる事もあるらしいので、自動車やオートバイをちゃんとしまえる所も造ったのだそうです。
中に入ると、玄関にエルスケンさんの写真のパネルが飾ってあった。
……カッコ良いです。
施設のロケハンは適当に撮影で使えそうな場所を探しだして、陽の回りを計算しながら絵図面を描いて、ついでにデジカメでもメモする。
ベランダは木材で出来ていたので表側が腐り始めており、見た目も悪いので当日は黒い板を敷いて床部を全部隠す事にしよう〜。フレームは無事そうでした。
背景には下界がちゃんと入るので問題無し。よさげな場所です。
庭と言うかジャングルみたいな周囲も、ちょっと整理すれば使える場所はたくさんありそうです。
なんとかなりそうで一安心。
彼等は、夏休みと言う事で1週間ほどココにいるらしい。
いいなぁ。
あっしは、夜には用事があるので日帰りなのでした。
さて、GXのためのネタも揃ったし。
D+モリーニ マミアナ+FZRx
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