Vol.317 消耗品交換 2002-08-23

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狸穴:「盆を挟んでやっと手に入ったよ、51丁のスプロケ」
FZR:「コレでやっと、タンクの上に乗せたままおあずけ中
    のチェーンに交換出来ますわ。今のチェーンは、す
    でに40000km以上走っております」
狸穴:「そうだよなぁ……今のホイールになる前からだから、
    良く保ったよ」
FZR:「始めの頃はCPOとか無かったですものね。わたく
    しはチェーンケースも付けられておりませんので、
    チェーンに雨水や泥も被りっ放しでしたし」
狸穴:「その間にはいろいろなチェーンルブを実験したり、
    チェーンルブ以外のモノも実験したりで、長かった
    ねぇ」

 ツーリングにも行かないのに様々な用件をこなすため、走行距離は良く延びるのでした……。
 さすがに良く走り回るので、普段からある程度は整備をしていても車体の消耗部分は激しく減ってきており、先日もバッテリーを交換したばかり。
 今日はチェーンとスプロケットを交換する事になりました。
 前側スプロケットは夏前に交換しているので、今回はそのまま使用予定。
 一応スプロケットのカバーの清掃と、シフトシャフトの給油もかねて前側スプロケットの消耗の度合を点検。
 充分精度は出ています。
 ついでに、2分山まで減ってきているリアタイヤも交換。
 現在入っているBT92(150/60−18)は、TZR250後方排気の中古リアホイールに初めから入っていた年代物を、交換せずにそのまま使っていたのでした。
 正確な走行距離は中古タイヤだったため判りませんが、40000kmを越えていることはたしか……。
 今までタイヤを5分山まで使う事はなかったあっしですが、忙しかったり経済状態が不安定になったり(最近広告発注出来る企業は少ないのだ)で、延び延びになっていたのでした。
 2分山まで減って来ると、さすがに雨の日は滑っています。
 都内のすり抜けがほとんどなので、中央部だけ減っており、真っ直ぐ走るにも路面の凹凸や縦方向の段差を拾いまくり、走り難いです。
 ショックの設定を、限界までこの状態に合せて対処しておりますが、このあたりが交換時期の最終ライン。
 スリップサインが完全に出るという所までは使い込んでおりませんが、走行時の接地面積増加(直進時だけ)によるコーナリングの過渡特性に妙な癖が出ていたりとか、ショックがかなり仕事をしてくれているのですが、FZRの車体にも想定以上の負担が掛かっていたのでした。
 元々が120幅のタイヤを設定されているFZRに、150幅の減ったタイヤで走っているのだから車体に対しての無理はかなり大きく、FZRは良く耐えているのでした。

FZR:「コレでわたくしも少しは楽になりますわ」
狸穴:「ギリギリまで良く頑張ったね〜」
FZR:「マスターもこのあたりが限界ですね」
狸穴:「とうに限界は越えていたのだ」
FZR:「次にわたくしが履かせて頂けるタイヤは、どのよう
    なタイヤなのですか」
狸穴:「今と同じBT92」
FZR:「珍しいですね、マスターが同じタイヤを選ぶとは。
    実験しないんですか」
狸穴:「実は、タイヤだけはあまり詳細なデータの得られな
    いモノで実験したくないのだ。脚回りの設定も大き
    く変わってしまう」
FZR:「わたくし達と路面を繋いでいるのはタイヤだけです
    モノね。実験はまた余裕がある時に致しましょう」
狸穴:「んだ。でも、サイズは一つ落す」
FZR:「わたくしが履けるサイズだと……140/60−1
    8ですね」
狸穴:「そ。ちょっと細くなる。でもFZR400(1WG)
    と同じサイズだよ」
FZR:「ありがたいですわ。今までの150幅のタイヤは、
    減り始めると幅の広い分負担が掛かってつらかった
    です。出力が小さいわたくしでは、タイヤの力にパ
    ワーも食われますので150はエンジン的にも重た
    かったです」
狸穴:「深いリーンアングルで、4速以上でGによるトラク
    ションがフルに掛かっている高速コーナーからの脱
    出では、タイヤが勝っちゃって加速しなかったよな。
    250cc近辺の限界だったかも。10ミリ幅が狭
    まるとかなり楽になるよ。タイヤ単体の重量も結構
    違うのだ」
FZR:「それに新品のタイヤは、真中が減っていないから接
    地面積形状も良いですしね」
狸穴:「本当は、ホイールを換えてすぐに交換する筈だった
    のだが、永らくお待たせして申し分けなかった」
FZR:「減った所を換えて頂ければ、オートバイは調子良く
    走れますので、また皆様のご要望にもお応え出来る
    ようになります」
狸穴:「これからまた《秋水號》や《弐號》のパーツや、提
    出書類を何度も運んだり忙しくなるけど、頑張って
    下さい」
FZR:「はい」

 と言う事で、リアタイヤはまたBT92になるのでした。
 実はフロントと合せて、すでに詳細なデータを得ているダンロップさんのGPR80を選ぶ予定で最後まで悩んでいたのだが、GPR80はすでにとても良いタイヤであることは判っているので、ただショックのセッティングをまったく弄らなくて済むBT92にしたのでした。
 走行性能的にはもしかしたらGPR80の方が良いかも知れませんが、減らないBT92もありがたいのだ。
 なので、フロントはGPR80でリアがBT92という状態はまだ続くのでした。
 本来ならば前後とも同じ銘柄のタイヤを入れることがベストなのですが、この状態の乗り方を身体が覚えてしまっていること、FZRの方もこの状態を車体で覚えてしまっていると言うこともあり、タイヤだけは冒険しないでこのままとしたのでした。
 無い知恵絞って、コレでも色々と考えたのだ。
 皆様やご所有のオートバイにおいては、前後共に同じ銘柄のタイヤを装着される事を強くお薦め致します。(タイヤメーカーーが様々な状況を想定して最高の組み合わせで世に送り出している商品の組み合わせなので、リスクや間違いは少ないです)

 リアホイールを外し、チェーンとスプロケットとタイヤを交換。
 チェーンはRKの金色。
 スプロケットはAFAMの51丁。(AFAM社:向○様、いつもご丁寧にありがとう〜。素晴らしい社員です。この人がいたから、豊富なデータを擁するAFAM社を選んだのだ)
 ちょっと、リア周りがやかましくなりましたけど、女性な性格付けをしたアメリカ〜ナなFZRには丁度良いのだ。(この色目、あっしの趣味とは違うけど)
 新品のチェーンをキチンとかしめて、CPOを塗布して表面に浮いているグリス成分は吹き取ります。
 グリスだと、埃や砂が附着してしばらく走っていると真っ黒になってしまうため、拭いても中々取れませんが、COPならば、油膜が切れる事も無く、拭けば汚れはすぐに取れます。
 チェーンが汚れないと言うことは、走行抵抗を減らして寿命にも大きく影響するのでした。
 スプロケットのライフも、効果により、かなり長くなったと言うデータを確認しております。
 今回換えた5万キロを越えて使っているリアスプロケット、実はまだ使おうと思えば使える状態でしたけど、微かにギア比が高過ぎ、かえって燃費が悪くなっていたので交換しました。
 1丁違うと小さいエンジンのFZRではソレなりに違います。
 走ってみました。

FZR:「マスター、新しいタイヤと二次駆動系はとても良い
    ですね。わたくしが新車以来の感覚ですわ」
狸穴:「久しぶりだね〜。もっと早く換えたかったが、やっ
    と換える事ができた」
FZR:「少しでもこの状態を長く保ちたいですわ」
狸穴:「リアタイヤの影響がステア特性に端的に現れてるん
    だもんね〜。ハンドリングは軽いし、コーナリング
    の初期動作が安定しながらも、ものすごく反応が速
    くなったねぇ」
FZR:「加減速時も新しい二次駆動系はバタつかなくなりま
    したわ。このことはエンジン内の油膜形成にかなり
    反映されております」
狸穴:「そう言えば、ミッションのタッチも変わったねぇ」
FZR:「はい。今まで片延びしていたチェーンが起す妙な周
    期の振動が、全部一定になりましたので、クランク
    ケース内の部品にキレイな油膜形成が出来るように
    なり、無駄に力も逃げなくなったので効率もよいで
    す」
狸穴:「前回チェーンとスプロケットを換えた時も燃費は延
    びたから、今回もまた延びるかな……」
FZR:「多分。マスターが調子良く無駄にスロットルを開け
    続けなければ、延びるのと思いますわ」

 スロットルの操作に対しての反応も良くなりました。
 二次駆動系であるチェーンやスプロケット、更には先のタイヤまでしっかりするとロスが無くなるので、少ない出力でも無駄なく力が伝わるのでした。
 通常、チェーン駆動の場合は5%のロス、シャフトだと2%くらいのロスが発生してますので、このあたりを整備していると、ヘタなチューニングで出力を上げるより確実に能力が上がるのでした。

 タイヤもチェーンも新しくなり馴らし中なので、ためすような事は一切しておりませんが良い感じです。
 この馴らしをちゃんとしておくと、パーツの寿命は確実に延びて、ロスも最小限に留められるのでした。
 今回1丁落したギア比により、減速時も車体の安定は良くなりました。
 馴らしが終わって、この状態でお山に行ったら面白いだろうなぁ。(でも、やる事があるので行けないのだ)

 今まで皆のオートバイをこうして直してきたので判り切った事ですが、FZRももう少し早くからこうすれば良かったなぁ。
 細かなテクを連続して使い続けなくても済み、普通に乗っていれば良いのでとても楽です。
 自分の事は後回しだったのだ。

 夏の間走り回って、皆様のオートバイも少し疲れたパーツがあるかも知れません。
 これから少しづつ涼しくなりますし、そうなるとさらに走る機会が増えるかも。
 春から走り続けている方はそろそろご確認あれ〜。
 違いますよ(判っていたけど)。
 我慢はイカンのだ。
 今回はただパーツが新しくなっただけ、と言うあまりに基本的で些細な事ですが、オートバイは良く動くようになります。
 久々に味わった、小さな感動でした。

マミアナ+FZRx

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