|
しばらく前のお話です。
あまりに昼間は暑いので、夜に設定可能な諸用は、なるべく夜にする事にしておりました。
夜行性なあっしは、出来れば夜の方が何かと仕事がはかどり易いのです。
幸い今回の仕事相手も夜行性の方のようで、予め指定時間は夜20:00からの打合せ希望。
フラフラと指定された場所へ向かいました。
FZR:「お盆だそうですから、他県ナンバーの方が多いですね」
狸穴:「だなー、行く先捜しながら走っている方が多いから、
FZRも注意するように」
FZR:「はい。マスター、お盆ってなんですか」
狸穴:「この時期になると、冥界から戻って来るご先祖とか
の霊を、改めて歓待する期間って言う習慣らしいよ」
FZR:「この時期しか冥界から来れないのですか」
狸穴:「んなこたぁ無いんだけどね。霊は好きな時に好きな
所に来ているよ。たまたま夏になると暑くなって人
間が薄着をするから、普段よりもそう言うモノを感
じやすくなるんだろ」
FZR:「ふ〜ん。マスターは霊とお話できるのですか」
狸穴:「たまにね。FZRも知っている霊がいるじゃん」
FZR:「……どなたですか?」
狸穴:「恵比寿の花屋兄さん」
FZR:「あの方は……霊なのですか。そう言えばわたくしと
お話出来ますねぇ……」
狸穴:「江戸がどんどん変わって行くのが面白くて、良く見
に来ているそうだよ」
FZR:「……マスター。と言うことは私も霊なのですか」
狸穴:「FZRの霊か……そうかもね。FZRの場合は九十
九霊だ」
FZR:「なんですか?」
狸穴:「九十九霊とは、新しいのを買って大事にしていた鍋
や、釜などの道具を外に放り出して、メンテもせず
に野ざらしにしていると、祟るって奴だ」
FZR:「わたくしは祟ったりしませんわ」
狸穴:「そうでもなさそうだけどね〜、棄てられていた時の
事を考えてごらん」
FZR:「……そうかも。ちょっとだけ人間を恨んでおりまし
たわ」(編注:あなや!)
狸穴:「まぁ、朽ちて行くまでの滅びの美学ってやつを曲解し
て、九十九霊とか呼んでいるんだろうけど」
FZR:「九十九霊は人間の意識の産物ですか」
狸穴:「んだ。罪悪感から来るやつだ」
FZR:「では、今わたくしがこうしてお話ているのも……」
狸穴:「そうかもね〜」
FZR:「マスター、わたくしを大切にして下さい。でないと
祟りますよ。わたくしは恐いですよ〜」
狸穴:「へ〜い」
ッてな事で、FZRも夏場は幽霊になるのでした。
FZR:(元々、マスターはわたくしを選んだ段界で幽者です
ものね)
で、打合せ仕事を終えて帰路に着く時、長いオーバーパス+橋を通過中にいきなりFZRの電装系が全〜部断続。
ライトもエンジンも点いたり消えたり。
点火系にも異状が起きているらしく、パンパンと排気管から派手にミスファイヤーを起しております。
ミラーを見ると、後続の車のライトの光芒の中でFZRの排気管から爆ぜたカーボンとか爆煙が炎と共に……噴火みたいです。
ありゃ……こんなに煙が出ているとは……バルブが落ちてピストン破けた?
後続からはたくさんの自動車やトラックが……。
轢かれてペッチャンコ、でThe ENDもイイかも……わはは〜。
FZR:「マスター、ダメですわ」
狸穴:「ダメだねぇ……」
で、惰性で走りながらためしにライトSWをoffすると、なんとかエンジンは息を吹き返しました。
バッテリーの寿命でした。
バッテリーに電気を溜める事が出来なくなり、同時に放電能力も落ちきった状態。
くわえてお盆と言う事もあり、安全マージンを稼ぐために速度を落として走っていたので、発電量も下がっていた。
バッテリーから電源を直で取っているHIDが、必要な電力を要求するも供給出来ず、そうなるとHID側が自ら機能を止める。が、HIDが休んだら発電がまた間に合うようになったかと思いHIDは機能を再開……点いたり消えたりです。
で、点火系が電力不足を起す……この繰り返しを速いサイクルで起してしまったのでした。
HIDと点火系の間で、電気の譲り合いをしていたのでした。
その間キャブは混合気をエンジンに供給し続けて、排気管内に生ガスが溜まった所へ、たまたま燃焼した高熱の排気ガスが来ると、管内爆発が起きた。
で、煙&炎を放出……。
ライトを切ったまま少し走り、橋を渡る直前の合流部分の少し空いているスペースにて停止。(金町という所です)
狸穴:「バッテリーが召されるようだ」
FZR:「どうしましょう……」
狸穴:「手厚く葬ってやるか」
FZR:「ここで葬ってしまうと走れませんわ」
狸穴:「ンじゃ、HIDへの電力供給を遮断して、左側のノ
ーマルライトだけで走るか」
FZR:「はい」
と言う状況でやっとアジトまで走って来たのでした。
ライトは普通に点いているのですが……点いているかどうかも怪しいくらい暗いです。
バッテリー、そろそろ換えようかと思っていた矢先にコレでした。
FZRのバッテリーは旧式の開放型なので、いきなり完全には昇天はしないのですが、能力的にもう駄目。
昼間だけ走るならばまだナントカなりそうですが、換える事にしました。
翌日、初期チャージも済んだ新しいバッテリーに換えて、セルを回してみると倍くらい元気に回っております。
FZR:「早目に交換しておけば良かったですね」
狸穴:「そう言えば、2年半以上バッテリーを換えていなか
った」
FZR:「先月、乙女回路と妄想回路の電源安定回路を別に分
けておいて良かったですわ」
狸穴:「以前のままじゃ耐えられなかったかもね」
オートバイは走れば減るのだ。
皆様も、バッテリーは早目に定期交換された方が宜しいかと思います。危うく交通の流れに多大な迷惑をかける所だった。
マミアナ+FZRx
|