Vol.313 1000ccの夏 2002-08-08

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 暑い時には、暑い話がイイのかなぁ。
 ッてな訳ではないのですが、先日1000ccのFZR(2GH)に乗る事になった。
 折りしも、600xも点検のためにこちらに来ている。
 当家に出入するFZRたちは、集まる時には集まるようだ……。
 FZR仙のオーナから久々に電話が掛って来て、

オーナ:「東京駅の近くにいるのだが、仙がオーバーヒートし
    た。閑があったら見に来てくれるか? SOS〜」

 とのこと。で、たまたま青山にいたので、様子を見に行くことになった。
 天気予報じゃ都内の気温は35℃近辺ってことは、交通量の多い路上で、日向のエンジン高さ付近での気温は43℃くらい?

FZR:「仙さんオーバーヒートですか」
狸穴:「急にらしいよ。どうしたんだろうか」

 八重洲口の地下駐車場入口付近の日陰の路上にて、仙を捕捉。
 オーナーと共に日陰で休んでおりました。

狸穴:「お久しぶり。ヒートしたって?」
オーナ:「なんだか暑いなーと思っていたら、急に水温が上が
    りだして水温計の上限を越えて、エンジンがガクガ
    クして止った」
狸穴:「……焼付いてなきゃイイけど。止めてからどのくら
    い経つ?」
オーナ:「一時間くらいかな……」

 FZR1000xのエンジンに触ってみると、まだ余熱が残ってます。大体60℃くらいかな。
 かなり温まっていたんだなぁ……。

FZR:「こんにちは仙様。大丈夫ですか」
仙 :「こう暑いとねぇ……」

 セルを回してみるとすぐに掛った。
 エンジン音を聴いてみる。
 ちょっとメカ音高いかな……でも問題無さそう。
 空ぶかしをしてみる。
 オイルランプが点いた?
 水温計を見てみると凄い勢いで針が上がり、上限まで針2本分くらい。ちょっと水温上昇が早過ぎ。
 エンジン即停止。
 リザ−バータンクを確認。
 タンクには冷却水が無いです。
 冷却水の経路にかなり大きな気泡が溜まっているのかも。

狸穴:「補水してた?」
オーナ:「……全然。そんなことするの?」
狸穴:「水、無いよ」

 クーラント(冷却水)はリザ−バータンクの底に少し入っているだけで、ほとんど無い。
 で、FZRに乗って東京駅に行き、水1.5Lのボトルを3本購入〜。
 そのうちの1本を少し冷えてきたラジエターやエンジン・フェイスに数回に分け、気化熱を利用して乾き始めるのを待ちながら、直接掛ける。
 機関がかなり冷えた事を確認して、もう一本をリザーバータンクに溢れるまでぶち込む。
 で、アイドリングさせながらエア抜き。
 リザーバータンクの中の水がどんどん吸い込まれてます。
 仙は水を、たくさん飲んだ。

狸穴:「……全然入ってなかったみたい」
オーナ:「ココの中の水、減るの?」
狸穴:「減るよ。煮えて蒸発したりして少しづつ」
オーナ:「知らなかった。最近やけに水温が上がるし、ファン
    回るなぁと思っていたんだ」
狸穴:「たまにはリザ−バータンクのラジエター液量を確認
    しませう」
オーナ:「はい。先日2時間くらいアイドリングさせたのがい
    けなかったかな……」

 自宅マンションで洗車した際に、エンジン掛けっぱなしで忘れていたとか。
 その時に半分くらい蒸発したのかなぁ。
 冷却水の量が減って、経路のどこかに気泡が生じ水が回らなくなって一気に沸騰したのかも。
 どこかから漏れていなければ良いが……。
 外に漏れるのであれば良いのだが、クランクケース内や燃焼室に漏れるのはかなわんです。
 しばらくアイドリングさせて様子を見てみると、外からは漏れていないみたい。
 オイルの窓から覗いても白濁した感じはないので、中にも漏れていない。
 単に干上がっただけだったようで、パッキン類も耐えていたようです。
 ちょっと試乗に一回りして来る。
 やはり1000cc、夏は熱いですね〜。発熱量もFZRの4倍って感じだ。
 多分、仙はヒートして自ら停まったので、多大な問題はないようだ。
 危ない所でした。

FZR:「良かったですね仙様」
仙 :「熱かった〜。コレでなんとかまた走れます」
FZR:「ますたー、わたくしの冷却水は?」
狸穴:「FZRの冷却水は先日補水したばかりだし、冬には
    全量入れ換えて新しくしてあるから大丈夫だ」

 オーナの怠慢でした。
 1000ccともなると発熱量は半端じゃないので、オーバーヒートするとガスケット類やオイルシール類の熱劣化が気になりますが、今はそんなモノ持ち合わせていないのでこのまま走って様子を見て頂きます。
 とにかく今は応急処置という事で、ただの水しか入っていないから、すぐにラジエター液を正規のクーラントに入れ換えて頂く事に致しました。
 エンジンオイルも熱により、かなり消耗・消費している筈だから、即交換する事を処方。
 たぶん、1/3くらいは蒸発している筈。

狸穴:「ダメだよ、ちゃんと点検しないと。オートバイは機
    械だから必ず壊れる」
オーナ:「永〜く乗っているけど、こんな事は初めてだ」
狸穴:「自分のオートバイの状態ぐらい、ちゃんと点検・管
    理してやれよ。オーナーズマニュアルあるんだろ」
オーナ:「助かったよ」
狸穴:「人間が暑くて苦しい時は、オートバイもかなり熱く
    て苦しい筈だから、多少は気にするように。大事に
    至らなくて良かったね」
オーナ:「仙は耐えていたのだな……もっと勉強します」

 機関出力が高くて高発熱な傾向にあるエンジン搭載のオートバイにお乗りの方々は、冷却系や潤滑系の点検回数を普段の倍に増やして下さい〜。
 どんなに高性能なラジエターやオイルクーラーを入れていても、冷媒である水やオイルが足りなくなっては冷却できません〜。
 バッテリーなんかも熱い時期は煮えやすいので点検あれ〜。

オーナ+FZR仙 マミアナ+FZRx

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