Vol.305 路上駐車車両 2002-07-XX

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 都内の道路を走っていると必ずあるのが路上駐車の自動車。繁華な所ではものすごい数です。
 大きな都市では当り前の現象ですが、オートバイですり抜けながら走っていると何とも危なく困るのでした。
 かくいうあっしも、FZRが来る以前まではよく車を使っていて、パーキングメータの付いているスペースでは路駐をしていましたけど……。
 それにしても空いているスペースはなかなか見付からず、時間貸しのパーキングに入ろうにもヘタをすると30分から1時間待たされる始末。
 ある程度の撮影機材やモデルさんやアシスタントさん等と一緒に動けて、その間を打合せに使えたりするには丁度良い時間だったりしたのですが、効率は悪いです。
 揚句、同じ日に3回も駐禁切られて最後にはレッカー移動までされたとなると……さすがに駐車スペースが予め用意されているスタジヲ撮影以外では自動車を使う気にならなくなりました。
 ロケなどでは半分以上路駐が当たり前なのだ。
 アシスタントさんに運転席に座って頂くという手もありますが……そうなると現場は繁雑になります。

FZR:「最近の移動は、わたくしばかりですものね」
狸穴:「そうなのだ。FZRだったら現場に着いたらどこで
    も停められるし」
FZR:「でもわたくしでは機材の搭載に限界ありますものね」
狸穴:「だね。FZRでやれる撮影は極限られる」

 まあ、最近は大掛かりな機材が必要になるロケは、予算の都合もあり、あまりないのでした。
(と言うより、ココのところ多灯ライティングするよりも、自然光と一灯をミックスして上手に使う方が面白く見えたりLIVE感がでるのでした。あっしの流行です。盗らないでね〜)
 それに大抵は依頼側の誰かが、機材も積めるくらい大きなライトバンに乗っていたりしますので、それに乗せて貰ってます。
 スタジヲ撮影の場合はほぼ都内ですし、主要な機材も狸穴町にほとんど置いてあるので、不測の事態が発生しても電話でいくらでも手が打てるので問題無し。(電気飛んだ時には何も出来ませんでしたけど)

 で、路駐。
 オートバイで走っていると危険です。
 駐車車両の隙間からいきなり歩行者が飛び出して来て、先行していたスクーターに跳ねられて天高く舞ったり、ドアがいきなり開いたり、後方確認しないで駐車状態からいきなり発進されたりとか……。
 幸い、なんとなく気がつくので事故当事者には至ってませんが、ビックリします。
 すり抜けしているのがイカンのだろうが、オートバイに乗っている理由の大きな部分だもんね。一日の時間は24時間しかないのだ。
 時間に余裕がある時には擦り抜けも致しません。

 また、夜の街道筋にもたまに大きなトレイラーなど駐車しております。時間調整かな……。
 黒系の塗装をされたトラックだと、夜はなかなか見え難かったりします。
 以前甲州街道(R20)で黒いトラックの後ろに、かなりの速度で追突したZ1000がいました。
 ものすごい音がしたので見に行くと、トラックのデフにZ1000がめり込んでいました。
 下に潜ってZ1000のメインキーをオフ。出火したら堪らんもんね。
 ライダーがいません。オートバイだけで走って来た訳ゃ無いのでライダーを捜すと、トラックのアルミパネルの上から血が……。
 上を見るとライダーのブーツの底が見えました。発見。
 少し離れたラーメン屋から慌てて出て来たトラックの運転手さんと、荷台の屋根に一緒に上がりました。
 外観からの損傷具合は両腕骨折脚もかな……。
 救急車はすでに呼んだけど、下ろすのに梯子車要るねぇ……と言う事で梯子の出前も追加発注。
 ライダーの声を掛けて見ると、意識が戻りつつある様子。
 立とうとするので、

狸穴:「お兄さん、事故ったんだよ。判る」
ライダー:「エ〜事故ですか、どこで?」
狸穴:「あなたが」
ライダー:「平気ですよ」
狸穴:「見た感じじゃ、両腕折れてるよ」
ライダー:「ぁああ、痛い!!」
狸穴:「だろ、動いたら死ぬ。今トラックの荷台の上だから
    ね」
ライダー:「俺のZは、Zだよ!!」う〜。
狸穴:「あんたのZは、3.5mほど下で少し千切れてる」
ライダー:「ああ……ミツコはどこ、呼んでよテツヤ」
狸穴:「俺、テツヤじゃないんだけどなぁ。ミツコさんいな
    いよ」
ライダー:「後に乗ってたんだよ!」

 エ……、そんな人いなかったような気もするが、もっと遠くに跳ばされたか?
 ヘルメットも取るな、動くな、と伝えて近くを捜し回る。
 隣接するマンションのベランダ等にもいないか、上から覗き込んでいる野次馬さんに頼んで確認して貰う。
 いないです。
 路上にもいません。
 程なくすると救急車とパトカーがやって来ました。

狸穴:「今、救急車来たからね。ミツコさんはいなかった。
    梯子車が来たら降りれるから」
ライダー:「ね、父さん……ご飯もう食べた」
狸穴:「……食べたよ。美味しかったね」

 ヤバいっす……、記憶障害だ。ヘルメットの側頭部に当った後がある。
 同じ方の肩も擦っているから頚骨は無事かな……。

 火事でもないのに、救急車と消防車とパトカーを同時に呼んでしまった。早く来い〜。
 梯子が来るまで、意識飛んじゃうとマズイので横に座って仮面ライダーと月光仮面のお話……。
 何故か、月光仮面がロケットパンチを撃っていた。
 ヘルメット内からの出血は無かったようです。出血は右の腕からでした。止血。
 下ではトラックの運転手が、救急隊と応対。
 梯子車が来てから担架と隊員が上に登って、救出→病院の手筈の打合せ。
 お巡りさんは自転車で巡回して来たのを捉まえた。

 店の前での事だったので、Z1000はトラックのデフの下からワイヤーで引きずり出されてそのまま我が店に入院、タンクは破けて消化液を浴びフレームも折れてた。
 半年後、電話が掛って来てZ1000を見に来るとか。
 病院の車イスに乗ってやって来ました。

ライダー:「済みませんでした。お世話になったままで」
狸穴:「大丈夫なの、神経とか」
ライダー:「幸い大丈夫なようです。元に戻るだろうって医者が
    言ってくれました」
狸穴:「良かったねぇ。オートバイどうする」
ライダー:「直します。お願いできますか」
狸穴:「……掛るよお金と時間」
ライダー:「お願いします。時間はまだあるし」

 と言う事で再生開始。全部は店の設備じゃ出来ないので、知り合いの内燃機屋でやりました。
 月に2回くらい見にいらしゃいました。
 一番難物だったのは、割れたクランクケース・ロワを再生するか、交換するか……。
 再生しました。彼の身体同様、ツギハギだらけ。

FZR:「良かったですね、大きな障害残らなくて」
狸穴:「だねぇ〜。ただ、ラッキーだったんだよ」
FZR:「ミツコさんはどうなったのですか」
狸穴:「ミツコさんは結局、彼の妄想で事故の3年前に別れ
    た彼女だったらしい」
FZR:「誰も乗っていなかったのですね」
狸穴:「そうらしい」
FZR:「そのZ1000って、たまにマスターが遊びに行く
    お店の前に停まっているオートバイですか」
狸穴:「んだ。ソコの女将がミツコさんだ」
FZR:「マスターがそういう事故に遭った時は、誰の事を捜
    すんでしょうね〜」
狸穴:「……16世紀トランシルバニアで共に暮らした美し
    いアンドロイドか、紀元前4500年頃に付合った
    エジプトの水売りの娘かも」
FZR:「わたくしではないのですか」
狸穴:「FZRでもイイか」
FZR:「マスター、事故らないで下さいね。わたくしの外装
    パーツは再生難しいですよ」
狸穴:「へい、了解」

 なんにしても、路上駐車は良くないのだ。
 後続車は大迷惑。
 車線もソコだけ一つ減ってしまう。
 昔一度だけ、余りに多い路上駐車に業を煮やして、トライアル車のベータゼロでいつも同じパチンコ屋さんの前を占拠している路駐車両を、三台くらい乗り越えた事がありました。

ライダー マミアナ+FZRx

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