Vol.301 XJR2台 2002-07-06

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 梅雨なので最近は良く雨が降ります。
 去年は梅雨時期の晴れ間に丁度お仕事が重なってくれたり、用事を済ます事が多かったりで、それほど雨の影響は受けなかったのだが、今年はモロに当ってます。
 基本的に濡れるのはあまり好ましくないのですが、雨の中を走るのも馴染んで来るとそれなりに楽しいです。
 元々片方の目しか動いてないので、視覚だけに頼った走り方をしていないため、雨の日は身体が濡れると言う事に慣れてしまえば、結構普段と変わりない感じなのでした。
 街を走っていると、雨でも走っているライダーが他にもたくさんいます。
 大きな排気量のオートバイは重量もあるし出力もあるし、曲る時には少し大変そうです。
 雨の日はパワーが小さくて車重の軽いこちらの方が楽に走れたり。
 晴れの日はとても適わないのですが。わはは。

 しばらく前に知り合いになったXJR1200とXJR400が、この雨の中、「チェーンスプロケットの交換をしたい」というので交換した。
 都内を越えて反対側まで小雨降る中、シールド曇らせてご苦労さまです。
 新しいパーツはご本人達がすでに調達済み。(一部揃っていないだろう、ロックワッシャー等はあっしが持ってました)
 で、通常交換。
 2台もやると疲れます。
 1200の方はホイールも重たいです。(これ、マグに換えたいなぁ……脱着、楽だし)
 チェーンを切ったりつないだりする工具も、き〜氏のガレージににマトモな方はお預かり頂いているので、手元にあるのはたぶん1500回くらい使われ減って半壊したチェーンカッターしかないし……でもまだ使えますけど。
 で、古いチェーンを取出してよく見たら、400ccの方は給油も何もされていない……。
 1200ccの方は一応スプレーグリスは塗られていたけど、ローラーは回ってないよ……。

FZR:「わたくしも去年までこうでした。普通はそうなので
    すね」
狸穴:「んだ。意外とチェーンの状態を知っている人は少な
    いみたいだね」
FZR:「マスターもそうでしたものね」
狸穴:「だねぇ。最近油脂類の使い方や、造り方が気になっ
    てから良く判ったよ」

 オートバイとはまったく畑が違う事でも、まだまだ覚えれば有効な手段がたくさんあるようです。
 そう言うことと、オートバイの造られ方を突き合わせてしばらく考えていると、不思議な新機構や新発明〜なんかがいくらでも出て来るみたいです。
 普段は厄介なだけの雨も、考え方を変えればオートバイにありがたい現象かも知れません。

FZR:「雨だとかなり長い渋滞に填まっていても、水温は下
    がってますわ」
狸穴:「だね〜。ファン回らないし静かだし、雨冷却されて
    オイルのヘタリも無い」
FZR:「でも、制動距離とかは延びてしまいますね」
狸穴:「そればかりは致し方無い」
FZR:「あとは、一番恐ろしい事ですが、錆び易くなります」
狸穴:「錆びる金属で作られていて、おまけに入り組んでい
    る構造だから外から見ても気が付かないけど、開け
    てみると錆びてて動かなくなってた、なんてことあ
    るもんな」
FZR:「こわいです」

 先日ある方のオートバイの後脚回りが、ここのところの梅雨の雨で、取付状態に錆が回ってしまったようで、固着しかけておりました。
 凄い荷重が掛るサスの取付部だから、多少の錆びによる動きの悪さなんて関係無いだろ〜と思っていると、これが違うんですね〜。
 動く所は少しでもストレスが発生して来ると、車体全体の動きに影響してしまいます。
 乗っていて『危険〜』とライダーが感じるほど酷くなってしまうのでした。
 大抵のオートバイは、差の大小こそあれ過剰な程にメンテナンスに気が回ってないと、実はこうなってます。
 気がついていない程度の軽微な悪さはいつでも起きているのでした。
 きっちりしたクリアランスで組まれているから大丈夫! な〜んて思っていても水分は細かな部分まで入り込み、金属を錆びさせます。
 錆びればその表面は太ったり荒れたり……ジャリジャリで動く部分とかネジ山になっている部分等は動きが悪くなり、固着し始めます。
 あたり合った材料が電蝕と言う現象を起しやすい場合もあったり……。
 実はオートバイは、腐蝕との闘いを常時していたのでした。
 水の中や大気中に含まれる酸素で錆は進行します。
 オートバイは必死に抵抗するも、いつかは錆てしまうのでした。
 青空放置されているオートバイなどでは、たまったモノではありません。
 始めのうちのFZRは『……この物体はゴミだな……』ってな状況でした。

FZR:「ますたー、そのお話は聞きたくありませんわ」
狸穴:「そか……凄かったもんねぇ。でも一回だけ#2番エ
    ンジン掛ったね」
FZR:「『今、エンジンが掛らねば棄てられる!!』と思った
    ので、必死でした」
狸穴:「たしかに。その後が良かったかどうかは判らんが、
    とりあえずは助かったか……」
FZR:「はい。わたくし達は倒れて壊れる事よりも、放置さ
    れているのが一番辛いです」
狸穴:「自分じゃ動けないもんな」

 で、サスの動きが渋くなってしまったオートバイのアームを外してみると、ショックの上端部の取付が渋くなっている……手で揺すってみてもショックユニットはフレームに咬んだままで動きません。
 取出したショック自体には外観上問題無し。
 ショックも取出してしまったので、ついでにFZRが持ち歩いているABSOフレンドをロッドとシールの所に塗布。
 スイングアーム・ピボットは内装されているベアリング共々、全然問題無し。
 サスの上下の取付部分に給脂して再度組み直し。
 コレと言ってショックをバラしたり、ピボットのベアリングを交換したりの修理はしておりません。
 タイヤを付けてリアを掴んで車体を上下させてみると、復活〜。
 前より良くなった?
 当然ですが再組み立ての際には、ピボット、サス上下端、アクスルシャフト共に全部正確なトルク管理をします。
 絞める際にはボルトのネジ山もわずかに潤滑すると、規定のトルクが掛り易くなります。錆ネジじゃネジ山傷むだけで、抵抗が増えて実トルクは甘くなるのだ。
 直りました。
 新たに使った部品はゼロ〜経済的です。
 分解清掃・給脂組立。これがメンテナンスの基本でした。
 このショックも、上下端部を固着されたまま更に使い続けれられていたら……要交換、になります。
 OHLINSとかだったから高いです。
 さりとてこのサスに一度でも慣れてしまったライダーは、デフォルトに戻れません……。
 メンテナンスを怠らないと掛る費用も低く済み、他にお金が使えるようになるのでした。
 毎日たくさん走る方、高価で重量もある大型なオートバイの方、高度な改造をされ力のあるオートバイにお乗りの方においては、特にその傾向は上がります。
 バラして清掃して給脂して組み直すだけで、性能を維持できて安全に走れて長持します。
 動きが良くなって判ったけど、ショックの中のオイルがそろそろヘタリ始めているのは内緒にしておこう〜(まだちょっとは保つけど、本人も気が付いているかも知れないし)。

FZR:「ますたー、ここで書いたら判っちゃいますわ」
狸穴:「誰だとは書いてないし、1週間も経てば判らないよ」
FZR:「すぐ忘れてしまうのはマスターだけですわ」
狸穴:「そか……でも書いてしまいました」
FZR:「あらら……いずれにしても調子良くなったから良い
    のですよね」
狸穴:「んだ」

 梅雨が明けたら皆様もメンテナンスですね。ガンバレ〜。

FZR:「マスターは頑張ないのですか」
狸穴:「はいはい。直ちになんとかします。どこか悪い所は
    ありますかFZR様」
FZR:「R・タイヤとクラッチが……」
狸穴:「……そうだった。目茶苦茶になっている口座が直っ
    てからね」

 口座がバクしているのだ。

マミアナ+FZRx

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