Vol.298 フォークオイル実験・その2番 2002-06-23

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 現在実験中のフォークオイルに続き、第2番目のフォークオイルを実験です。
 デフォルト→ATF各社→パワーショベル用油圧系作動油オリジナルブレンド→デフォルト+……(オリフィス穴変更等その他色々試行錯誤)→ABSO(オリフィス穴変更等その他色々試行錯誤)→電気を流す事により変性するオイル(実装実験は危険なのでしていません)→ABSO R(ここでオリフィス穴はデフォルトに戻した。油面を細かく変更して調整)→実験1+ABSOフレンド塗布(油面とバネ数種の変更)と続いた実験の次の段界です。
 円陣家至高のDrK氏と相談して、新たに造られたフォークオイルをしばらく前に受取っていたので、いよいよ投入→実験開始です。
 実験1のフォークオイルのデータは、この実験2により比較解析され、皆様のABSO−R、RRに反映されるのでした。
 と言っても、実験しているのはFZRだけじゃなくて、他にもたくさんのオートバイや自動車がサーキットやMX場や各都市の一般道や峠道、林道等、様々なシーンで密かに実験されているのでした。
 決してFZRだけでデータを採っている訳じゃないんですよ〜。
 もっと大きいオートバイで激しく実験されている方々もいるのでした。

 で、交換。
 約12000キロ走って出て来たオイルは、汚れも少なく能力的にもまったく問題無い状態で排出されて来ました。
 匂いも全く問題ありません。
 酸化していないのでした。
 メタルも金属同士が直接降れ合うことがないフローティングした状態が維持されているようで、金属カスが極端に少ないです。(だから元の匂いのまま?)
 雨の日を走った直後で梅雨真っ盛りですが、水分混入の形跡も無く、この半年間気温による反応の変化をすることも無く、安定しておりました。
 走っていても、相変わらずフロントの接地感は盤石で、どのような事態においてもタイヤを常に路面に圧し付け、跳ねさせる事もありませんでした。
 タイヤの方も、このように安定して接地しているので、妙な減り方や溶け方をする事もなくまた減る量も少ないです。
 こりゃ……耐久レース等でタイヤ交換の回数が減ったり、タイムに現れたりするかも〜。
 最少ストロークで素速くショックを吸収して、常に安定して次に備えていてくれるので、長距離なツーリングや、あっしのように毎日走る人には、経済的にも耐疲労的にも助かります。

FZR:「オートバイ的にも、常に発生する路面の凸凹のショ
    ックの角が丸いので、フレームへのダメージが少な
    いので、ホイールやステム回りのベアリング等も楽
    ですわ」
狸穴:「そか、良かったねぇ」
FZR:「はい」
狸穴:「今度の実験2オイルは、さらに潤滑性能が上がって、
    圧側の動きは更に速くなって、フォークのストロー
    クスピードによる粘度の変化幅が大きい、ワイド設
    定な仕様らしい」
FZR:「どうなるのでしょうか」
狸穴:「簡単に言ってしまうと、路面からのホイールの振動
    を車体に伝えないサスらしよ」
FZR:「走っていても、ライトが跳ねる量が少なくなるので
    しょうか」
狸穴:「そうみたい」
FZR:「わたくしの乗り心地良くなったしまいますね」
狸穴:「だねぇ」
FZR:「ではツーリングにも行けますね」
狸穴:「んだ。一般道で遠くに行っても疲れないかも」

 オイルを入れ換えて、フォークをストロークさせてみます。
 まだバネもキャップもしません。
 ゆっくり動かしてみると、圧側の動きが少し軽いです。
 対して延び側の動きは少し重くなった?
 重量車の高速走行には良いかも。
 ボトムケースの下にウエスを厚く敷いて、地面に突くように速く動かしてみると、圧側でもダンパーが効き始めました。
 ストロークスピードでオイルの粘性が変化してる?
 速く動かすとオイルが抵抗して粘ってます。
 ゆっくりだとサラッとした感じ。
 う〜ん、判らん。

狸穴:「走ってみないと判らんよ」
FZR:「そうですか、早く前脚を付けてください。〜コレで
    はどこにも行けません」

 フォークにバネ等をセットして車体に組み戻す。
 ホイールのベアリングも交換してから約10000キロ。
 指をつっこんで回してみます。
 全然ガタついていませんし、引っ掛りもありません。新品状態のまま。
 グリシン効いてます。
 アクスルシャフトを通して、ホイールも組み付けて、フェンダーも乗せて終了。
 ホイールを軽くてで回してみると、ひそかにディスクにパッドが擦れている所があるけど、気にならない程度。
 いつかコレも消します。こう言う時シングルキャリパーだと楽です。
 パッドの残量も摩耗状態も均一を確認。
 ディスクの偏摩耗・曲りも無し。
 ディスクのフローティングピンのクリップの状態や動きにも問題無し。(ウエイブ・ワッシャーはそろそろ交換かな……)
 と言う事で、何の問題も発生しておりません。
 フロントリアともに掛かっていたスタンドを外して、FZRは着地。
 1Gが掛かるとフロントフォークが約50ミリ沈みます。リアはテールランプの所で約30ミリ。
 1Gでは普通の人よりも、ちょっと多めに沈ませているのでした。
 この方が、リバウンドの動きの量に余裕があって、不測の自体やスリップに対応し易いので、思い切ってアクションを起す際には躊躇しなくて済むのだ。
 タイヤも、そう言う動きの際に最後まで踏ん張り易くなります。
 まあ、普段はこの1Gで沈む部分で、しっとりした乗り心地を達成しているのですけど。
 止っている状態で、あっしが乗って荷重を抜いたり入れたりしてみます。

狸穴:「ちょっとフロントが沈み過ぎるね……」
FZR:「バネのイニシャルは変えておりませんけど」
狸穴:「油面は先程と同じだが……」
FZR:「フォークの内圧も、どこからも抜けてません」
狸穴:「降りてフレーキを掛けて押込んでも、戻って来る時
   
におつりが一回増えてる……コレはイヤだ」
FZR:「そうですね……わたくしもワルツを打てません」
狸穴:「実験2のオイルのせいだな……」
FZR:「どうします?」
狸穴:「とりあえず、油面を上げる」

 FZRの前後の重心点に重なる位置を中心に、前後で同じ弧を描くように動いていたサスが、弧の中心が前後で違う位置になってしまったのでした。
 走る前に油面を上げて再調整。後程油面をもう一度戻して走ってみますが、とりあえずは、先程と同じ状態の初期の動きと同じ量にします。
 このオイルだと、少し油面上げないといけないのかな……。
 いずれリアショック筒体内部の仕様変更もしますが、今日はフロントの変化が解らなくなるので、たとえ合っていなかろうが、どうしてもリアは設定を変えたくないのだ。
 いつもはためしながら2mmステップで油面を上げるのですが、今回はカンで一気に20mm油面を上げた。
 解決しました。
 しばらくオイルを手で握ったりして触っていて、しばらくするとなんとなくカンで判るのでした。
 オートバイ屋のカンです。
 油面に対しての反応は実験1のオイルより、リニアに反応します。
 フロントを押込んでもおつりはありません。
 固くはないです。
 しっとり動きます。
 走らないで判ったのはココまで。実験1とコレで同じ状況です。

 走ってみます。
 ちょうど土曜日の夜なので、第三京浜の保土ヶ谷PAにはんちょさんや、れおんさん、ぎゅうさんがいるかも知れません。(仇がいる可能性もあるのですが……小さなFZRだと相手しなくてイイし)
 天気が少し不安だけど、テストついでに走ってみます。
 第三京浜と言う道路は、そこまで行く間のコース(葛西橋通りやR246、環八)も含めてテスト用のコースとして身体が覚えているのでした。
 すり抜けもしますし、深くバンクさせた中速コーナーも左右でいくらでもありますし、他の交通の流れの中でどれだけ動けるか判ります。
 サスがブレーキやエンジンとシンクロしていないと、とても疲れます。
 基本的には、今までの実験1と大きな動き方の差はありません。
 でも、反応速度がかなり上がっているのか、感じなくても良い部類の路面の凹凸は全部吸収して、手首に来る走行振動は半減してます。
 車体の安定は直進時は今までと変化無し。
 コーナリング時に関してはちょっと違います。
 小さいRのコーナでは速度が落ちているので、フォークのストロークスピードも量によらず下がります。
 大きなRのコーナでは速度も上がるので、フォークのストロークスピードも上がりますし、入力される力も大きくなります。
 速度を上げてバンク角を深く取れば、コーナリングによるGが強く掛ります。
 タイヤに伸し掛けるトラクションも増えます。
 タイヤとフレームの間にある、ショックの状態が判り易くなります。
 スロットルもパーシャルで入ってみたり、加速で入ってみたり、たまにわざとブレーキを掛けてみたり。
 乗車姿勢も位置も曲っている途中で(普段はやりませんけど)、リーンインからアウトへ移行してみたり、前に乗ったり後に乗ったり……。
 バンク中にリアだけちょっとロックさせてみたり。
 外脚荷重量を抜いたり逆足加重したり(コレも普段はしません)、シートに座ったまま脚回りに全部任せたり。
 ちょっとだけですが色々判って来ました。
 2番は沈みは早いが、延びはちょっとだけダンパーが強まってます。
 ストローク速度に対しての反応幅は、1番より正確でワイドな反応。
 リアサスの設定は変更していませんが、フロントフォークは反応幅が広いの、でリアとシンクロしている範囲を外していません。
 いつもの一番Gが掛けられる三京入口のループは、残念ながら前に自動車が入ってしまったので何もしませんでした。
 保土ヶ谷まであと2kmという所で、雨が降って来た。
 速度を道路標示の80km/hまでストンと落とします。
 リアタイヤの溝も少なくなって来ているので、雨では速度を上げないのでした。(溝があっても速度は落とすけど)
 今回併走しているき〜氏のSDR200は、2次減速比を高く振り過ぎているため、大変だとか。
 たしかABSO−RRが入っている筈。
 横目で走っている所をジッと見ていると、FZRとは少し違った動きをしていますが、圧側の動きを良くコントロールして、軽い車体を跳ねさせないように動いてます。
 軽い車体でも効いているようです。(油面を細かく合わせて来てるな……)

 ちょっと走った感じでは、こんな感じ。
 実験2は距離があっても、楽が出来る感じで、走る場所や状況に対しても、得手不得手が無いようです。
 ただ、製造にはまだコスト掛り過ぎるらしいので、そのあたりを見直して頂いてABSO−RやRR等に反映して頂けるとイイですね〜。
 いずれにしても油面でもっと合せないと……。
 減らしたり足したり、色々やってみます。
 合せが上手く行っているSDRのABSO−RRに、圧側でちょっと負けていたかも……。

FZR:「雨で滑り易い時に走る場合は、実験1より良いです
    ね」
狸穴:「路面の状況が掴み易くなってるね」
FZR:「マスターが、スロットル開け過ぎても、タイヤは滑
    りませんでしたわ」
狸穴:「減速時はバネのイニシャルを、あと2mm足した方
    が落ち着きそうだね」
FZR:「そうですね、ちょっと沈み込む速度が速いかも知れ
    ません」
狸穴:「まあ、タイヤの空気圧との兼ね合いもあるから、色
    々探って行くさ」
FZR:「はい」

 と言う事で、雨も止みそうもないので帰って来ました。
 で、神奈川県と東京都の境の多摩川の橋を越えると、都内側はまったく雨の降った形跡ナシ……。
 雨天走行のテストも少ししてしまいました〜。
 梅雨だし、これからイヤでも雨の中走るのか……イヤだなぁ。

FZR:「わたくしも出来れば、晴れの日に走りたいですわ」
狸穴:「だねぇ」
FZR:「ところでマスター、使い過ぎで齧りの起きててしま
    った、マスターのお仕事用ジッツヲ三脚のヘッド
   (雲台)の修整加工は済んだのですか」
狸穴:「済んだよ。スライド面をキレイにならして、古いグ
    リスを拭き取って、新たにグリシン付けて終了〜固
    定もバッチリ。新品→馴らしの時より良い動きにな
    った。凄くイイぞ。大判で使っているアルカスゥイ
    スのデカボールよりイイかも」
FZR:「……まぁ」

マミアナ+FZRx

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