Vol.292 女子高生 2002-05-24


 ちょっと前にある曲の歌詞の事で検索をたどり、スペインのエリアまで足を延ばしていると、リンクの先に、今はもう閉じてしまったがある日本語のページが引っ掛った。
 都内の高校に通う女子校生のサイトだったのでした。
 内容は、ただの日記だけ。
 高校生の日常を約半年に渡り記述してあった。
 でも、2月27日で止っている。
 このページもどうやら皆様にはFZRが綴る日記という扱いを受けているし、なんで止ったのか気になったので、検索の途中でちょっと寄り道。
 そのページを、頭からざっと見てみる事にした。

 高校一年生、友達に聞きながらページを作ったそのページは、今は閉鎖して現在はこの新ページ、検索よけをしていた。以前ホームステイで日本に来た、スペイン人のお姉さんの会社のサーバに間借りしていて、住んでいる所は豊島区界隈(近所だね中尉)、中学まで神奈川県の港北にいたようだ。母親と妹が家族、下校途中の写真(全身・バストアップ)。
 カウンターは1500程度。
 で、女子校生の綴る毎日の日記。
 友達も似た様なページを作っていて、その真似なんだそうだ。
 ある日友達からSEの人を紹介されてつきあいはじめた。
 SEは26才。いろいろあって気分は鬱。
 更に年末には、他にも彼女が何人かいる事が判る。
 年明けてから数回事件をするも、度胸が無くて途中で挫折……救急車。
 ついでに現在拒食症。
 Aは今、心も弱ってます……。
 学校もたまにしか行ってない。
 お友達とも疎遠。
 高校一年生には……よくある事ですが。
 で、2/27で日記は途絶えている……。

狸穴:「……ヤバいんでないか」
FZR:「高一としては幼いかも、可哀想ですね。まだ16.
    7才ですから」
狸穴:「そう言えばこきちさん。こういうの得意そうだから
    振ってみるか……」
FZR:「年齢低過ぎてご迷惑なのでは、マスターもまったく
    知らない方ですわ。わたくしがメールしてみます」
狸穴:「そうか……ま、何かの縁だ。頑張ってね」
FZR:「はい」

 と、言うことで『もう冥土に逝ったの?』と、3月末ぐらいにFZRが管理するAOLのIDでメールをだしてみた。
 4日ほどすると返信。
 『生きてます』と言う表題。FZRナ、アナタハ誰? のメールにFZRもビックリ&安心。
 その後、FZRと彼女のメールは続きました。
 まあ、FZRと言っても、あっしが書いてることはすぐに自己紹介でバレちゃってますけど、先方も承知でオートバイのFZRとメールです。
 オートバイのFZRと話をするあっしが言うのもなんですが、FZRとメールのやり取りをする女子校生ってのも……ちょっと、変ですねぇ。
(この娘も日本人なのだ。日本人は太古の昔から空や海と話たりしているのだ。そう言うインターフェイスがデフォルトであるらしい)
 そのうち、FZRの事を先輩と呼ぶようになりました。
 FZRからのメールを楽しみにしているらしい。

狸穴:「名前まで頂いちゃって……FZR。裏切れないねぇ
    〜。頑張れよ」
FZR:「はい。Aちゃんは2才年上なのですが、わたくしが
    先輩になってしまいました」
狸穴:「どんな事を話ているん?」
FZR:「恋愛についてとか、学校のこととか、服の事とか、
    死についてとか。わたくしの方からは道路交通法の
    こと、仕様変更のこと、悲惨だった時のこととかで
    す。あとは内緒ですわ」
狸穴:「そうか、俺以外に話相手が出来て良かったねぇ」
FZR:「嬉しいです」

 と言う事で、FZRにもお友達が出来たようです。
 そうこうしているうちに、Aちゃんは学校も再開し、某所のハンバーガー屋でアルバイトを始めた。
 遅れていた学校の授業も、FZRの入れ知恵で先生に相談を持ちかけ、何教科かの補習を開始。
 元々、集中力のある方なので、半分くらいまでもう挽回済らしい。
 FZRとはメールは出来るけど、電話が出来ないのがちょっと残念らしいが、コレばかりは致し方無い。

FZR:「マスター、わたくしが電話で話せるようになるのは
    いつ頃ですか」
狸穴:「難しいねぇ。谷博士に訊いたけど、電話応対をする
    にはまだ少し掛りそうだよ」
FZR:「残念です」
狸穴:「メールだけってのもイイんじゃないか」
FZR:「早く会話ユニット出来ないかしら……」

 まあ、なんでも便利になるより、少しは不便な方が良いこともあるのだ。
 FZRに会話ユニットなんて搭載したら、走行中に大変な事になる。
 AちゃんはついにFZRのこのページも見つけたそうで、バレてしまいました。
(早くからバレてたみたいだけど、オートバイがページを持っているなんて、誰も考えないからね)

 メールは続いているらしいです。
 オートバイ雑誌を初めて買って、細かい所を細部まで読み、免許も夏休みに取りに行くらしい。

 またライダーが一人、誕生を待ってます。
 オートバイに乗る事が、良い事なのか悪い事なのかは判りませんが……一つ自由を手に入れる事が出来るのはたしかです。
 その自由をどう使うか、本人次第。
 オートバイの世界はなんでも自己責任で、ちょっとだけ大人の世界なのでした。
 Aちゃんが乗りたいのは、中古の青いVT250スパーダ。
 自分で雑誌を見て、アルバイトと免許と車両代と保険等々……計算したようです。
 あっしより若いお母さんも実は昔、ライダーだったようです。
 そのお母さんは当初大反対だったようだが、Aちゃんがマトモに乗れるようになるまでは付合うようなので、車を売ってフォルツァでライダー復帰されるとか。

 まあ、生きてりゃ楽しいこともあらぁね。
 寿命ってのが決まっている人間の人生は、そう棄てたモンじゃねぇンだ。
 これから楽しいこと満載だよ。

FZRx+マミアナ

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