Vol.272 実験フォークオイルの2 2002-03-11


 FZRは普通に走ってます。
 《秋水號》の前側スプロケットが問題となっており、スプラインを斬るブローチ盤を持っている工場等を近県で捜すが、なかなか無いのだ。
 このスプロケット、他にもスプラインの深さがホンダは少し深かったり、微妙に当り面がヤマハとは違っていたり、秋水独特のオフセットだったり細々問題を抱えていて……。
 コレさえなんとかなれば、後はセットアップで問題無くこなせる行程なのだが……。
 FZRは、埼玉行ったり千葉に行ったり都内を走ったり。(その間に真面目に本業の方の打合せ&ロケハンもこなしていますけど)
 でも車体が安定しているので、その分の余裕が視界を広くしてくれるので、安全です。
 掲示板の方でもある方に聞かれたのですが、このオイルまだ実験中な状態です。
 造っている会社でそのうち、商品版として正式に日の目を見る時も近いと思います。
 FZRに今入れているオイルは、まだ『商品』ではないのです。
 コレがもう少し完成して正式に商品化されると、ABSOと言う名称で売られているモノが、この先進化するとこう言う形になるよ〜、という前段階のモノなのでした。
 現在買えるラインナップの中では、一番この実験中のオイルに近い所にいるのが、ABSO−Rだそうです。(FZR600xが使っていますが、凄いのだ)
 現在、FZRが実験中のフォークオイル(いずれ別で、カートリッジ式にも対応したモノも予定らしい)が販売される時は、その効き方を個々に合わせてオーダーと言う形を採るそうです。
 オーダーする方も、どのような状態を中心に合わせるか、自身のオートバイの脚回りについて正確な認識が無いと発注が難しそうですが、その分そう言う事を考えたり、果ては自分のライディングに間違いが無いかとか考える行程が出来て楽しいかも。(基本的に認識の基軸は各車種のデフォルト状態ですけど)
 車体の挙動が安定すると言う状態はとてもありがたく、なんとか誰でも買えるようになる日が来ないかなぁと思います。
 造っているDr.Kに訊いてみたら、

K:「社名を出しても良いですよ〜」

 と言うことで、『円陣家至高』と言う会社なのでした。知っている人がいるでしょう〜。
 変った社名ですよねぇ。
 Dr.Kも、少し変った方です。研究者肌な方ですが気さくです。
 初めてお会いした時に、「社名が変だ」と言ってしまいました。
 更に、つい先日まで円陣『屋』と言っていたのでした、実は円陣『家』。
 えらく失礼なことをしてしまったかも……。
 Webなのに、あっしだけが楽しんでいるのも申し訳ないので、現在ネット上で売られている場所を紹介しますと、(残念ながらあまり流通に乗っておらず、どこでも簡単に手に入らないので、ここで買える所をご紹介します。追記:現在は当サイトで頒布しています)

FZR:「マスター、ここでそれを売らないのですか」
狸穴:「FZRがお客さんを接待して、会計から経理、仕入
    れ、広報、電話係、梱包・発送その他諸々を全部や
    ってくれるんだったら、販売する許可はもらってい
    るのでやってもイイけど……」
FZR:「……オートバイのわたくしでは出来ませんわ」
狸穴:「だよねぇ……オートバイからモノを買う方なんてあ
    まりいないもんね。今はこのページにもこう言う決
    済機能はないので、中尉と相談して出来るようにな
    ったらやってみよう」
FZR:「人間とまでは行かなくても、せめてマスターと同じ
    ヒューマノイドくらいにはなりたいですわ」
狸穴:「FZRが頑張っていれば、遠い将来なれるかもね〜」
FZR:「……」

 さて、走行距離が延びるに従って色々トライし始めております。
 首都高速の路面にたくさんある継ぎ目を越える際に、トラクションが抜ける一瞬があるのですが、そのあたりもソツなくこなしてくれます。タイヤとの相性も今のセッティングに合っているようです。
 ABSO同様にフォークは突っ張る事も無く、ヘタル事も無く、常にタイヤを地面に圧し付けていてくれます。
 キツく減速する際も、安定してます。
 タイヤがあまり逃げません。
 コレってもしかしたら……モトクロスなオートバイや最近流行のモタード? って言うのかな、では凄い有利かも。
 友達のVORに乗っている奴に知らせてやろ〜。
 良いモノは良いのだ。

 ゆっくり走っても、また良いです。
 裏道、や人家の密集した人通りの多い渋谷の街中を歩くような速度で走っても、フラつかなくなりました。
 完全停止する際に起るフォークの延び沈みの量も小さくなり、1回で終息です。
 都内のバスの後ろに貼り付いて、40km/hくらいで走っている時も、路面の凹凸を細かく動いて振れを終息してくれるので楽です。
 始めの頃のデフォルトだったFZRでは、バスにくっついてこの速度でずっと走るのが苦痛に感じ、すぐに追い越していたのでした。

 でも困った事も一つある。

FZR:「マスター、スピード出過ぎですね最近」
狸穴:「そうなんだよ。FZRが安定しているもんだから回
    りの状況がよく判るし、普段60km/hで走って
    いる所を80km/hで走っていたり」
FZR:「そのスピードで何かに当ったら大変ですわ」
狸穴:「だな。今度は俺の方の感覚を整理し直すよ。つい出
    し過ぎてしまう」
FZR:「それって、マスターがたまに中尉殿に言っているこ
    とと通じてますわ」
狸穴:「全くで……反省致します」

 こうしてオートバイから教育されているのでした。
 車体が安定し過ぎると、スピードに反映してしまうのでした。
 質量が変わっていないのにスピーが上がれば、何かに当った時は破壊するエネルギーが高くなっているから、FZRもあっしも当った相手も全部、一貫の終わりなのだ。
 サーキットじゃないんだし、気を付けねば。(サーキットだったら……かなりタイムに影響出るな)
 その分、楽と安全を手に入れたと言うことにしよう〜。
 余裕が大きいと言うことは、ステキなお姉さんの歩行者もいち早く確認出来、安全でありがたい事なのでした。
 でも、ここであっしがどんだけ言っても、実際に自分のオートバイで使ってみないと判らんよね……。
 タイヤもブレーキ・パッドもエンジンオイルもショックも全〜部、自分でためしてみないと判らないのだ。
 ためした人だけが、色々判るのかな。相互に関連するパーツだったりするから、その動きを走り方や場所に細かくセッティングしたりして。
 自分で出来ない人は、普段からオートバイ屋さんと懇意にしていれば、色々ためす際にセッティングを手伝ってくれる所もあるかも……。
 合わなかった時はデフォルトに戻すだけ。いつでもデフォルトが基準です。

FZR:「ますたーはわたくしをデフォルトに戻せますか」
狸穴:「ん……戻れないな」
FZR:「わたくしもフレームやステムに優しいこの状態、気
    に入っておりますわ」
狸穴:「そか、みんなそうなると良いねぇ」
FZR:「はい」

 今回の実験は、大成功〜。
 この状態も、縁なのだ。

Dr.K マミアナ+FZRx

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