Vol.266 タイヤ 2002-02-18


 最近発売されている舗装路用のタイヤには、大きく分けて2種類ある。
 バイアスタイヤとラジアルタイヤだ。
 FZRの場合、どうしてもラジアルタイヤが履きたかったので、前後共脚回りを総入れ換えして履いている。
 価格以外はいろんな面で助かるのだ。
 そんなラジアルタイヤも使えば減るので、そろそろリアタイヤは交換時期を迎え始めている。

FZR:「減っちゃいましたね、リアタイヤ」
狸穴:「都内との往復だけでも、たくさん走るからねぇ……」
FZR:「記録によると、16000km走ってます。現状で
    あと4分山だから20000キロくらいは保つのか
    しら……」
狸穴:「元々、TZR後方排気の中古ホイールに着いて来た
    中古タイヤだから、それ以前にもすでに走っていた
    訳だし……FZR程度の重量と出力ならばおとなし
    く走っているので、新品から法規ギリギリの残溝ま
    で使っても25000kmくらい保つかも」
FZR:「マスター、こんなに保つタイヤ履いた事ないでしょ」
狸穴:「無いねぇ……前に乗っていたAX−1でも2000
    0kmは保たなかった」
FZR:「コレには秘密があるんですよ」
狸穴:「……秘密? FZRのことで俺が知らん事もあるの
    か」
FZR:「秘密と言うよりも……マスターが気がついていない
    事ですわ」
狸穴:「何」
FZR:「わたくしのリアショックがタイヤを路面にハネずに
    くっつけているから、無駄に力が逃げないのでした。
    それにアームもとても軽いです」
狸穴:「その分スロットルを大きく開けなくても良いのか…
    …」
FZR:「はい」

 アームの軽さや、普段の走行速度が低いことも影響していたようです。
 もっとも、今までいろいろなオートバイに乗ったけど、タイヤはいつも5部山まで減って来たら交換していた。
 今回はなぜだかまだ替えていないだけ。
 次回のタイヤはすでに何を入れるかは決まっていて、ダンロップのGPR80のリア用。
 一段落付いたらサイズは幅を一つ細くして換える予定。(それでも140/60−18)
 FZR程度の出力では、トラクションさえ抜かなければ早々パワーで滑り出すような事は無いサイズなのでした。
 GPR80よりも凄い最近の新しいハイグリップなタイヤは、高い性能を持っているらしく、曲る事を優先した構造で少し尖がった形らしい。
 FZRには必要ないけど、もっと大きなFZR1000とかR−1等だと必要になるらしい。
 そういえば以前乗せて頂いたR−1さんにはそういうタイヤが入っていたっけ。
 首都高速でちょっと力んで走っても、何も起らなかった。曲っていても真っ直ぐでもあまり変わらない感じ……と言うよりも曲っている方が接地面積が増えて、安定しているんじゃないかと思ったよ。
 ためしにスロットルをポンと戻しても、一気に滑るような事も無く多少リアが外に出て、それもすぐ速度が落ちると同時に収束……。
 バンク中に内足の踵で車体をアウト側に少し押してみても、あまり影響なかったみたい。
 もっとも借り物だったし、なれていないのですが、お勉強のため。
 R−1は車体自体もFZRと比べるまでもなく遥かに高性能でした。その程度ではビクともしない。
 そんな車体に履かれている最新のタイヤを能力いっぱい近くで走らせるには、サーキットとかでそれなりの技量を持っていないと出来ませんって、感じでした。
 FZRにはそんな能力は期待しないのだ。

FZR:「わたくしは少し楽ができて、楽しければイイんです
    よね」
狸穴:「んだ。FZRの一番よい設定スピードは80km/
    h〜120km/h」
FZR:「でも、バイアスのタイヤはイヤなのですか」
狸穴:「へい。一度ラジアルの感覚が身に憑いてしまうと、
    バイアス・タイヤの使い方が難しく感じてしまうの
    だ。切れが良く、敏感で軽快な感じがして良い部分
    ももちろんあるんだけどね」
FZR:「ふ〜ん」

 本当のところ、オートバイのタイヤとして何が一番求められているのかは判りません。
 タイヤもいろんな会社がしのぎを削ってコストも考え、産廃時の事まで考えて造っているのだろうし……ある意味車体本体よりも考えれられているような気がします。
 せっかくそうやってメーカーに造って頂いたタイヤ、少しでも有意義に使いたいのでFZRの脚回りは進化をするのでした……。

狸穴:「……へ? 本末転倒していないかって」
FZR:「はい」
狸穴:「その辺は趣味でもあるし、そう言う実験をしている
    うちにコリャ大失敗だっ!! てこともあるから、そ
    れがみんなのためになるのだ」
FZR:「《弐號》さんや秋水様のためばっかりで、最近わた
    くしはあまり良い思いをしておりませんが」
狸穴:「あ……フォークオイルの油面を上げた実験ね。失敗
    だったからすぐに戻すよ」
FZR:「お願い致します。前タイヤに助けれられていました
    よ」

 FZRのショックは、かなり柔らかくストロークをいっぱい使える方がフレーム的に扱い易く曲り易くもなる。その逆の実験をしてみたのでした。
 もう少しフォークの全長が詰められて、容積が大きく太くなると別の動き方も出来そうなのだが……。
 結局はこのあたり、乗り手の体重や走行状況でどう言う状態に合わせるか、同じ車体でも全く違うセッティングになるんだけど、悪いセッティングの限界と言うモノも知っておいた方が良いのでした。
 何をやっていたかと言うと……急減速状態からか捻り込みながら加速して回避と言う状況での一番深くストロークした状態から、フォークが戻る瞬間の感じをテストしていたのでした。最近、飛び出し多いしね……。
 油面の設定が合わなくなった状態でのテスト中、タイヤが良く出来ていたので跳ばずに済みましたが、今のFZRのフレームに合った前後タイヤの空気圧の設定もちょっと判った。
 タイヤ(前だけはすでにGPR80)とフォークとフレームの関係もちょっと判った。
 フォークの中のリバウンド側スプリングが合っていない事も判った。
 ちょっとだけあっしの体重が重くなっているのも判ってしまった……。
 ついでに、フォークオイルも新しい規格の実験用のオイルに換える事になった。

FZR:「また実験ですか」
狸穴:「今度は今よりももう少し多く、タイヤが回転すると
    発生するタイヤ自体のくわえ込みの力が反映される
    フォークオイルなのだ」
FZR:「ジャイロ効果とは違うのですね」
狸穴:「違う」

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