Vol.262 奔走 2002-02-04


狸穴:「今日は結構走るよ」
FZR:「急なツーリングかしら。どこへ行かれるのですか?
   わたくしはいつでも用意出来てますわ」
狸穴:「千葉県を3ヶ所と都内5ヶ所。230km位かな」
FZR:「お仕事ですか」
狸穴:「んだ。《秋水號》と《弐號》のパーツが来たので、
    千葉県3ヶ所を廻り、その後都内へ表の仕事の納品
    とその色校正、その間にkogさんの用事をすます
    のだ」
FZR:「また荷物をたくさん積んで走るのですか……」
狸穴:「そうなるねぇ」
FZR:「どのくらいの量でしょうか」
狸穴:「全部で20kgくらい」
FZR:「ふ〜。わたくしのタンクカバーの上面、凹ませない
    ように気を付けて下さいね」
狸穴:「了解。大荷物は最初の3ヶ所で終わるからあとは楽
    勝だ」

 ここのところ、FZRは運送屋さんのように荷物搬送ばかりしているのでした。
 FZRのタンクカバーの上にいつも雨合羽と、ブレーキレバーとリアウインカーをヘルメットの袋に入れて平たくして積んでいるので、その上に荷物が積めたりするのでした。
 その他、リアシートもほぼフラットなのでそこにも積めます。
 更に800〜1000mm位の長いものは、リアステップホルダーとアンダーカウルのステーを活用して左右に積めます。(今回はトレシングペーパーの10mロールを2本と散光ディフューザー2本)
 更に機材を運んだり、天気が悪ければ自動車で運びますが、このくらいまでならFZRでもなんとか。
 全部積むとFZRは弁慶のような状態です。
 今のFZRのショックの設定は1名乗車に合わせてあり、前後共タイヤがなるべく路面に長く接地するように柔らか目の設定なので、更に着膨れしたあっしが乗ると少し車高が下がります。
 過去に何度か35kg位の機材を積んで走った時には、高速道路を多く使う事もありショックの設定を変えました。(2名乗車程ではないけど)

FZR:「マスター、重量増の分はブレーキが少し遅れますか
    ら気を付けて下さいね」
狸穴:「応〜」

 こんなに荷物を積んではスピード出すと危ないので、すり抜けも無し、他の交通の流れに乗って走るだけです。
 ショックも沈み、重心もかなり上にズレてマスも集中していないので、普段と違った動き方をしております。
 この程度では極端に不安定になるような設定ではないので問題は無いのですが、元が軽量なFZRには充分乗り方が変わる量と重さです。
 コレでも、以前ゼファーのヘッドとシリンダーをリアだけに積んで運んだ時に比べれば良い方なのだ。

FZR:「本来はわたくしにこんなに荷物を積んではいけない
    のですよ」
狸穴:「しばらく我慢してくれ」
FZR:「はい」

 という事で16号線を走っていると、白バイのお巡りさん発見。
 車を2〜3台挟んで、ずっと付いて走る。
 信号の間合いに合わせて白バイが走ってくれているようで、無駄に発進・停止する事も無く、丁度良いペースでやんす。
 《弐號》のいる所に着いて、クラッチ回りの部品を合せてみる。

狸穴:「ちょっとシャフトの形状と違うけどなんとかなりそ
    うだねぇ」
弐號:「そのクラッチは、自分のデフォルトのモノより少し
    径が小さいようですが」
狸穴:「大丈夫。元がドライクラッチだから、材質も容量的
    にも問題なし。重量は比較的軽い方」
弐號:「コレで上手く行くと良いですね」
狸穴:「……だなぁ」

 コレで駄目でも、まだ手はあるのだ。
 密かに製作は進んでいるのでした。

狸穴:「ンじゃまたね。次は寸を合わせて走ってみよう。あ
    ぁ……待たせてゴメンね」
弐號:「はい、でも不安要素が残るのは困りますので。お気
    を付けて」
FZR:「成功すると良いですね」

 その他、新しいギア比のスプロケット等も《弐號》のパーツ・ロッカーに補充。
 《弐號》や《秋水號》に使う新しく出来上がった専用のフォークオイルも補充。
 この他、まだ用意していない細かいパーツを20点ほど造っておかねば……。
 もう少し知恵を使えば、それらの部品点数も減らせるかな。
 このフォークオイルも《弐號》達に入れる前に、一度FZRで実験しておかねば……。
 FZRも度重なる実験で何かと大変なのでした。

FZR:「新しいそのフォークオイル、どうなのですか」
狸穴:「今よりもっと早い動きが可能になるよ」
FZR:「という事は、タイヤがハネずに地面に付いている時
    間と接地圧が長く安定するのですね」
狸穴:「んだ。コーナリングフォースが掛かっている間にお
    こるサスへの入力が、今より短い時間と量で処理出
    来る」
FZR:「では安定しますし、無駄に出力上げなくても済みま
    すからタイヤも減りませんね」
狸穴:「コレに対応したリア用の作動油をDr,Kの所へ今
    から受取りに行く」
FZR:「はい。都内ですね」

 という事で一路都内へ向けて。
 大半の荷物をおろしたので楽になりました。
 FZRのショックは今のままでも充分なのだが、実験のために変わる事になるのでした。
 その頃には丁度タイヤも交換時期だし、新しいサスの設定が必要になるかな。

FZR:「マスター、渋滞です」
狸穴:「ありゃ……、いつもココは混んでいるのだ」

 千葉市のあたりで高速道路はいつも混むのでした。
 荷物も少なくなったし、適当にすり抜けしていると、後方からバイク便が急っついて来たので道を空ける。
 お急ぎでしょうから先に行って下さい〜。
 XJR1200なバイク便でした。
 チェーン延びて、タイヤ減ってたよ。

 都内に入ると、比較的道路は空いてました。
 事故渋滞もなく調子良いです。
 FZRも問題無く調子良い。
 ただ、先日投入したシリンダーの表面処理の為充填効率が上がり、排気管の容積不足を14000rpm以上の高回転域で感じます。
 消音部の容積が足りてないのだ。
 音がデカくなってしまうが、なるべく小型で抜けの良いそれでいて音も静かにできる消音器を造る必要があるのかなぁ……。
 以前にメーカーにこのあたりを問い合わせたら、1988年のFZRの消音器の容積はやはり不足していたようで、次の年から○断面になり、より高回転でも不足しなくなりましたと言っていたもんね……。

FZR:「マスター、わたくしのエンジンは色々あって下のト
    ルクも上がってますから、もう一つ上のギアを使っ
    ても同じように走れますわ」
狸穴:「だな」

 細かい仕様は内緒ですが、ちょっとだけ違うのでした。
 多分燃費がコンスタントに、22km/L近辺を都内で出せるのはそのためだと思います。
 でも消音器を変えたら、キャブをまたセッティングしなければならなくなるし……次は口径をどうするかと言う問題も発生して来るし。また大変な事になりそうです。
 こう言う時に単気筒や2気筒だと簡単でイイなぁ。
 まだ先の話ですが。

 まずはオートバイ関係の場所へ行く事にしたため、首都高の加平の出口で下りた。
 この近所にパーツ屋さんがあるのでした。ブレーキのフィッティングを追加していたので受け取った。
 そこから池袋方面へ環七→山手st。
 Dr,Kとショックのオイルとベアリングのグリスの事を打合せ。
 コレでオートバイ関係の予定は全部終了。
 また山手stに出て、新宿で照明の師匠と合流。FZRはホームレスのオジサン達に見守られて待機。
 最近はその内の一人と仲良くしているので、彼が起きている間は見張り番をしてくれるのだ。
 師匠は元々コマーシャルな関係の照明技師なのだが、最近は良く某国営放送の番組の照明をやっている。
 今月半ば過ぎにオランダで、世界的に有名なミッ○ィーと言う名前のウサギのキャラクターを産み出した画家の所へ取材に行く事になったらしい。
 PDさんはどんな人なのだろうか……。
 行ってみたいなぁ、まず無理だなぁ。妙な期待はしないのだ。
 それが終わってまた山手stで、恵比寿のスタジヲへ次の仕事で使うディフーザーを搬送。
 本当はこのスタジヲをメインで使わないのだが、ちょっと置かせて頂きます。
 《秋水號》のパーツ以外を全部下ろしてFZRも身軽になりました。
 《秋水號》のリア廻りの設定が、新しく投入されたフロント周りのバネと合うかどうか、色々やることあるなぁ。とてもオランダへ行ってられんのだ。

狸穴:「ご苦労さま」
FZR:「今日は一日大変でしたね」
狸穴:「ちょっと疲れたし、もう遅いから今日は《秋水號》
    の所へは行けないなぁ」
FZR:「秋水様も早く仕上げないと季節が暖かくなってしま
    いますね」
狸穴:「最近やっと昼間は暖かくなってきたのだ。良かった」
FZR:「寒いのも、もうあと2か月くらいです。頑張って下
    さいね」
狸穴:「へ〜い」
FZR:「早く帰って、midi起しの宿題が待っていると、
    わたくしのVisorが言ってますけど……」
狸穴:「今日はもうイヤだ、明日雨が降っているらしいから
    その時にやるよ」
FZR:「ではどこかでお食事してから帰りましょう」
狸穴:「FZRもタンクそろそろリザーブに入るねぇ。そこ
    のシェルで入れて行くか」

《弐號》 マミアナ+FZRx

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