Vol.259 居眠り 2002-02-01


FZR:「マスター、今夜もすっかり遅くなってしまいました
    ね」
狸穴:「だねぇ。さすがに夜遅くなると昼間と違って気温も
    下がり寒いや」
FZR:「水が撒かれた所などの路面、凍ってますよ」
狸穴:「知ってる。さっき踏んで少し滑ってた」
FZR:「お気を付け下さい」

 ガソリンスタンドの前を通過した際にちょっと滑ったのだ。
 今回の冬はまだ雪が積もっていないから、ありがたい。
 インターネットで色々な方のホームページを見ていると、積雪で雪が無くなるまでオートバイに乗れない人のページや放置していたオートバイに屋根から落ちて来た雪が凍ってしまいオートバイを掘り出せなくなってしまった人とか……エライ事である。

狸穴:「FZRは氷詰めになったらどうする」
FZR:「死にますわ」

 実際にはあっしが寒さに対応していない以上、FZRが寒い所へ行く事はあまり無いと思いますが、氷詰めになってしまったオートバイはどうなるのでしょうか? 救出作戦が展開されるのかなぁ。
 そんな事を考えながら片側二車線の道路走っていたら、まだ新車に近い白い2box車が右車線で信号停止していたトレーラーの後に刺さっていた。
 刺さった車の軌跡と思える路上には、ブレーキを掛けたタイヤの形跡はどこにも無かった。
 居眠りか酒による酩酊状態だったのかなぁ。
 運転席がトレーラーの荷台の左後部に刺さった感じで白い自動車は前部バンパーが落ち、ボンネットから運転席までプレスされていた。
 トレーラーの荷台は高い位置にあるので、ダイレクトに運転席前のフロントウインドウは当っていた。
 前にも居眠りらしい自動車がFZRで信号停止していた時に、発見が遅れて避けなきゃ潰されていたような事もあったもんね〜。

狸穴:「あの自動車はもう再生不能なのだ」
FZR:「ドライバーを守って壊れてしまったのですね」
狸穴:「そうらしい」
FZR:「マスターもわたくしがそうならないように気を付け
    て下さいね」
狸穴:「へい」

 あの自動車がドライバーを守りきれたのかどうかは判らないが、ドライバーも無傷ではいられまい……。
 そこからしばらく進むと今度は、黒いコートと黒いストッキングを着た若い女性が前を横断しようと大きなステップで駆け出して出て来た。
 野良犬でもこんなに勢いよく出て来ないぞ。
 途中でこちらに気がつき舗道に戻ろうとした時にヒールの踵が滑ったのか、6号線路上で振り返った瞬間に倒れた。
 あっし達の後に付いている車は妙に接近していたし、隣の車線にも大きなエンジンを積んだスポーツカーがいるので横には逃げられない。
 いきなり急減速大会と言う訳には行かないし……とりあえず数回ブレーキランプを点けてから、その女性の手前1mで止まれるように減速開始。軽量なFZRのブレーキには、そのくらいの余裕はあるのだ。
 でもあまり距離が無かったので結局、急減速大会になってしまいました。
 タンクと踵をキツめにホールドして肘の力を抜いて上半身を深く前傾、FZRのフロントフォークが最深部まで沈み込む。後ではカ〜ニも久々に全力稼働中。
 その間にシフトをロウに送り込む。
 後方でも先ほどまで距離を詰めて走っていた後続車も気が付いたようで一拍遅れてからタイヤを鳴らしてます。
 安全な車間距離をとってくれ〜。ちょっとブレーキ・リリースで距離を空けます。

FZR:「マスター、このままではあのお姐さんに当りますわ」
狸穴:「大丈夫、後の車もお姐さんに気が付いたみたいだか
    ら、最後の手前10mからは最大減速を掛けるから、
    多分当らないよ」

 お姐さん、しこたま膝を打ち突けたのか這いながら路上から脱出。コレも酔っぱらいかな……。
 いくら酔っていても総車線数4本の国道を横断歩道や信号もないところで渡るのはご勘弁いただきたいです。(この時間結構いるのだ6号線は)
 轢かれなくて良かったねぇ。
 通過する際にガミガミ言おうかと思ったが、ヘタに関わり合うとろくな事が無いのでチラッと視線を送ってお終い。
 ストッキングの膝が伝線して擦り剥けておりました。(この手が好きな方はたまらん風情だろう〜)
 アイコンタクトをとって目を合わせると、恥ずかしいやら恐ろしかったでとりあえず恐縮されておりました。
 その後はうしろの車も距離をとって走ってくれて安全でした。
 車間距離は大事なのだ。
 先で信号停止した際に後のドライバーを振り返って見ると、『ジーク・ハイル』のように挙手をされておりました。

FZR:「冬だと寒いし皆様、無理をしても早く家に帰りたい
    のですね」
狸穴:「そうらしいなぁ」
FZR:「マスターもそうですか」
狸穴:「コレと言って家に用事がある訳じゃないし、いつ帰
    っても同じだから着くまでの間、走る事を楽しむ事
    にしているよ」
FZR:「去年とは少し安全に対する考え方も変わったようで
    すし」
狸穴:「左肩に増設した夜間走行用の補助電子頭脳が効いて
    いるのだ」
FZR:「壊さないようにして下さいね」
狸穴:「へ〜い」

マミアナ+FZRx

←前回 次回→

FZR250 トップ NS400R TOP


Copyright © Taro Mamiana, COMBINED ARMS 1999-2005.