Vol.258 《秋水號》改装中 2002-01-29


 予定通りだったらもうすでに改装を終えて街を走っているはずの《秋水號》改装は、サイズの小さいフレームなため困難を極め、まだ続いております。
 小さいフレームなれど《秋水號》は車体重量があり中々難物です。
 この先、2サイクルと言うエンジン特性も、何かと大変な事になる予感……。

FZR:「秋水様、お加減はいかがですか」
秋水:「2年近くの永きにわたり放置プレイを楽しまれたの
    で、色々と問題箇所も多いようです」
FZR:「マスターがなんとかしてくれますよ」
秋水:「その上前後の脚回りを他車種の物に入れ換える作業
    が、なかなか簡単にははかどらないようで……御迷
    惑をお掛けしております」
狸穴:「中々先に進まないねぇ……《弐號》と、SRX41
    6のエンジンとGX2?0xxの車体も並行して進
    めているし、仕事も入ったりでちょっと大変なのだ」
秋水:「自分の現在の進行状況はどのくらいなのでしょうか」
狸穴:「大体20%くらいかなぁ」
秋水:「まだ20%ですか……」
狸穴:「実際には各パーツが車体に着いた段階で30%、後
    の70%はその調整」
秋水:「形になっただけでは駄目なのですか」
狸穴:「それでは全然駄目なのだ。いろんな走り方をしてど
    んな時にどうなるかも知った上で合せて行かないと
    ならんし……大変なんだよ〜」
秋水:「リンクも自分の今の形からまったく違う状態になる
    とか」
狸穴:「色々考えた揚げ句ね」(まだ計算中〜)
FZR:「わたくしの場合は丁度合うリンクがありましたので
    ナントカなりましたが、秋水様のリンクは結構大変
    そうですね」
秋水:「そうなのですか」
狸穴:「んだ、エライ大変。正確・しなやか・軽快な脚回り
    で前後のショックと、タイヤやブレーキシステムの
    性能が最大限に引き出せる状態でいたいでしょ」
秋水:「はい。どうせ外観が変わるのならば、なるべくそう
    だとありがたいです」
狸穴:「まあ予算の関係もあるけどね。後で中尉にお願いし
    ておくね」

 リンクを造る際には、ショックのストロークを全部使えるように考えるのは基本だが、その際に新しいリンクの動き方とショックの特性を合わせて考えながら出力特性やフレーム特性を考えながら、安全で適正な物を造らねばならんのでした。(ふ〜)
 まあ、ショックアブソウバーとバネを分離して配置するとか、プログレッシブレートを電子油圧機構で可変するとか言うことはしないのでお金はあまり掛からないけど、オートバイの脚回りを造り直すと言うことはとても難しい事なのでした。
 ストロークする際のリンクの各部分が描く弧を考えなければならんのでした。(FZRの時も大変だったけど、基本的な構造が変わるというのはもっと大変なのだ)
 タイヤとフレームの間にいるショックとリンクとアームの関係を、フロント側のサスと同調させながら何かとヤル事が多いのでした。
 最終的には色々な走り方をして走る事によって造る事になるのだが……今回トライするリンクも走らせてみて、どうにもならないようであれば全面変更で次を考えなければならないし。
 その上、なるべく部品点数を少なく簡素に且つ効果を上げると言うことは大変な事なのだなぁ……。
 まだ4輪の脚回りや駆動系と比べれば全然楽だけど。
 手本にNSR250とかあるからまだ良いか……。
 気を抜いていると、余裕として保持しなければならない部分がどんどん少なくなる傾向があるので気を付けねば……。
 中尉からの傾向のオーダーとしては、ツーリング志向を弱めて曲る事に若干傾倒させると言う性格付けを要求されているし。
 オートバイは細かい部分で少し違うと、仕上がりが全然違ってしまうので難しいです。
 今回こんな事をしていると、色々なオートバイの車体を総ざらいする事になり、この80年代のオートバイの進化の凄さがよく判りました。

 NS400Rを完成させた時やNSR250Rを完成させた時のHONDAマン達は嬉しかったんだろうなぁ……。
 もちろん、YAMAHAマン達もTZR250やFZR系を完成させた時は嬉しかっただろうし〜。
 あの当時のスポーツなオートバイを造っていた人達って、毎回新機構で結構大変だっただろうが、それなりに予算も得られただろうし、他社が造って来るモノにも意識が回っただろうしそれなりに楽しんでいたと思います。
 FZRxや《秋水號》やFZR600xを細かく見ていると、そんな風情が伝わって来る構造やセッティングを良く目にします。
『本当は、こ〜んな風にしたかったぜ!! でも、我慢してコレだ』とか『コレだけは絶対妥協出来ないyo〜!!』『ココはうちのメーカーの独壇場な構造だ。ドウだ!!』『負けたくないのでこんなに複雑になってしまいました。次回はもっと簡素に……』『こんなにピーキーにして良いのかな、ヘタは乗るなと言う事だぁ』なんて感じの"作品"も見れるしその人達とお話しているみたいで面白いですねぇ〜。
 乗物を創っている人達って、普段はあまり顔を合わせる事も無いが凄く面白い人が多いような気がします。
 コレがまたアグスタ伯爵やドカティーやBMWとかH.D.まで含めて見てみると其々のお国柄まで出ていたり……楽しいでやんす。
 競技用として造られたモノになる程、その度合は更に強まるようで……。
 自然にできたモノには適わないが、人間が造ったモノも大したものです。

マミアナ+FZRx

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