Vol.254 もう少し早く…… 2002-01-09


 一気筒あたりが小さい250/IL4エンジンなFZRは、どうしても回転数を高くして単位時間あたりの馬力を稼ぐ傾向があります。
 点火時期や圧縮が多少変わっていても、エンジン形式から言ってどうにもならない事なのでした。
 普段から14000〜19000rpmを常用すれば小さい排気量ながら元気に走る事も判っておりますが……都内のような信号も多く発進・停止が多い所だと、充分な出力の発生する高回転域に達するまでに排気量が少ないために時間も掛かります。
 次の信号が赤になる所だったりすると、充分な出力の得られる回転数に達する加速の途中で、6速に達する前に減速停止を強いられる。
 こう言う状況下で走る事がほとんどのあっしとFZRの環境では、燃費も延びませんしエンジンも早く減ります。
 毎回渋滞の無い高速道路や、信号の極端に少ない所だとあまり気にしなくても良いのだろうが……国土の狭い日本ではどうにもならない事なのでした。
 だから普段は低い回転数(6000rpm以内)ですぐに6速まで送り込んでおります。

FZR:「マスター、以前ツーリングに連れて行っていただい
    た時に走った信号の無い道路では、わたくしの燃費
    は28km……でも最/Lを記録したこともありま
    したね」
狸穴:「そうだったねぇ…近の燃費は21km/Lだよ。充
    分良いみたいだけど」
FZR:「いつも使っている回転数は2次減速比をリアスプロ
    ケットで5丁落としているので、5000〜700
    0rpmですがそれでも燃費は21km/L。でも
    先日オイル交換とオイル&エアフィルターの交換、
    クラッチ回りを修整して頂いて500m/L程燃費
    が上がりました」
狸穴:「エンジン様も50000km以上走って少しくたび
    れて来ているしね」
FZR:「でもエンジンはまだこのまま使い続けるのでしょう」
狸穴:「予備エンジンあるけれど、今のエンジンまだ壊れて
    無いし。使い続けるよ」
FZR:「250/IL4エンジンは、都内などで使うにはあ
    まり向いていないのでしょうか」
狸穴:「そんな事はないけど、何か」
FZR:「わたくしよりも新しいホンダのホーネットさんのエ
    ンジンは、同じ速度で走ってももう少し高い回転数
    を使っているようです。減らないのかしら」
狸穴:「あのエンジンがどういう設計になっているかは詳し
    く調べた事ないけれど、機械である以上は高域ばか
    り使えば早く減るだろう」

 空腹を抱えた亀のようにノロノロ走っていればエンジンも減らないし、燃費も稼げるかも知れないのですが、それでは夜走っていたりすると後から突っ掛けられそうになったりします。
 で、発進加速中は8000rpm以上まで引っ張っていたり。
 でも、これ以上妄想回路や乙女回路の変更をしても、どうにもならん所まで来ているし、ガソリンエンジンで一番効率の良いとされている一気筒あたりの排気量なエンジンに積み替えるのも大変だし……。(ちょっと前にFZRには内緒で500ccくらいのSRXのエンジンを積む事も考えていたたり。フレーム保たなそう……)

FZR:「マスターはやはり一気筒あたりが大きいエンジンの方
    が好きなのでしょうか」
狸穴:「そうなるねぇ」
FZR:「かと言ってわたくしではどうにもなりませんわ」
狸穴:「ならんね〜」

 と言う事で、あとに残されている手段はロスを限界まで軽減する事になったのでした。
 ロスの内容には色々あります。
 先日行ったクラッチ回りの振動軽減や、シリンダー/ピストン間・クランク軸受・コンロッド両端部・ミッション全体・カムシャフト軸受メタル・チェーン、それにホイールベアリング等々。
 全〜部見直しです。
 全部を新品で組み直すとえらくお金も掛ります。
 250/IL4なエンジンですから部品点数も多く、1000ccのエンジンで同じことをやってもあまり金額的には大きく変わらない内容で、こんな事をしてしまった時には辛いです。
 壊滅的に壊れている状態ではないので、新しい部品で交換するのももったいない……それに、今のところは使用限界を越えて減っている所は見当たりません。
 精度は多少落ちているけど一応出ている……さてどうしたモノか。
 金属で出来ているエンジンやパワートレインですから、金属や部品の事を少し詳しく調べてみます。
 考えました。
 シリンダーで燃焼した力は、熱に変換されてロスしたり機械的なロスになったり……発生した力のほとんどがロスに吸収され、実際に力として加速に現れる部分は微々たるものなのでした。
 ある一定以上、出力を上げれば上げるほどそのロスは大きくなる傾向もあるようで……ついでに機械消耗も早くなります。
 回転が上がれば上がるほどロスがデカイのでした。
 熱によるロスは、走行時に可変出来ない決まったボア×ストロークでガソリンを燃やす以上、激変する事は無いし。
 問題発生箇所のクラッチも応急修理しちゃったしね。
 もっと細かく見ていくと、金属分子構造とか潤滑の際のオイルの構造とか訳の判らん手に負えない難しい事になりそうだし。
 何か手頃なモノが落ちてないかな〜と思い捜した結果、以前から入れていたエンジン内部をコーティングするオイル添加剤のわずかな残りを発見して投入。
 その他、円陣家至高さんと言う会社から発売されているガソリンに混入したり、プラグ穴に直接滴らしてシリンダーを仕上げるEGSと言うモノを処方。
 更に、同社から出ているEGAと言うクラッチ周りに効く製品も同時に処方〜。
 それから、CPOと言うチェーンルブも使ってみる。
 機械的に精度を上げられる限界を更にならそうと言う事で、ケミカル剤を使うことは、狸穴的にはOKなのでした。
 機械的に問題となる程に減って精度が落ちている状態で、ケミカル剤に頼っては逆にいけないと言う事もありです。(一時的に大きな破壊を回避して保たすと言うことならば構わないけど)

FZR:「マスター、10年くらい若返った感じです」
狸穴:「あらら……えらく延びが良くなったねぇ、いつもど
    うりに走っていたると機械的なロスが減った分、速
    度出過ぎだ」
FZR:「チェーンもとても軽いです」
狸穴:「先日の雨天走行で、ほとんどグリスが落ちてしまっ
    ていたチェーンの音が全然しなくなった……」

 リアを浮かして手でホイールを回してみると、物凄く軽くなりました。チェーン掛けていないみたいだ。
 実際に走ると充分体感出来ます。
 クラッチの切れも良くなったので、たまに渋めだったシフトも直ってしまいました。
 エンジンの精度的には狂いが出ていなかったのですが、それでも充分効果ありです。
 特にモロに判りやすいのがチェーンに塗布したCPO、効いてます。
 まだ使って間もないのですが、燃費を測ってみると普段より回しているのに23km/Lをわずかに越えました。(後に、諸用で首都高速を一生懸命走らなければならなかった時の燃費は21.5km/L。以前は17km/Lくらい)

狸穴:「不思議だねぇ……大抵の事じゃ驚かないが、ちょっ
    とビックリだ」
FZR:「後輪もクランクシャフトも軽く回りますよ。音も静
    かになりましたわ」
狸穴:「各部精度を充分上げても機械加工の限界はある訳で、
    その隙間に入る油脂類をこうして強化すると理論上
    計算されていた圧縮が得られたり、……体感で判る
    から測定したら結構な数値が出るかもね」
FZR:「燃費にも大きく反映されているようで、わたくしと
    しても気が咎めませんわ」

 ためしてみると世の中、色々なモノがあるのでした。
 添加剤系のものには長期間使用を続けると金属を侵す塩素が含まれている事が良くありますが、今回新たに投入した3品には炭素核を元に構成されているモノなので金属を侵す物は入っていないので安心。
 お薦めです。
 FZRも、ちょっと速くなってしまった……。わはは。
 小さなFZRxでも体感として現れるくらいの大きな効果だから、もっと排気量の大きい1000ccなオートバイや大排気量とかREな自動車だったりしたらどうなるのだろうか? 誰か、実験してみないかなぁ。
 新車に近い状態やO/H仕立てのエンジンなどにコレを使ったら減らなくなるのかなぁ?
 限界で回される競技車両にはコレ使ってイイのかな……。ドーピングにはならないよね?
 久々にビックリさせて頂きました。

マミアナ+FZRx(若返り)

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