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アジトのゴミ集積所へゴミを出しに行きがてら、FZRのPに状況確認に行くと何やらFZRがシートの中でブツブツ言っている。
聴いてみると、
FZR:「サンタさん、去年はわたくしにOHLINSをあり
がとうございました……今年はマスターの口座も一
段と軽くなったようですし、わたくしは何も頂かな
い事に致しました。でもそろそろオイルを換えて下
さるようお伝え下さい……」
あ。オイル換えんと……交換サイクルに入っていたんだっけ。
FZR:「それから、わたくしのカ〜ニが何かお伝えしたい事
があるようです」
カ〜ニ:「サンタ殿、お願いの儀が御座います。あっしはFZ
Rの後輪の制動を引受けるカ〜ニと申しやす。パッ
ドが擦り切れてもうありませんので一組お願い致し候」
カ〜ニのパッド、もう無かったんだっけ。そう言えば最近少し鉄擦って鳴き出していたっけ……。
新しいパッドも、用意はしてあるのだ。
次回のパッドはGOODRIDGEのケブラーパッドなのだ。
現在使っているカーボンロレイヌのパッドは今までの数々のパッドより、倍の都合8000Km保ったことになる。
少しはホイールを黒く汚す傾向もあるが、とても効きも良く持ちも良く、コントロール性も非常に良かった。
それまで入れていた、数種類のパッドをすべて凌駕する優れたパッドです。
さて、次回テストするこのGOODRIDGEのパッドはいかがなモノでしょうや。
ブレーキフルードも、リアだけはテストのためにカ〜ニを入れてから一度も交換しておりません。パッドを換える際など、たまにカ〜ニのピストンを普段より少し多目に出して市販のブレーキクリーナーを使って洗浄していた程度。
今回は、フルードも交換する予定です。
プロジェクトμと言う製品のDOT4を今回も使います。
このフルードは湿気に対して強く、粘性も低いためサラリとしていてタッチもダイレクトな感じでとても良いです。
ちょっと高いけれど価格以上の働きを発揮してくれます。
フロント側でも使っておりますが、bremboのマスターシリンダーやキャリパーとも相性が良いようです。
狸穴:「夜中に何をブツブツ言っておるのだ」
FZR:「あ、マスター。見回りですか」
狸穴:「んだ」
FZR:「ありがとうございます」
狸穴:「そろそろ年末だし、ティン葬による盗難事件が多発
しているからねぇ……」
FZR:「先日お聞きしたNS400Rさんもまだ見つかりま
せんしね……困った事です」
狸穴:「だなぁ」
FZR:「わたくし達オートバイには何も悪い所はございませ
んが、乗る人間次第で悪者扱いされてしまう事もあ
ります」
狸穴:「割りが合わんな。また環七近辺を通過する時には発
見につとめよう」
FZR:「はい。わたくしの索敵モニターも全開にしておきま
すわ」
狸穴:「でも見付けても、相手が逃げ始めたらNS400R
じゃとても憑いて行けないねぇ」
FZR:「そうですね。わたくしでは出力的に間に合いません
わ」
狸穴:「降り切られたら、すぐに持ち主に連絡するか」
FZR:「わたくしのVisorに番号は記憶しておりますの
で、すぐに連絡出来ますわ」
狸穴:「了解」
都内の道路の環状7号線と国道6号線の交差するあたりで一台のNS400Rが盗られてしまったそうで、最近はその界隈を通過する際には走行中のオートバイをよく視ているのでした。
中尉の《秋水號》と同じ車体。後からみると右上方にも一本チャンバーの排気口が出ている2サイクルのオートバイなので目立つ筈。
この界隈にお住まいだったり通過する事もある方は、ご注意下さい。
FZR:「ところでマスター、今年は都内のあの教会へ行かな
いのですか」
狸穴:「……教会?」
FZR:「クリスマスですよ」
狸穴:「あ……そうか」
FZR:「しばらく前にあの方からご連絡がありましたよ」
狸穴:「あったねぇ〜」
FZR:「マスターが全然仕事のない頃のカメラマンだった時
に、お世話になった方ではないですか」
狸穴:「そうだった。元々働く事が大嫌いな俺でも仕事が無
さ過ぎてつまらなくなり、フラフラし始めた時にち
ょいと寄ってみた教会で会ったんだっけ」
FZR:「そうですよ。ついでにわたくしと同じく清楚で美人
ですし……会いに行かないのですか」
狸穴:「今年はあと1件しか仕事入っていないし閑はあるし
チラッと行ってみるか」
FZR:「わたくしも去年からその方に、お仕えするRGVγ
さんにお会いしたいですわ」
狸穴:「んじゃ、マリアさんがその時間にいるかどうか判ら
んが、行ってみるか」
元々宗教も思想もヘッタクレも無いあっしが行く所ではないのだが、年に一度くらいは顔出してみる事にしたのでした。
しかし、なんで覚えていて連絡までして来たかなぁ?
狸穴:「宗教も景気が悪くてお客……じゃなかった信者集め
でもしているのかな」
FZR:「ますたー、違うと思いますわ。マスターがまたフラ
フラしていないか気に掛けて頂いているような気が
しますが」
狸穴:「そうか……不景気だもんね。迷える子羊だし」
FZR:「と、言うよりも尻尾の長い彷徨える野犬と言った方
が正解な気がしますが」
狸穴:「まぁ、どうでもイイから十字よけ処理して、前まで
行ってみよう」
あそこは交通量が多い上に併設する幼稚園な事もあり、善良そうな交通整理要員が必要なのでした。
上手くすれば、ケーキも喰えるし教会音楽もタダで聴けるのだ。
マミアナ+FZRx
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