|
冬になり気温が下がって深夜にはかなり気温が下がるようになりました。
FZR:「わたくしの実験中のタイヤも、フロントのGPR8
0はタイヤの暖機にあまり左右されませんが、リア
のBT92Rは暖機が必要になって来ました」
狸穴:「だねぇ〜。次回は実験終了も兼ねてリアもGPR8
0にする」
FZR:「普通は前後のタイヤの銘柄は合せるモノですものね」
狸穴:「他にもたくさんタイヤはあるが、GPR80が一番
タイヤの温度に対しての変化が少ない結果が出たな」
FZR:「コレと言って尖がった性能はありませんが、とても
良いタイヤだと思いますわ」
丁度リアのタイヤ交換時期なのでした。
BT92Rと言うタイヤは、FZRx程度のパワーと重量では、タイヤの方が性能が勝っていて、その真価を発揮しきれずに……。
ちょっと勿体ない状態だったのでした。
《秋水號》には良いカモ。
かといって、GPR80もタイヤが勝っているから同様な状況なのだが……まぁ、ちょっと良過ぎるタイヤを履いていたいし〜。(贅沢?)
リアホイールも17in化しようかなと思ったのだが、適当な軽いホイールは用意していないし(何故かゼファーのホイールは前後セットで売るほどある)タイヤの径が小さくなる分、また前後のサスの設定(キャスター角/トレールやスイングアームの垂れ角等)をやり直すのは面倒なので、ホイールサイズは18inのままで行く事にしたのでした。
幸いにして、18inでもリム幅が4.00inあれば140/60−18と言うサイズのタイヤが丁度良いので、好きな銘柄のタイヤを色々選べるから問題無いのでした。
気温が10度を下まわるようになると、30度を越える夏とは違い、色々と設定を変える必要が出て来たりもしています。
人間と同様オートバイも細かな部分で冬支度するのでした。
リアのOHLINSの筒体に封入されているオイルの温度が、夏ほど高く上がらず少し粘り始めているので、リアタイヤを浮かしリアサスを全部伸び切らせて、別体タンク側の圧側調整ノブと筒体下部の延び側調整ノブを一度全部締め込んでから(コレが大事なのだ!)今までよりも圧側で2段、延び側で1段緩める事に致しました。
OHLINSは調整クリックが多いので、動かした数を覚えながらやらないといけません。
一年ほど前に中古をO/Hして入れたショックアブソーバーなので、今のところは問題なし。
何ところにもオイル漏れはありませんし、封入されている窒素ガスの圧も下がっていないので、ノブのクリックを最弱の位置に合わせてもカチカチと節度ありです。
OHLINSのガス圧は使用限界まで下がって来ると、ダンパーノブを最も緩めた時にクリックの当りが若干弱くなりますので、その時は要O/Hとなります。
ガス圧が抜けていなくても、中に入っている作動油の寿命が大体2年なので2年ごとにO/Hは必要となりますが、O/Hすればすぐに本来の性能が取り戻せます。
元々凄く高性能な動きをするショックアブソーバーですので、調整されている状態とそうで無い状態とでは、かなり動きに違いがあります。
残念ながらノーマルのショックは、基本的には分解も、内部の設定変更も、オイル&窒素ガス交換も出来ません。
さて、リアショックの調整をしてから乗ってみます。
FZR:「ますたー、いかがですか」
狸穴:「戻ったねぇ〜。気温の変化には敏感なのだな」
FZR:「車体が路面からの細かいショックも吸収してますの
で、安定しました」
狸穴:「よかった。コレで疲れ難くなるのだ」
調子の狂ったサスやエンジンを積んでいると、色々と考えたり合わせながら乗らないといけなくなるので、ちょっと走っただけで物凄く疲れてしまうのでした。
オートバイは、部品全部がバランスしていないと疲れます。
フロントフォークのオイルはABSOと言うオイルを入れているので、年に一度交換していれば、温度変化による影響や経時変化によるヘタリは問題となるほど大きくなりません。
でもフロントフォークのオイルは油面(量)の高さに対しては敏感に反応しますので油面の管理は1ミリ2ミリ違うだけでもとても差が出ます。
乗る人の走り方に合わせた設定を一度決めてしまえば、後は油面の高さを厳密に設定するだけ。
左右のフォークで油面が違っていると、ハンドルにブレを来したり……危険です。
フォークオイルはそれほど高いモノでもないし、年に一度交換しても口座には痛く無いです。
でも、ほとんどのライダーは『納車して5年、一度も換えていないyo』とか……良くお聴きします。
実際に『20年一度も入れ換えた事ないが問題ないよ』な人もおりました。たしかに走りますけど……オートバイは揺れるし暴れるし滑るしタイヤに負けているし、疲れます。
エンジンオイルのように熱を加えられる事も無いので、水分が混じっても自然とは抜けません。
そう言うフォークはキャップボルトを外してみるとオイルも酸化し、腐ってドブの匂いがします。
中のスライドメタルも潤滑が上手く行かずに擦り切れてガタつき、金属が擦り切れた酸っぱい匂いになってます。(ぐぇ)
粘度も目茶苦茶で、本来の性能は遥か彼方だったりします。
車体重量が軽い割に、フォーク径が大きいオートバイではこの違いが良く判ります。
FZR:「換えるとオートバイは凄く乗り易くなるんですけど
ね」
狸穴:「みんなエンジンの高回転域での出力等に気を取られ
て、車体側の調整にまで気が回らないのだ」
FZR:「エンジン出力が上がるのに、それを受け伝え安定さ
せる車体を自分の体重や身体のサイズに合わせて調
整していないのでは危険ですね」
狸穴:「んだ。タイヤの空気圧すら1年間点検していない方
々もたくさんいるよ。ホントは毎月点検しても良い
のに」
FZR:「わたくし達オートバイが走行中唯一、地面と触れて
いる部分ですから」
狸穴:「このタイヤの圧だって、サスの状態や気温に大きく
左右されているし、タイヤの銘柄や同じ物でも製造
ロットにより、使用する際のエア圧は微妙に違うか
らタイヤを入れ換えたあとしばらくは頻繁にエア圧
を変えて、一番良い組み合わせを探らねばならんの
だ」
FZR:「そんなに違いますか」
狸穴:「全然違う」
FZR:「でも、そんなに神経質にならなければならないと、
みんなオートバイに乗るのが面倒になってしまいま
すね」
狸穴:「だねぇ〜。でもタイヤの数が倍も多い4輪車は、も
っとたくさん点検しなきゃならないから更に面倒」
FZR:「でも、乗っている人がどの状態が、自分と乗物にと
って良いのか判らないのでは……」
狸穴:「そのために誰でもサーキットとか、各メーカーの主
催しているドライビングスクールとかに通って、自
分のオートバイでみた方が良いのだ」
FZR:「公道でいきなり限界に近い走り方をしては危ないで
すものね」
狸穴:「んだ。公道は恐ろしい所なのだ」
コレだけ面倒な点検をしていても、事故になる時はなるのだ。
夏とは違う路面との関係、皆さまも気を付けて。
第三京浜の保土ヶ谷パーキングでタイヤの暖機すらしないで、いきなりスロットル開けて転倒している大きな排気量のオートバイをたくさん見ます。
仕掛けは簡単なのでした。
タイヤは冷えている時はあまり路面をグリップしません。寒い時はコンパウンドが仕事をしないのでした。
とくに大排気量車の好むタイヤは、触って熱いと感じるほど高い温度の暖機を要求しています。
更にスロットルの操作が粗雑。
あんなデカイ出力をリアタイヤが踏む葉書一枚分くらいの面積に伝えるのですから、もっとタイヤの温度や前後のショック(踏面)にかかっているトラクションを感じながら、犬になったような気持ちで慎重にスロットルを操作せねば……。
攻撃対象を捕捉してウィーリーさせる必要があるのなら、車体を完全に直進させてからスロットルだけで上げては駄目です。
進行方向の安全を確認しながら速度を一定にして、スロットルだけでウイーリーを安全にできる方はとても運転技術が高い方です。
普通の人は、身体を使ってタイミングを合せて、上げたらすぐに下ろすウィーリーにしましょう〜。
狸穴:「あっしはウィーリーってしたこと一度も無いのだ」
FZR:「わたくしも車体が脆弱ですから、ウイーリーの衝撃
でステムからバラけてしまいますわ。痛タッ! です」
寒くて用事の無い時は、乗らない方が安全なのでした。
マミアナ+FZRx
|