先日、お仕事の都合で代官山から渋谷に向けて走っていると、前方で何やら大きな音を出しているバスが数台走っていた。
昔水を撒いていた、かまぼこバスはいないようだ。
どのバスも黒だ……窓も真っ黒。
このまま進むとあのバスと同じような場所で信号渋滞にはまるなぁ……。
FZR:「どう致しましょうか……」
狸穴:「鶴田浩次か……お決まりだねぇ」
FZR:「右系の方々ですものね」
狸穴:「んだ。それほど大音量じゃないし、ヘルメットして
いるから迂回するよりもこのまま合流するか」
FZR:「はい」
と言う事で、キク科植物のデザインを意匠した黒いバス数台の間にFZR共々、はまってしまいました。
一応、アメリカ〜ナと描いてあっても別に問題なかろう、乗っているのは人間じゃないしましてや思想もヘッタクレも無い物体だ。
信号が青になってもその先の渋滞が動かないので、次の曲が始まった。
狸穴:「あ!……コレって」
FZR:「マスターの良く御存知の曲ですね」
狸穴:「珍しいねぇ〜。彼等的にはこんな曲やっちゃってイ
イのかなぁ」
FZR:「きっと好きな方が一人はいらっしゃるんですわ」
狸穴:「んじゃ、この曲を聴き終えるまでバスの間に挟まっ
て一緒に移動するか」
大音量で鳴ったのは、ACDCとかが掛かった訳ではございません。
かつて四谷の町に東探偵事務所を構えてさち子さんといちろう君と共に、数々の悪に敢然と立ち向かい3000万都民(当時この位しかいなかったのだ)を守り闘った『エイトマン』の主題曲でした。
オープニングもかっこ良く、"光る海、光る大空、光る大地〜♪//響け! 轟け! 鋼鉄の漢(オトコ)〜♪"
ってなモンだ。
普段は閑を極める探偵東八郎なのだが、最後はコズマと闘うために、愛するさち子さんの前で止む無く戦術兵器であるエイトマンに変身してしまう……そして死闘の末勝利をおめたが、二度とさち子さん達の前に姿を現さなかったと言う、夢も希望も残さない辛い話なのだ……。
古い曲なので多少『雨』が降っているけど、こんな大音量で都内の路上でこの曲を聴くとは思わなかった。
また彼が現れるのか……、と思い高い建物の上のほうへ視線をとばすが残像もいない。
FZRの二つの回路を造ったのはこのエイトマンの主治医である谷博士なのだ。
わはは。
FZR:「そう言えば、谷博士は最近いかがなされているので
しょうか。わたくしは久しくお会いしておりません」
狸穴:「しばらくは某メーカーの依頼で、来年から闘うマシ
ンの電子頭脳を造るために、秘密工場で缶詰になっ
ていたらしい」
FZR:「戻って来たのでしょうか」
狸穴:「もう解放されて研究所には帰って来てるらしいよ」
FZR:「博士も大変だったのですね」
狸穴:「んだ。世話になったんだし年内に一度顔を出してお
くか」
FZR:「そうですね」
曲が終わって、また鶴田さんの曲になった。
ま、リズムの系統としては同じだもんね……。
二番目と三番目の間に入る間奏の部分が、憂鬱+底力=エイトマンっぽくて良いのでした。
さて、婦人服屋で打合わせだ。
マミアナ+FZRx
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