狸穴:「今日は、オートバイ屋さんな一日だぞ〜」
FZR:「今日も、じゃないんですか」
狸穴:「そうでもないのだ。昨日のお仕事、FZRはお休み
だったもんねぇ」
昨日は表のお仕事で丸一日、ロケで撮影。
久々にチョットだけ忙しいのでした。
本当ならば毎日撮影に追われる日々が続いて欲しいのだが、商業撮影な世界では売れていないあっしには、当世そんな事はありえない状況。
今まで名前を代えて本体は世の中から逼塞して生きていたのだが……そうも言ってられなくなりました。
でも本人的にはそれほど緊張感は無いのでした。
なんせ、過去も未来も無い13億7千万才の渡世人です。焦ってもどうにもならないのだ。
それでもたまに忙しいと、少しだけ嬉しいです。
残念だったのは、時々仕事で使う4×5と言うフィルムサイズを使うカメラのレンズ、ローデンの300mmと35ミリのニコン300mmにカビが……釈迦ってしまいました。
今までご苦労さま……さようなら〜。
FZR:「マスター、O/Hは出来ないのですか」
狸穴:「残念ながら、状況から言って直すだけ無駄なのだ。
一度カビたレンズは仕事じゃ使えん」
FZR:「そうなのですか……勿体ないですね」
狸穴:「俺の管理が悪かったのだ、致し方無い」
FZR:「ニコンの方の300mmは前にわたくしのHIDラ
ンプのレンズとして中玉を使おうとしていたモノですね」
狸穴:「んだ。でも使えない事も判ったのでそのままにして
おいた」
FZR:「替わりはあるのですか」
狸穴:「無い」
FZR:「無いって……どうするのですか」
狸穴:「他にも手はあるのだ、現場でなんとかする」
実際にローデンの300mmの方が痛かった……。チョット柔らかくてマゼンタ掛かってて、イイ感じのレンズだったのになぁ……(滝涙)
ほぼ新品のシャッターだけは生きていたので救出。
と言う訳で、今日はオートバイ屋さんなのだ。(どういう訳なのだ!)
先日、コバさんから相談を受けていた、SRX用OHLINSのO/H。
FZR:「オイルが漏れてしまっているそうで……」
狸穴:「そうなのだ。珍しいねぇ。過去に強打でもしたのか
な」
FZR:「コバさんとは前に一度だけ一緒に走ったことありま
したね。短いコーナリング時間で切り返しも早いラ
イダーだったと記憶しております」
狸穴:「リアへのトラクションを掛ける際に、他の動作も一
気に終わらせるライダーだったねぇ……美しい走り
方だった」
FZR:「では、コバ様の安全のためにも早く直しましょう。
きっとお困りですよ」
狸穴:「んだ。ではタンクの上に積んで行くか」
FZR:「はい、大切に運びます」
狸穴:「FZRは最近荷物運びが多いねぇ」
FZR:「そうですね。でも今日の荷物は軽いから問題ありま
せん」
狸穴:「いつも大変、助かっております」
タンクの上に荷物を抱えて走っていると、黄色い塗装のSRXに乗った同業者のモ〜リーさんと擦れ違った。
あっしの光学センサーが片方しか動いていなかったので、先に発見されてしまいました。
彼はいつでも楽しそうにオートバイに乗っている方です。
彼のオートバイの脚回りは祁門氏が頑張って仕上げているので、短期間の内に仕上がって来たようだ。
最近、モ〜リー號は武装を増やし、凄味を帯び始めている。
このくらいにしておいた方が、楽しい範疇なのだ。
コレ以上やり始めると……寸止めが効かなくなり、どこかのかつてSRXだったモノになってしまいます。わはは。(皆さま目が痛! でしょう〜)
でもみんな、そういう状況を目指すんだろうなぁ。
あっしは、おとなしいFZRで良かったです。(ホント)
FZR:「ますたー、みんな笑ってますよ」
狸穴:「なんで?」
FZR:「わたくしは実験号として今まで散々な目に逢って来
ました。みなさまもきっと御存知だと思いますわ」
狸穴:「そうか……FZRも苦労が耐えなかったんだねぇ」
FZR:「他人事みたいに……」じぃー。
狸穴:「済んだことは、全部忘れて終うのだ」
FZR:「大事な事も一緒に忘れないで下さい」
狸穴:「へいへ〜い」
そうこしている内にすぐに祁門氏の所に着いた。
ココへ来る前に、ゼファー號のタペット・シムを受取に行っていたのだ。
今日は先日より行っているゼファー號のエンジンを仕上げに入る予定なのでした。
タペットを合せておかないと、せっかくO/Hしたエンジン様もしっかり動けません。
FZR:「先ほど寄って来たカワサキのお店(屋号:帆走中。
販売中とも読めますわ)、凄いマシンがたくさんい
ましたねぇ」
狸穴:「そうなのだ。昔からカワサキ車となれば、なにかと
そのお店にパーツの供給とか簡単なデータとか、お
世話になっているのだ」
FZR:「そう言えば、女王さんも最近はあそこのお客様とか」
狸穴:「レースもやっているし、整備もしっかりしているし、
お客さんにとってはとても頼もしいお店だ」
んで、ヘッドのセットアップも済ませエンジンも完成してゼファー號復活。
今回は、オーバーサイズのピストンを使い普通にO/H致しました。
FZR同様、エンジン搭載の際には4発エンジンは物凄く重たかった。
エアクリーナボックスの前半分を外して、祁門氏に手伝って貰ってフレームに重たいエンジンを圧し込み、マウント・ボルトでフレームに固定してから吸排器機を付けて終了〜。(大変です)
キャブは初期設定値で同調。
O/H前には既定値まで負圧メータが上がらなかったが、今は強く吸っている。
排気管はノーマルなのでとても重かった。
こきちさんから、ほとんど使われた形跡の無いほぼ新品の純正排気管をご提供頂いたのだ。(わ〜い)
FZR:「ゼファーさん、具合はいかがですか」
ZEP:「まだ馴らしも済んでおらず、アタリも出ていないの
でよく判りませんがFZRと同様の行程で組まれて
いるのであれば多分良いと思います」
FZR:「走行距離が増えても、そう簡単にはネを上げないと
思いますよ」
狸穴:「しばらくはナラシだ、その期間は低回転用のオイル
を入れておくからあまり元気に走らないように。我
慢なのだ」
FZR:「アタリが出るまでは高負荷を掛けてはいけないそう
です。ナラシが上手く済めばタフなエンジンになる
そうです」
ZEP:「了解」
テストで走らせてみたら途中で急に調子が悪くなった。組む時にバルブコッターがズレてたかな……。
色々探ってみると……。
#1のハイテンション・コードが途中で抜けたのでした……時々ハイテンション・コードの途中からも電気が漏電している。コード自体の劣化が結構進んでいるらしい。
そう言えばFZRも最初は漏電してたっけ。
他にはブレーキが全体的にヤレて来ている。ディスク・ローターの位置が変わると、効きが全然定まらない。型押し式のキャリパーのスライドピンの劣化も影響出ている。コレは雨の日恐いです。
右前のウインカー球も接触不良だったので揺すってみたら点いた。OK.
タコメータ側の内部照明が全部切れている。直さねば……(LED??)
プラグコードにキャップをねじ込み、再始動〜。
組んだばかりのエンジンは問題無くアイドリング再開。
運び込んだ際に試乗した時よりもずっと走り易くなっておりました。よかった。
4気筒のエンジンはO/Hが必要になると、大抵の場合はお金がとても掛かるので特に中型排気量車はその時点で廃車されたりするのだが、このゼファーのオーナーは長く乗り続けたいと言う事でここで、ゼファー號を直してくれたのだ。
チョット嬉しいでやんす〜。
ZEP:「コレで自分も、しっかり空気が吸えます」
狸穴:「良かったねぇ〜。お前さんのマスターが完全に壊れ
る前に手を打つ事にしたから助かったのだ。ちゃん
と応えろよ」
ZEP:「はい」
狸穴:「始めの内はまだ安定しないから、数百Km走って貰
ってすぐにもう一度調整だ」
ZEP:「ナラシはどのくらいすれば良いのですか」
狸穴:「……どの位かなぁ。次にちゃんとしたオイルに交換
してしばらくだから……500Kmくらいでイイん
じゃない」
ZEP:「オイルを変えたらすぐに回しても良いのですか」
狸穴:「すぐに回しちゃダメだ。徐々に」
ZEP:「様子をみながらに致します」
狸穴:「次は車体関係と制動系だね」
ZEP:「4万Km走ってますから」
コレでパーツが集まるまでしばらく閑になったのだ。(《秋水號》が待っているけど)2日ほどお休みさせて頂こう。ぅわ〜い。
FZR:「ますたー、わたくしのオイル交換等は?」
狸穴:「……へい。ギャラが入ったら、ただちに行います」
ZEP マミアナ+FZRx
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